この記事では、羂索の術式や目的、結末についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線や作品内の情報についてもまとめています。
この記事は最終巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
羂索の目的について

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羂索の目的は、天元と人類を同化させることです。彼は千年以上前から呪術界の歴史を裏で操り、その壮大な計画を進めてきました。「羂索」という名前は仏教用語で「人を縛る縄」や「衆生を救い取る働き」を意味し、彼の役割を象徴しています。
羂索が1000年もの間生き続けた理由、追い求めていたもの、そしてその目的について解説します。
羂索とはどんなキャラ?
まず「羂索」とは、『呪術廻戦』に登場する全ての事件の根源にして、呪術界の“歴史そのもの”を操作してきた存在です。作中の様々な黒幕として現れ、その外見や名乗りは時代・器によって変わりますが、「額の縫い目」が大きな特徴です。
詳細 |
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名前 |
羂索(けんじゃく) |
正体 |
複数の人間の肉体を「乗っ取り」続けてきた謎の存在 |
術式 |
他人の脳を取り替え、その人間の肉体・術式を自由に使える |
目的 |
長い歴史をかけた“人類進化の実現”、呪術界の根本的な変革 |
外見の特徴として、脳の入れ替えの痕跡が額の左右に大きな縫い目として残っており、「器」によって性別や年齢、雰囲気も変化し、現在は夏油傑の体を「器」として活動しています。
天元と人類を同化させるための計画
天元と人類を同化させるために羂索が立てた計画は、
- 天元を進化させる
- 死滅回游で同化前の慣らしをする
- 死滅回游を終了させる
以上の3つです。
天元を進化させる
天元を進化させるためには天元と「星漿体(せいしょうたい)」との同化を阻止する必要があります。しかし、「天元」と「星漿体」、「六眼」は因果でつながっているため、容易には阻止できず、羂索は2度も六眼の術師に敗れて失敗しています。
しかし、伏黒甚爾という呪力から脱却した存在によって、その因果は破壊され、同化が失敗しました。これは羂索が仕組んだことではありませんが、これを機に羂索は天元と人類の同化計画を進めることになったと考えられます。
死滅回游で同化前の慣らしをする
羂索は非術師を同化させる前の慣らしとして、死滅回游を行いました。死滅回遊を行うにあたり、羂索は1000年前から呪霊や術師と契約し、非術師に受肉させたり、術式を所持している者の脳の構造を変えるなどの準備をし、千人もの泳者(プレイヤー)を用意しました。
死滅回游を終了させる
死滅回游は泳者の呪力と結界と結界で結んだ境界を使ってこの国の人間を彼岸に渡す儀式であるもあります。儀式を成立させるために”縛り”を負っており、その縛りは羂索自身で死滅回游を終わらせるというものでした。
そのため、羂索は受肉タイプの泳者には呪物、覚醒タイプの泳者には呪印を施し、居場所がわかるようにしていました。宿儺と五条悟が戦っている中、羂索はそれを元に泳者を殺し回っていました。
羂索が肉体を転々とし、生き続けた理由
羂索と脹相は呪術廻戦23巻の交戦中に以下のように会話をしています。
脹相『それを成して、オマエは何を得る? 何がオマエを突き動かすかを聞いているんだ』
羂索『面白いと思ったから 面白いと思ったことが、本当に面白いかどうかは実現するまで分からない』
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この会話からわかるように羂索の生きる原動力は「面白い」と興味を搔き立てられるものです。
彼は目的のためには手段を選ばない科学者的な狂気を持ち、生命の限界や人類の進化を「壮大な実験」として捉える管理者的な視点を持っています。
追い求めていたもの
羂索が追い求めていたものは呪力の可能性です。羂索が考える人類の未来(ネクストステージ)は呪力の”最適化”であると考えています。
非術師や術師、呪霊には可能性があり、長年研究していましたが、羂索から生まれるものは羂索の可能性の域を出るものは現れませんでした。そこで羂索は自身から離れた混沌を生み出すことに答えがあると考えました。
羂索の研究の産物

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羂索の研究の産物としては呪胎九相図や虎杖悠仁が挙げられます。呪胎九相図に関しては、至って普通で興味をそそられず失敗作のようです。
虎杖悠仁は宿儺の器として、羂索が生み出したものです。作中では、羂索が虎杖悠仁の母親であり、その出自には深い秘密が隠されています。
29巻第257話、おまけページでは、虎杖の祖父の倭助が宿儺の双子の兄弟と同じ魂を持っていたことが判明。つまり、虎杖は「宿儺の兄弟の孫」とも言うべき存在であり、宿儺への耐性を持っていた要因はこの繋がりにあったと考えられます。羂索は虎杖を「さすが」と褒めており、成功作である可能性がありますが、彼の思う可能性の域には達していないとも思われます。
羂索と呪霊たち
呪詛師である羂索は、呪霊と協力関係を築いていました。呪霊とともに行動するようになった経緯と目的を以下に解説します。
呪霊側の目的と勝利条件

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呪霊たちは、人間が抱える偽善性や裏の感情こそが真実であると考え、負の感情から生まれた自分たちこそが真の人間であると主張します。呪霊たちの目的は、偽物の人間を滅ぼすことでした。
現状では呪霊側が不利であるため、漏瑚は羂索に勝利する方法を相談します。羂索は、「五条悟を戦闘不能にすること」と「両面宿儺・虎杖悠仁を仲間に引き入れること」の二つを勝利条件として提示しました。
五条悟を戦闘不能にする

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羂索は、呪霊が束になっても五条悟を殺すことはできず、逃げられるか、最悪呪霊が全員祓われると確信しています。
また、羂索は五条悟が持つ「六眼」との深い因縁があり、過去に二度も六眼の術師に計画を阻止されています。そのため、五条悟を殺すのではなく、封印することに心血を注ぐことが最善だと判断しました。
そして、五条悟を封印するためには特級呪物「獄門彊」を使うことを提案しました。
両面宿儺、虎杖悠仁を仲間に引き込む

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少年院の任務の際、虎杖悠仁は死亡したと思われていましたが、羂索が宿儺の実力を確かめる作戦であり、虎杖悠仁が生きていることを確信していました。
真人らは羂索のプランを軸に進めることに同意しており、両面宿儺を仲間に引き込むために呪霊側は指を全て集めて宿儺に献上するように行動します。
羂索の術式
羂索の術式について解説します。
肉体を転じる術式

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羂索が複数の術式を扱える理由は術式にあります。羂索自身の術式は脳を入れ替える事で、肉体を転じる術式であり、1000年以上様々な人物の肉体を乗り換えて生きてきました。
脳を入れ替えるには他者の死体が必要で、死者の肉体に自身の脳を移植することで肉体を乗り換えることができます。この際、本来肉体の記憶を受け継ぐことはできない術式でしたが、羂索が色んな手を使い、肉体の記憶の受け継ぐことが可能にし、肉体に刻まれた術式を使用することも可能になりました。
乗り換えた肉体には額に縫い目のようなものが現れます。この額の縫い目は、反転術式で治療することは可能ですが、羂索は自身の術式の「縛り」として敢えて残しています。これにより、術式の効果を底上げしていると考えられます。
結界術
羂索は結界術の使い手でもあります。その実力は天元の次に出るほどであり、結界術の開発や構築を行うほどです。
嘱託式の帳は羂索が考えた結界術であり、杭に呪力をこめて、その杭を地面に打ち付けることで他者でも帳を下すことが可能性としました。さらに「特定の人物を入れないようにする」などの条件を付与することも可能性です。
領域展開「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」
羂索は領域展開を扱えます。羂索が使った領域展開は「胎蔵遍野(たいぞうへんや)」です。「胎蔵」という言葉には仏教において「仏が慈悲の心で大衆を救済する」という意味があり、「羂索」という名前の由来とも対応しています。
胎蔵遍野は、大木が立っており、幹には苦しそうな顔が無数にあり、幹には顔と脚のない妊婦が、根元には体操座りをしたお坊さんのような像が1周ぐるりと囲んでいます。
領域展開「胎蔵偏野」は宿儺が使う領域展開「伏魔御厨子(ふくまみずし)」と同様で「閉じない領域」となっています。
反転術式
羂索は反転術式を使えます。死者の肉体に乗っ取る際、反転術式で傷などを治している可能性が高いです。現に夏油傑が五条悟に殺される前、左腕を失っており、大きく負傷していましたが、羂索が乗っ取った夏油傑の左腕はあります。
歴代の「器」として乗っ取った人物たち
羂索は「千年以上前から」「様々な術師の体を乗っ取り」暗躍してきました。時には加茂憲倫、時には女性、時には夏油傑のような現代人……。時代ごとに名前・顔・性格を変え、呪術界の進化や混乱を操ってきた”黒幕”と言えます。
加茂憲倫
明治時代の呪術界の”汚点”と呼ばれる最悪の術師。「呪胎九相図」の生みの親。羂索はこの加茂憲倫の体を長く使い続け、様々な禁術や事件を起こしました。
ちなみに、加茂憲倫以前にも乗っ取っていた人はいると思われますが不明です。
夏油傑
現在の”器”。五条悟の親友で、かつての特級呪術師。呪霊操術をフルに使いこなし、呪術界最大の危機を演出しました。
虎杖香織
虎杖悠仁の母親。彼女の肉体も羂索によって乗っ取られていました。
器の”人格”はどうなる?
基本的には「羂索の意志」が完全に支配しますが、わずかながら残滓や記憶が残り、特殊な状況で一時的に”器本人”の意志が現れることもあります。
羂索が使用していた術式
羂索が肉体を乗っ取っていることで使用可能となった術式についてについて解説します。
夏油傑の「呪霊操術」

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夏油傑に肉体を乗っ取り、使用できるようになった術式が呪霊操術であり、使用する頻度は非常に高いです。呪霊操術とは降伏した呪霊を取り込み自在に操る術式です。階級換算で2級以上の差があれば降伏を省きほぼ無条件で取り込めます。呪霊を取り込むには呪霊を球体にして食べる必要があります。呪霊は吐瀉物を処理した雑巾を丸飲みしている様な味で相当まずいことが夏油傑の発言からわかります。
呪霊操術の強みは手数の多さであり、準1級以上の呪霊を複数使役し、術式を解明・攻略されようとまた新しい呪霊を放てばいいという適応されにくい術式です。呪霊操術で取り込んだ呪霊の術式の制度は取り込んだ時点でその成長が止まります。
呪霊操術の極ノ番は「うずまき」です。取り込んだ呪霊を一つにまとめ超高密度の呪力を相手にぶつけるため、凄まじい威力をも持っています。うずまきは呪霊操術の強みである手数の多さを捨てるのではなく、準一級以上の呪霊を圧縮した際に起こる「術式の抽出」こそがこの技の真価です。極小のうずまきを打つことも可能です。
真人の「無為転変」

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真人の術式である無為転変は呪霊である真人を取り込み、呪霊操術によって使用できるようになりました。真人が使う無為転変は両の掌で触れた際に、相手の魂を弄ったり、二つ以上の魂を融合させたりといった技を使用していました。しかし、羂索は無為転変の「術式の抽出 」によって術式の遠隔発動を可能にしていました。
虎杖香織の「反重力機構」
虎杖香織は、羂索が肉体を乗っ取った人物の一人であり、虎杖悠仁の母親です。「反重力機構(アンチグラビティシステム)」という術式が肉体に刻まれていましたが、九十九・脹相らとの戦闘以前は使われていませんでした。
反重力機構は自身の周囲の重力を打ち消すことができる術式です。しかし、この術式には出力が安定しないという欠点がありました。さらに術式効果範囲は術師から半径2~3mであり、持続時間は6秒と短いです。
羂索は、九十九・脹相らとの戦闘ではじめて使用し、この術式を応用し、術式反転によって出力を安定させるとともに、重力場を発生させることにも成功されました。
加茂憲倫の「赤血操術」
羂索は加茂憲倫の肉体を乗っ取っていました。しかし、羂索が赤血操術を使っているシーンはありませんでした。脹相との交戦では裏梅をひるませた脹相の血の毒は親である羂索には効きませんでした。
羂索の動向
渋谷事変と死滅回游での羂索策略について解説します。
渋谷事変

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渋谷事変での羂索の目的は、五条悟を封印でした。渋谷事変での羂索の行動・計画について解説します。
封印条件とその戦略

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獄門彊での封印には条件があります。封印条件は、封印有効範囲半径約4km以内に対象を1分間五条悟を留める必要があります。この1分間は脳内時間です。
封印条件を満たすために羂索は3つの索を講じました。
- 非術師を利用して五条悟が戦いにくい状況を作り出す。
- 漏斗や真人らがその状況で交戦し、最低20分間五条悟を集中させて消耗させる。
- 最後に死んだはずの夏油傑の姿で現れることで1分間の考え事をさせ、隙を作る。
以上の策を講じて、獄門彊を発動させて五条悟を封印しました。ちなみに、夏油の術式である呪霊操術を手に入れる目的も兼ねていました。
宿儺の復活

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漏斗が宿儺に宿儺の指を献上したことにより、虎杖悠仁の肉体の主導権が宿儺を移り、宿儺は一時的に復活しました。
羂索にとって宿儺は獄門彊が失敗した時の代案でした。そのため、渋谷事変で宿儺が復活したのは漏斗らの意志であり、羂索の指示ではありません。羂索は獄門彊に五条悟を封印した時点で目的を達成しています。
羂索の裏切り
羂索は五条悟を封印したことで目標を達成しました。そのため、呪霊を協力関係にある必要性がなくなりました。
そして、羂索は虎杖悠仁との戦いで疲弊した真人を呪霊操術で取り込みました。そもそも羂索は呪霊を見下しているため、羂索にとっては捨て駒のように思っていた可能性があります。
死滅回游

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死滅回游での羂索の行動・計画について解説します。
死滅回游の役割
死滅回游の役割は同化前の慣らしです。天元と同化する人間は非術師であるため、呪力に耐性がありません。耐性をつけるために慣らしを行う必要があります。呪力への理解を深めるために殺し合いでもあります。
羂索の術式遠隔発動
羂索は、自身の術式「無為転変」を遠隔で操り、
- 虎杖悠仁のように呪物を取り込ませた者
- 吉野順平のように術式を所持しているが脳の構造(デザイン)が非術師の者
上記の2種類の非術師に特異な処置を施していたものの封印を解きました。
羂索の死亡
羂索の最後について解説します。
高羽との戦い

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羂索は死滅回游を終わらせるために泳者を殺し回っている際、高羽と交戦になりました。高羽とも戦いは武力の戦いではなく、お笑い対決のようでした。羂索は
『君 超面白かったよ』
出典: 呪術廻戦27巻 第243話
『千年分とは言わないさ でも、最後に遊ぶのが彼で良かった』
出典: 呪術廻戦28巻第249話
と発言しています。面白いことを追求する二人は相性がとても良く、さらに面白さを追求するからこその孤独や葛藤を共感できることがあったかもしれません。
乙骨の参戦

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高羽と戦っていることに夢中になっていた羂索は、邪魔されたくないという想いから無意識に情報を遮断しており、乙骨の存在に気が付きませんでした。そのため、反応に遅れ、首を斬られます。
呪霊操術の暴走をおこし、死の間際まで自身の計画を進めようと、最後に天元による人類との超重複同化の発動権を伏黒恵がもつこととするというルールを追加した後、乙骨に脳を刺されて完全に死亡しました。
まとめ
以上、羂索に関する考察や既出情報についてまとめました。
羂索は、千年の時を生き続け、その身に宿した術式と奪い取った術式を自在に操り、人類の進化を画策しました。しかし、羂索の野望は乙骨によって打ち砕かれ、終焉を迎えました。羂索の存在は、呪術廻戦の世界において、呪力や人間の可能性、生きる理由について、私たちに多くの示唆を与えてくれました。










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