この記事では『ONE PIECE』の謎の人物イムの正体や今後の動きについてネタバレ解説・考察をしています。多くの仮説や憶測を含むことをご了承ください。
この記事では、単行本最新巻やジャンプ本誌の最新話までのネタバレが含まれているのでご注意ください。
目次
イムとは?
出典: one-piece.com
イムは五老星すら従える真の最高権力者。
イムの存在は秘匿されており、一部にしか知られていないトップシークレットです。
ルフィ・しらほし・ジョイボーイと言った錚々たる面々との因縁を匂わせていますが、正体・目的は未だ明らかになっていません。
聖地マリージョアのパンゲア城内「花の部屋」にいることが多く、女性的な印象がありますが、男性の可能性が高いです。(理由はネロナ・イム聖説より後述)
判明している情報
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イムは登場回が非常に少ないため、断片的な情報しか明らかになっていません。
- 虚ろの玉座に座る
- 五老星が従う
- かつてDの一族と敵対していた
- リリィ、ビビに執着する
- “ジョイボーイ”を警戒している
以下、現在判明していることの他、憶測ではありますがイムに関する考察をご紹介します。
イムの目
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ミホークの異名”鷹の目“ですが、ミホークとイムの目が似ているのは、どちらも鷹の目なのかもしれません。
“鷹の目”の意味は未だ不明であり、なぜミホークがこのような目なのかもわかっておらず、完全な憶測ですが、イムとミホークは同じ特殊な種族のようなものなのかもしれません
イムの目は蛇の目のようなグルグルの目をしています。このような特殊な目は珍しく、ミホークと象主(ズニーシャ)が同じような目をしています。
ミホークとイムの関係は今のところほぼ接点はありません。しかし、イムと象主は空白の100年や世界政府関係で接点があり、とある罪のせいで歩き続けているのだそうですが、何かしらの関係がある可能性があります。
イムの正体に関する考察
ネロナ・イム聖説
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ネロナ・イム聖は、800年前に実在した20人の王の1人です。
イム聖について言及は、サボが五老星、イム、コブラを会話を盗み見た件が発端でした。
革命軍のアジトで五老星が従うイムという人物についての情報を共有したイワンコフは、そこで初めてネロナ・イム聖の存在を挙げました。
続けてイワンコフは、イムこそが20の王の1人だと推測します。
イワンコフの根拠は以下の3つです。
- 五老星が従うほどの人物は20の王以外あり得ない
- 名前の一致
- オペオペの不老手術
いずれも理にかなっており、現時点ではイムの正体はネロナ・イム聖が最も有力な説です。
不老手術とは
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オペオペの実の能力者は、手術具を使った攻撃方法や空間移動以外にも、不老手術が扱えます。
不老手術とは、名前の通り対象者を不老にする。つまり、どれだけ年をとってもに生きられる体にできます。
一方で、不老不死手術ではないので、老衰はなくとも不死ではないと考えられます。
- イムは不老手術をした
突拍子もない話をするんだけど…
800年前にこの世界を創造しチャブルな”最初の20人”に…
「ネロナ家」の「イム聖」という王がいたの
(略)
――で
この世には”不老”になる能力というものが存在するけど…
それって誰かが証明したって事よね⁉
世界のどこかに死なずに生きてる奴がいるって事‼
- 不老手術の代償
一見万能と思われる能力ですが、代償として能力者本人は命を失います。
つまり以前のオペオペの実の能力者がイムに対し不老手術を施したと推測できます。
オペオペの実のこの強力な能力故に、〝究極の悪魔の実〟とも呼ばれていました。
名前の小ネタ
ネロナ・イムを漢字に表すと以下のようになります。
「ネ + (ロ + ナ = 申)=神」
「イ + ム = 仏」
= 神仏
このように、ネロナ・イム聖はワンピースの世界における神のような存在であると考えられます。
あの五老星たちも頭を下げる存在ですから、絶対的権力を持っていることがわかります。
古代兵器ウラヌス説
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イムが古代兵器ウラヌスそのものだという説もあります。
空から島ごと吹き飛ばすほどの威力をもつ攻撃を放ったイムですが、これが古代兵器ウラヌスによるものだったといわれており、そのシーンには「大きな目」のようなものが描かれていました。
それが巨大な目を持った生物からの砲撃のように見えたこともあり、イムは巨大な竜なのではないかと考えられます。
また、サボとの戦いの中では巨大化したイムが炎を食べるシーンが描かれました。
ベガパンクが作ったマザーフレイムを欲しがったのも、膨大なエネルギーによってつくられた炎を食べることでパワーアップする目的があったのではないでしょうか。
矢のような尻尾
イムの前で、コブラ王がリリィ女王の名を聞いて「D」とつぶやいた瞬間、矢のような尻尾に身体を貫かれました。
この時五老星は銃や刀を持っていたため、この攻撃を仕掛けたのはイム本人だと考えられます。
尻尾のようなものをもっていることから、やはりイムの正体は巨大な竜ではないかと推測できるのです。
ニコ・ロビン説
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イムの外見はニコ・ロビンにそっくりなのではないかという説があります。
ロビンはオハラの生き残りであり、ポーネグリフが読めるということで世界政府からずっと追われています。
ですが、その条件は「生け捕り」。そもそもロビンが生け捕りなのは、「空白の100年」に関係する研究は犯罪行為だということのために生け捕りにし、見せしめに公開処刑のようなことが目的なのではないかと思われます。
殺さずに生け捕りにこだわっているのは、イムと何か関係があるのではないかという可能性もあります。
そしてイムがいるのはパンゲア城にある「花の部屋」です。ハナハナの実の能力者であるロビンを連想させますよね。
イムの関連人物
五老星
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イムと五老星には明らかなつながりが見られました。
- 五老星がジョイボーイから覇気を受けた際には、イムにも影響があった
- 遠隔攻撃でサターン聖を殺害する
これらから、五老星とイムは使い魔と主のような関係ではないかと推測できます。
またサターン聖の殺害はジョイボーイを取り逃がした件でイムの怒りを買ったのが原因でしたが、他の中将には何のお咎めもありませんでした。
サターン聖の殺害
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サターン聖殺害までの流れは以下になります。
- 炎のようなものに包まれながら全身が爛れる
- 覇王色の覇気特有の稲妻と共に爆発
- 最後にサターン聖の骸が残る
上記は「イムがサターン聖に付与した不老を没収した」との線で考察が進んでいます。
メタ考察となりますが、上記の説は薄いと考えられます。
不老はオペオペの実の能力者しか扱えない特殊能力でした。
代償として能力者は死亡しますが、扱い方次第では作品全体のパワーバランスを崩壊させかねない極めて強力な能力です。
この能力故に、オペオペの実は究極の悪魔の実とまで言われています。
また、イムが不老能力を扱えるとしたら、他の五老星も不老が付与されているでしょう。
仮に何らかの制約があったとしても、複数人に不老を付与できる時点で完全なチート能力です。
なので、サターン聖殺害の件は、「無能な使い魔を腹いせに消した」線が高いと考察しています。
※上記の考察は多大な憶測を含みます。
ルフィ、ジョイボーイ
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イムは初登場した際にルフィの手配書を切り裂いていました。
また、花の部屋でジョイボーイに対して異常なほどの激しい反応を見せていたイム。
ベガパンクのメッセージを聞いてジョイボーイの存在を思い出したことで、発狂してしまったようです。
イムとジョイボーイの間には800年前の大きな戦いという因縁がありますが、かつてのジョイボーイとルフィがしばしば混同されることからイムにとってルフィは現代のジョイボーイのような存在であり敵対視していると考えられます。
マリージョアの国宝
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ドフラミンゴによって語られたマリージョアの国宝。
その直後にマリージョアの謎の部屋の奥に冷凍保存されている巨大な麦わら帽子が描かれました。
そしてその部屋に入ってきたのは、イム。
これらの描写から、マリージョアの国宝と巨大な麦わら帽子には大きな関連があるのではないかと考えられています。
Dの一族の遺品であるという説や、ジョイボーイの帽子であるという説など諸説ありますが、その謎はまだ明らかになっていません。
リリィ、ビビ
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ビビの先祖であるリリィ女王は「最初の20人」の1人で、ビビがリリィ女王の血筋であるということがイムがビビを狙う理由ではないかと言われています。
リリィ女王についてイムは「800年前、リリィの大失態がなければポーネグリフが世界中に散らばることはなかった」と語りました。
このことからイムは、リリィ女王とそっくりなビビにリリィ女王の罪を償わせようとしている可能性があります。
また、ビビが古代兵器プルトンを操れるのだとしたらイムはその能力を手に入れたいのではないかとも考えられます。
目的は人格移植
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オペオペの実の能力によって人格の移植手術も可能であることがドフラミンゴによって明かされました。
リリィ女王がマリージョアに残らず、失踪したままであることから、イムがリリィの人格を肉体から切り離してどこかに保管している可能性もあります。
ビビを手に入れることで、リリィにそっくりなビビの肉体にリリィの人格を移植しようとしているのではないかと考えられます。
イムのモチーフ
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イムは800年前から生きていることが明らかになっています。
これは「八百比丘尼」という尼がモチーフなのではないかと考えられているのです。
八百比丘尼とは人魚を食べて800年間生き続けてしまった女の話で、概要は以下の通りです。
ある男が、見知らぬ男などに誘われて家に招待され供応を受ける。その日は庚申講などの講の夜が多く、場所は竜宮や島などの異界であることが多い。そこで男は偶然、人魚の肉が料理されているのを見てしまう。その後、ご馳走として人魚の肉が出されるが、男は気味悪がって食べず、土産として持ち帰るなどする。その人魚の肉を、娘または妻が知らずに食べてしまう。それ以来その女は不老長寿を得る。その後娘は村で暮らすが、夫に何度も死に別れたり、知り合いもみな死んでしまったので、出家して比丘尼となって村を出て全国をめぐり、各地に木(杉・椿・松など)を植えたりする。やがて最後は若狭にたどり着き、入定する。その場所は小浜の空印寺と伝えることが多く、齢は八百歳であったといわれる。
このようにイムが800歳まで生き延びているのは人魚を食べたこととの関連もあるのかもしれません。
そう考えると、天竜人がやたらと人魚を欲しがる描写が多いのも納得できますね。
天竜人が初登場したシャボンディ諸島でも人魚を欲しがっていましたし、その後もチャルロス聖がしらほしを捕まえようとしていました。
これは、イムが人魚を食べて不老長寿になったことで、天竜人の間では人魚を食べれば不老長寿になれると情報が行き渡っているからという可能性はあれど、これはただモチーフになっているだけと思われます。
タイヨウの海賊団
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太陽や人魚といえば、タイヨウの海賊団の存在が挙げられます。
タイヨウの海賊団のネーミングは人魚たちが海底に追いやられ、いつか地上での生活を夢見て期待を込められて名づけられたと考えられています。
人魚・太陽というキーワードがイムと関連がありそうですので、今後も要注目の存在です。
イムの目的と今後の展開予想
イムの目的は、おそらく自身に関する秘密を保持しながらこの世界を絶対的に支配することです。
世界政府vs麦わらの一味(麦わら大船団)
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例えば、革命軍のサボがイムの存在を知った際にはルルシア王国ごと消滅させるという極端な手段をとりました。自身の存在が明らかになる事を防ぐためには非道な行いも平気でやってのける無慈悲さをもっています。
また、Dの一族と敵対した過去も持つため、今後はルフィたちの前に立ちはだかる可能性が高いでしょう。
ルフィが放つ「自由」のイメージとイムの目的である「絶対的支配」が対立し、物語のクライマックスに向けて大きな戦いになりそうです。
ルフィが世界政府と戦う理由
世界政府vs麦わらの一味という構図はありそうですが、現時点ではルフィが世界政府と対立する理由がありません。
ルフィがDの一族や空白の100年についてを知ったとしても、世界政府に対し宣戦布告をするとは思えません。しかし、ルフィが世界政府に宣戦布告をする可能性がある理由の一つに「仲間に何かがあった時」があります。
つまり、例えば今後ビビがさらわれてビビを助けに行く、とかなら世界政府に喧嘩を売る理由になりそうです。
歴史に名を残す一大事件
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「麦わら大船団」が結成された時にナレーションで「“歴史に名を残す一大事件を引き起こすのだが…”」と明言されています。
これが世界政府vs麦わら大船団を示しているのなら、もうすぐこの事件が発生するのではないかと思われます。
マリージョアでサイとレオが起こした「天竜人殺人未遂事件」。これらが今後引き金になる可能性もあります。
その他の予想
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白ひげが死の間際に、「世界政府は、いつか来る世界中を巻き込むほどの”巨大な戦い”を恐れている」と言っています。
これも、世界政府に宣戦布告をする勢力が「麦わらの一味」だけでなく、革命軍や他の四皇の海賊たち、クロスギルドなど、他のさまざまな勢力が入り乱れる”巨大な戦い”に発展していくことを言っているのかもしれません。
ベガパンクも「空白の100年は終わっていない」と配信したので、今もなお巨大な戦いが行われ続けていることを揶揄しているのかもしれません。
まとめ
以上、イムの正体についてご紹介してきましたが最後にまとめます。
- 20の王の1人「ネロナ・イム聖」が有力説
- イムの特徴は八百比丘尼の内容と一致する
- ルフィ、ジョイボーイへの警戒はマリージョアの国宝との関連性がある
- ラスボスの筆頭候補
まだまだ謎の多いイムですが、ワンピースのクライマックスに向けて重要な人物であることは間違いありません。
今後も引き続き注目していきましょう。
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