「イム様って実は誰かに似てたりする…?」
五老星や神の騎士団を従え、影から世界の支配を目論むイム様。謎に包まれたその正体とは?
この記事では、これまで判明している情報からイムの正体や関連情報を解説・考察しています。
この記事は単行本最新巻および、ジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
目次
イム様とは?
出典: one-piece.com
イム様とは、世界最高権力者の五老星すら従え、世界政府の頂点に君臨する人物です。正体、性別、種族など徹底的に情報が隠されており、声優すら伏せられています。
- 空白の100年の当事者
- 古代兵器ウラヌスを所持
- ポーネグリフの解読禁止令
- リリィ王女の失踪
これらに関与している疑いがあり、中でもジョイボーイに対する並々ならぬ因縁が示唆されています。
また、かつて世界を支配した20人の王の1人に「ネロナ・イム聖」という人物がおり…?
イム様の正体は〇の裏切り者!?
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イムの正体は、Dの一族を裏切ったDの一族と考察します。
以下の根拠より順番に解説していきます。
- ジョイボーイの王国は古代兵器「ウラヌス」によって消された可能性が高い
- イムはDの一族の名前の意味を知っている
- 古代兵器を開発したのはジョイボーイの王国なのに、何故イム様が持っているのか
- 19の王から20の王に歴史を改ざんした可能性が高い
- リリィはジョイボーイ側のスパイが濃厚
消されたジョイボーイの王国
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ジョイボーイの王国は現在跡形も無くなっています。原因は、まず間違いなく敵対勢力にあった20の王国の連合軍から攻撃を受けたからでしょう。
そして、国1つを跡形も無く消滅させるほどの威力を持つ物と言えば古代兵器くらいです。
古代兵器のそれぞれの能力は、
- ポセイドン
海王類を操る - プルトン
造船史上最悪の戦艦(詳細不明) - ウラヌス
上空から光の槍を発生させ、ルルシア王国を跡形も無く消滅させる
この中でジョイボーイの王国を消滅させる可能性が最も高いのはウラヌスでしょう。それを裏付ける根拠は、ルルシア王国の一件です。
ルルシア王国が消滅した直後には海面が1m上昇し、空白の100年でも200mの海面上昇が発生していました。ベガパンクからも、この異常事態は「古代兵器以外あり得ない」と分析しています。
さらに現在ウラヌスのみ所在不明な点からも、800年前から現在までウラヌスはイム様の手に渡っていたと考えられます。
イム様はDの一族の秘密を知っている
イム
「Dとは、かつて我々が敵対した者達の名だ。近年各地に湧き出て来たDは己の名の意味も知らぬ抜け殻共…」
イム様が20の王の1人だったとしたら、空白の100年に起きた戦争で敵対していたのはジョイボーイの一団となります。よって、ジョイボーイの一団はDの一族で構成された組織だったのでしょう。
しかし、イム様はどうしてDの一族の名前の意味という敵対勢力の内部事情まで知っていたのでしょうか?イム様も同じDの一族だったから知っていたのではないでしょうか。
Dの一族の悪評はイムの仕業?
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Dの一族は神、つまり天竜人にとっての天敵であると示唆されています。
もしイム様がDの一族だとしたら、一族の生き残りから自分の正体が発覚するのを恐れて、証拠隠滅も兼ねて始末しようとしているのではないでしょうか。
実際、Dの一族は政府の抹殺対象です。さらに「悪い子はDに食われるぞ」と天竜人が子供を叱りつける際の常套句に用いられていました。これらはDの一族を迫害し、抹殺しやすくするように仕向けた工作なのかもしれません。
イム様はウラヌスを持っている
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古代兵器はジョイボーイの王国から開発・継承されたものです。ポセイドンはリュウグウ王国へ。プルトンはワノ国に現物が保管されています。
残るウラヌスだけ所在不明ですが、ベガパンクがルルシア王国が消滅した一件を「古代兵器以外あり得ない」と推測していました。よって、ウラヌスは攻撃を指示したイム様が持っていると考えるのが自然です。
では、どうしてウラヌスだけイムが持っていたのでしょうか?可能性として考えられるのは、ジョイボーイを裏切った何者かが20の王国の連合軍に引き渡しからでしょう。その裏切り者こそがイム様だったと考えます。
19の王から20の王に歴史を改ざんした
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ワンピース界の史実では、20の王が創造主として現在の世界を築き上げたとされています。20の王は独裁者を生まないという平和的な理念を掲げ、あえて空席にした玉座「虚の玉座」を作りました。それは平和と平等を象徴し、現在まで世界の均衡が保たれている…という内容です。
しかし、イム様は何食わぬ顔で虚の玉座に座っていました。さらにオペオペの実の不老手術を受け、800年間生き続けていた疑いもあります。もしイム様が20の王の1人だったとすれば、イム様に権力が集中するのは目に見えています。当然、他の王たちから反発されるでしょう。
ですが、そもそも本当にイム様は20の王の1人だったのでしょうか?
もし20の王国の連合軍の勝利を確信した時点で他の王を暗殺し、当時の事実を知る者を抹消すれば、800年間かけて歴史を改ざんすることも十分可能です。
Dの一族と正体を隠していた前例
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リリィは20の王の1人として数えられていますが、実際はジョイボーイ側のスパイとして所属していた可能性が非常に高いです。
イム
「あの日のリリィのミスが無ければ!!!ポーネグリフなる忌まわしき遺物が世界中に散らばることなど無かったのだ!!」
ネフェルタリ・コブラ
「800年前アラバスタ王国を治めていた女王の名は…ネフェルタリ…D・リリィ」
- ポーネグリフを流布した疑惑
- リリィはDの一族だと正体を隠していた
- Dの一族は20の王の連合軍の敵対勢力だった
- 戦争終結後、国にも戻らず謎の失踪を遂げている
- 「ポーネグリフを守りなさい」という遺言
これらを統合すると、リリィは意図してポーネグリフを流布し、安全を確保するために身を隠した可能性が非常に高いです。
つまり、リリィの前例から、イム様も正体を隠して20の王国の連合軍に所属するのも決して不可能な話ではありません。
ポーネグリフの回収には成功していた?
政府はポーネグリフの解読を禁止していました。つまり、ポーネグリフに何が書かれているのか知っているということになります。
そして、「リリィのミスによってポーネグリフが世界中に散らばった」件と合わせると、一度回収したポーネグリフがジョイボーイ側と通じていたリリィによって再びジョイボーイ側の手に戻ってしまったと言う展開が考えられます。
アラバスタの国旗は裏切りを示唆していた
ジョイボーイの一団と思われる光月家の家紋とアラバスタの国旗には太陽を模したマークがあります。
アラバスタの国旗 |
光月家の家紋 |
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太陽は、太陽の戦士ニカを表しているのでしょう。実際、ジョイボーイもまたニカの能力を持った人物だったので、太陽のマークはジョイボーイの一団を示していたのではないでしょうか。
青玉鱗を患っている可能性も?
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イム様は全身を黒いローブで身にまとっています。またパンゲア城に籠っており、外出する素振りもありません。
巨兵海賊団を支配下に置いた強力な契約術や軍子の人格を乗っ取った能力を駆使すれば、イム様が直接出向いて、さっさと世界を支配できるのではないかという疑問が浮かびます。
逆に考えてみると、イム様は外に出られないような体なのではないでしょうか。該当する症状は青玉鱗です。
ただし、ボニーの青玉鱗はベガパンクが1年程度で完治させました。サターン聖もボニー治療の交渉に電伝虫越しで立ち会っていたので、イム様の青玉鱗を完治させたいのであれば、治療法を聞き出せた筈です。
整合性を取るとしたら、イム様は800年間青玉鱗を放置してしまった結果、治療不可能な状態に陥っているのかもしれません。
またジョイボーイの覇気を感じ取って絶叫していたのも、ジョイボーイを恐れる → ニカの能力を恐れる → 太陽が苦手のように連想できます。
SNSで共感された正体の候補者を検証
ここでは主にSNSで共感・支持されていたイム様の正体の候補者を紹介し、どれほどの信憑性があるのか徹底検証します。中でも有力候補だったのは以下の3名でした。
ロビン |
ビビ(リリィ) |
オルビア |
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出典: one-piece.com |
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ロビン説は現状厳しい
出典: one-piece.com
イム = ロビン説の主な根拠は以下の5つです。
- ロビンの目が特定のシーンでイムと似ていた
- 「花の部屋」とハナハナの実でつながるから
- 「16(イム)です」とのロビンの台詞
- ロビンへの追求が甘いのはわざと
- 「悪魔咲き(デモニオ・フルーフ)」は正体が悪魔という伏線
ロビンの目がイムと似ていた
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イム様の特徴的な目をロビンも宿していたシーンは確かに一部存在します。ロビンの目は、
- 1065話〝6人のベガパンク〟
ジンベエのセラフィムがナミを攻撃した時 - 1147話〝我々の恐いもの〟
神の騎士団にエルバフが乗っ取られようとした時
このように怒りを感じた場面で変わっていました。
ただし、目が似ているだけで言えばミホークも該当します。
ミホークは大きな裏切りと、ある出来事がきっかけで海兵を憎むようになった過去を持つ人物でした。考えられるものとしては海軍時代に仲間に裏切られたなどです。
元政府の人間ということでイムとのつながりも生まれるので、目が似ているという軸で考察するとしたらミホークが最も適任です。また出身地も不明でした。
「花の部屋」とハナハナの実でつながるから
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花の部屋はパンゲア城にあるイム様の主な活動拠点です。ハナハナの実の特徴は、自身の体の一部を花のように咲かせる能力です。
確かに「花の部屋」と「花のような能力」でつながりますが、ロビン自体は花や蝶を愛でる趣味はありません。
「16(イム)です」とのロビンの台詞
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該当の台詞は41巻389話で登場しています。
ニコ・ロビン
「16です。なんでもします。この組織に置いてください」
出典: 『ONE PIECE』41巻398話〝宣戦布告〟
16という数字が、1= イ 6= ム の語呂合わせになっているというのが根拠になっています。
しかし、上記は幼少期からずっと闇の組織を転々として身を隠してきたというロビンの暗い過去を描いたシーンなので、イムの正体と結びつけるには少々こじつけ気味な解釈になっています。
ロビンの追求が甘いのはわざと
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ロビンと言えば、ポーネグリフを解読できるという特殊能力。そして、ポーネグリフを解読できれば、政府が隠しにしたがる空白の100年の真実や古代兵器に辿り着けます。なので、政府にとってのロビンとは、ある意味世界で最も危険な人物です。
普通なら最優先で捕まえたい筈ですが、政府のロビンへの追求の甘さはハッキリ言って非常に甘いと言わざるを得ません。
例えば、
- 懸賞金が低過ぎる
- エニエス・ロビーへ麦わらの一味を逃がすという交換条件で捕縛された
これらが全て正体を隠すためのカモフラージュだとしたら、イムの正体に結び付けられるかもしれません。
ただメタ的な視点で言えば、一味のパワーバランスを懸賞金に反映させただけで、即処刑されなかったのもCP9との戦闘まで引き延ばすための漫画的な事情があったとも言えます。
「悪魔咲き」は正体が悪魔だという伏線
出典: one-piece.com
革命軍でサボ、コアラとの修業を経て編み出した新技「悪魔咲き」は技名の通り、悪魔の分身を作り出す技です。
最新話で登場したイムも悪魔咲きで作り出した悪魔ロビンとほぼ同じ特徴を持っていました。しかし、悪魔咲きは「大切な仲間を守るためだったら悪魔にだってなる」という決意の表明です。
つまり、技名に悪魔が付くから正体が悪魔というのは、本来の意図から逸れた解釈です。
矛盾点
イム = ロビンはあり得ないとまで断言できる他の矛盾点をいくつかご紹介します。
- サターン聖がロビンを攻撃していた
- ロビンは「革命の灯」と呼ばれている
ロビンの考察は以下の記事で詳しく解説しています。
現状最有力?ビビ(リリィ)説
出典: one-piece.com
イム = ビビ(リリィ)説の根拠は主に以下の3つです。
- イムのビビとリリィへの執着
- 1023話〝瓜二つ〟の扉絵にビビが登場していた
- ビビの体を乗っ取るつもりでいる
イムのビビとリリィへの執着
出典: one-piece.com
イム様は以下のようにビビとリリィに執着した様子を見せていました。
- ビビの写真を「…」と意味深に見つめる
- リリィの肖像画の前で立ち尽くす
- 「ビビが欲しい」と五老星に依頼する
リリィは800年前に実在したアラバスタの王女で、20の王国の連合軍にも所属していました。もしイム様も20の王に1人だとしたら、同じ国王同士で何らかの関係を築いたのでしょう。
そして、ビビはリリィと瓜二つなためビビへの執着はリリィから来ていると分かります。
さらにイムが気に掛ける人物には、ルフィ、黒ひげ、しらほしも該当します。彼らの写真はバラバラに切り裂かれたり、剣を突き刺すなど敵意を表していました。この違いもリリィへの特別な感情を示唆しています。
1023話の扉絵にビビが登場していた
1023話のサブタイトルは「瓜二つ」。そして扉絵に登場していたのはビビ。つまり、「ビビに瓜二つの人物が居る伏線だ」。このように解釈できなくもないですが…そもそもサブタイトルが伏線となっていたケースは皆無と言っても良いくらいです。
これまでのサブタイトルの扱いは、該当回のキーワードや内容をまとめたようなもので構成されており、その話の中で基本的に回収されています。
極めつけは1023話の内容が鬼ヶ島決戦でのゾロ vs キングを描いたものであること。当然、イムとビビは全く登場していません。
扉絵の内容だけで見れば伏線になっていたケースは存在しますが、肝心の話の中身を無視してサブタイトルと扉絵を結びつけるのは少々無理がある考察でしょう。
ビビの体を乗っ取るつもりでいる?
出典: one-piece.com
イム様が800年前から生きていたとして、肉体が追いつかず若い肉体を得ようとビビの体を乗っ取ろうとしているのではないかという考察です。
実際、ビビの誘拐を仄めかし、自身の支配下にある神の騎士団「軍子」の体を乗っ取っていました。
ですが、1085話〝ネフェルタリ・コブラ死す〟でコブラとの謁見中にリリィの話題が挙がった際に「リリィのあの日のミスが無ければ‥!」「ネフェルタリ家のリリィ王女として言っておらぬが、手紙の差出人を言え」と明らかにリリィを他人として認識していました。
また800年間生きられた要因はオペオペの実の不老手術によるものが濃厚なので、老化はしない筈です。
まさかのオルビア?生存説と合わせて考察
出典: one-piece.com
イム = オルビア説の根拠は、アニメのオルビアの目がイムと似ていたからという1点にあります。
しかし、イムの目は濃い赤で、オルビアの目は緑がかった色でした。残念ながら、この時点でほとんど破綻しています。
実は生きている?
出典: one-piece.com
オルビア説を厳しくしてる最大の理由は、ほぼ間違いなく死亡しているからです。さらに殺害したのも政府です。
イムの正体は五老星も知っており、オハラへ攻撃を仕掛ける前には五老星とクローバー博士は電伝虫越しで対談していました。その場にはCPに踏みつけられて倒れていたオルビアも居ました。
カモフラージュだったとしても、下手をすれば命にかかわるような危険な場に大事な主君を置いておくとは思えません。
悪魔そのものだった!?
出典: one-piece.com
最新話では、これまで謎に包まれたイムの正体に大きく迫る情報が続出しました。軍子の体を乗っ取って黒い翼を生やし、三叉槍を手に魔術書や魔法陣など駆使する姿は、正体は悪魔そのものでした。
イム
『悪魔こそ生命のあるべき姿!!』
出典: 『ONE PIECE』1150話〝黒転支配(ドミ・リバーシ)〟
武器を出現させる魔術書
イム様が取り出した魔術書から出現した大剣と、成人した人間族と同じくらいの大型のショットガン。
大剣は特筆すべき要素はありませんでしたが、ショットガンはブロギーの腕を吹き飛ばすほどの威力を持っていました。
始終を見ていたエルバフの戦士も驚いており、大抵の武器では傷つけられないくらいの強靭な腕だったと分かります。
イム様が出した武器は異界から転送させた物なのか、魔術書自体が武器を生成する特別な物なのか、いずれにせよイム様が悪魔のような能力を持っていると見て良いでしょう。
悪魔へ転身させる契約術
イム様は「悪魔契約(アー・クワール)」「黒転支配(ドミ・リバーシ)」という技を使って、ドリー、ブロギー、エルバフの戦士を支配下に置きました。
イム
『ヌシアの一定の寿命と引き換えに不死の体と常ならざる腕力を与える…』
『ムーの支配の元、常識と理性はヌシアを縛らぬ!!』
出典: 『ONE PIECE』1150話〝黒転支配(ドミ・リバーシ)〟
戦士たちは巨大化し、イム様と同じく角と翼が生えて三叉槍を手にしました。野心に燃えた目と本能のまま暴走する姿は、まるで理性を失った怪物です。
さらに、彼らはイム様から受けた「ヤルルを殺してその首を掲げ、我々こそがエルバフの王だと宣言せよ」という命令を果たす操り人形と化しました。
容姿や技名と合わせて、イム様の能力の真髄とは、悪魔へ転身させて自身の忠実な下僕とする契約術なのでしょうか。
悪魔への転身はオセロ式?
出典: www.photo-ac.com
黒転支配により黒化した人物(黒)が支配されていない人物(白)を挟むと、同じように黒化します。オセロと同じ仕様らしく、1151話〝もういいわかった!!!〟でも突然のオセロの描写と共にドリー、ブロギーに挟まれたトールマンも黒化していました。
これらはニカが白い戦士と呼ばれるようにルフィ陣営が白サイド、イム陣営が黒サイドとしてオセロの盤上を表しているような描写がなされています。
また“解放の戦士”というニカの異名にも、黒 → 白へ本来の姿に開放するような意味がかかってくるとも考えられます。
五老星と神の騎士団もイムと契約した?
出典: one-piece.com
イム様の口上に「一定の寿命と引き換えに不死の体を与える」とありました。
五老星と神の騎士団も、どれだけダメージ与えても再生する不死身の能力を持っていました。彼らも同じようにイム様と契約したのでしょうか?
またサターン聖は約200年前から全く老いず、かと思えばイム様にアッサリ殺害されてしまいました。
「一定の寿命と引き換えに〜」と文脈的に寿命が短くなる代償を伴うと解釈できるので、イム様の契約術には寿命を延ばす効果は無さそうです。
女性説が濃厚に?
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イム様に乗っ取られた軍子の体は、髪の毛が伸び、目もイム様と同じものへ変わりました。身体的な特徴が反映されたと仮定すると、イム様の髪の毛も長いのでしょう。
これまでも、
- 花の部屋に籠もる
- 蝶を愛でる仕草
- 指が細い
- ヒールのような足音
など女性的な印象がありました。今回の件で女性説がより深まったと言えるでしょう。
男性説も…
イム様は身体的特徴などから女性説が濃厚ですが、正体が20の王の「ネロナ・イム聖」だとしたら話が変わってきます。
何故なら、天竜人は男性なら聖、女性なら宮が付くからです。なので、イムの華奢な身体は老化したからなども考えられるでしょう。
サボとコブラを刺したのはイム様だった
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1085話でサボとコブラを攻撃したのは矢印のような尻尾でした。
軍子のアロアロの実の特徴に近いものがあり、「隠れていた軍子が攻撃したのでは?」と予想されていましたが、あれはイム様の尻尾と見て良いでしょう。
トップクラスの覇王色の覇気
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選ばれた強者にしか扱えない覇王色の覇気ですが、やはりイム様も扱えました。
イム様の覇気は、エルバフの森のはずれから遠く離れた村にまで届いていたことから、少なくともシャンクス以上の覇気使いと見て間違いないでしょう。実際、シャンクスもワノ国近海から国の辺境にまで覇気を飛ばし、緑牛を牽制していました。
イム様について判明している情報
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概要
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イム様は、世界政府の頂点、つまり世界の王として君臨する人物です。表向きには五老星が世界政府の最高権力者とされていますが、その五老星すらも従わせています。
その存在は極一部の人間にしか知られておらず、影からの支配を目論んでいます。
能力
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イム様は巨大なトカゲのような怪物へ変身、人格の乗っ取り、悪魔へ転身させる契約術といった能力を持ちます。
サボとの戦闘では、変身してサボの炎を嚙みちぎったり、細長い尻尾を使って攻撃していました。
人格の乗っ取りは軍子に対して行っており、その際に軍子はドットアイからイムの目へ変貌したり、髪が伸びたりと身体的な特徴が一部反映されていました。
巨兵海賊団と対峙した時には悪魔へ転身させる契約術を駆使して退け、ドリー、ブロギーを支配下に置いています。
外見・特徴
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イムは体の倍ほどある長い黒マントで自身を覆い隠し、細長い王冠のようなものを被っているのが特徴です。顔はほとんど見えず、唯一はっきりしているのは特徴的な目のみ。
また服装に対して華奢な手指と、ハイヒールのような足音を立てており、女性的な印象があります。
声優
イム様の声優は正体同様に隠されており、未だに判明していません。アニメ版でも声にエフェクトがかかっており、EDの出演者情報でも「?」と徹底されて隠されています。
そんな声優についてファンの間では、以下の候補者が挙がっています。
- 高山みなみ
- 朴璐美
- 三瓶由布子
- 井上麻里奈
特に高山みなみはコナンの作者である青山剛晶と尾田栄一郎の対談経験、100巻突破したロングセラー作家つながり、コナンの犯人として登場する黒ずくめの人物がイムと似ているなど数々の根拠が挙げられています。
地位・役割
イム様は聖地マリージョアのパンゲア城にある「虚の玉座」に座ることを許された人物です。虚の玉座は「誰も座らないことで世界の平等を象徴する」とされていましたが、イムの存在によりその建前が覆され、世界の裏で実際に一人の王が支配していることが明らかになりました。
イム様は五老星に命じてマザーフレイムの実験を行い、ルルシア王国を消滅させるなど、圧倒的な権力と決断力を持っています。また、ネフェルタリ家のビビに強い執着を見せたり、ジョイボーイとの因縁など、物語の核心に関わる人物です。
正体について
イワンコフの証言によると、イムは800年前に世界政府を創設した最初の20人の1人「ネロナ・イム聖」の可能性が高いと言われています。
さらに800年以上生き続けている原因はオペオペの実の不老手術にあるのではないかと推測していました。
これらの仮説が全て正しければ、五老星が従う理由や、古代兵器を使うまでの経緯、Dの一族の秘密を知る理由などに辻褄が合います。
また、マリージョアの宝物庫に保管されている巨大な麦わら帽子とも関係があると考えられています。
鉄の巨人の回想に登場していたジョイボーイも麦わらの帽子のようなものを被っていたので、麦わら帽子も今後正体に繋がる重要な伏線となるでしょう。
イムの目と鷹の目
出典: one-piece.com |
出典: one-piece.com |
ミホークの異名”鷹の目“ですが、ミホークとイムの目が似ているのは、どちらも鷹の目なのかもしれません。
“鷹の目”の意味は未だ不明であり、なぜミホークがこのような目なのかもわかっておらず、完全な憶測ですが、イムとミホークは同じ特殊な種族のようなものなのかもしれません
イムの目は蛇の目のようなグルグルの目をしています。このような特殊な目は珍しく、ミホークと象主(ズニーシャ)が同じような目をしています。
ミホークとイムの関係は今のところほぼ接点はありません。しかし、イムと象主は空白の100年や世界政府関係で接点があり、とある罪のせいで歩き続けているのだそうですが、何かしらの関係がある可能性があります。
関連情報
ネロナ・イム聖とは
出典: www.youtube.com
ネロナ・イム聖とは、800年前に実在した20人の王の1人です。
革命軍のアジトでサボから情報を共有されたイワンコフは、以下のようにイムの正体はネロナ・イム聖だと推測していました。
- 五老星が従うほどの人物は20の王以外考えられない
- 名前が一致する
- オペオペの不老手術に関する記述が残されていた(誰かが不老手術を受けた証拠)
いずれも筋が通っています。
イワンコフ
「800年前にこの世界を創造しチャブルな”最初の20人”に…ネロナ家のイム聖という王がいたの」
「―で、この世には”不老”になる能力というものが存在するけど…それって誰かが証明したって事よね!?世界のどこかに死なずに生きてる奴がいるって!!」
不老手術とは
出典: one-piece.com
オペオペの実の能力者は、自分の命と引き換えに対象を不老にする不老手術という特殊能力が扱えます。
この強力な能力故に、〝究極の悪魔の実〟とも呼ばれていました。ドフラミンゴも欲しており、ローが自分に不老手術をさせるために仲間に引き入れたと語っていました。
名前の小ネタ
ネロナ・イムを漢字に表すと以下のようになります。
「ネ +(ロ + ナ = 申)= 神」「イ + ム = 仏」
= 神仏
このように、ネロナ・イム聖はワンピースの世界における神のような存在であると考えられます。あの五老星たちも頭を下げる存在ですから、絶対的権力を持っていることがわかります。
イム様の関連人物
五老星
出典: x.com
イムと五老星には明らかなつながりが見られました。
- 五老星がジョイボーイから覇気を受けた際には、イムにも影響があった
- 遠隔攻撃でサターン聖を殺害する
これらから、五老星とイムは使い魔と主のような関係ではないかと推測できます。
またサターン聖の殺害はジョイボーイを取り逃がした件でイムの怒りを買ったのが原因でしたが、他の中将には何のお咎めもありませんでした。
ジョイボーイとルフィ
ジョイボーイ |
ルフィ |
---|---|
出典: www.youtube.com |
出典: one-piece.com |
イム様はルフィとジョイボーイをほとんど同一人物として認識しています。
決定的なのがルフィをエッグヘッドから取り逃がした件で、サターン聖に「なぜ逃がした。ジョイボーイを」と怒りをあらわにしていたシーンです。
また初登場した際にルフィの手配書を切り裂いており、ジョイボーイの覇気を感じ取って絶叫していました。
ルフィ = ジョイボーイと認識したのは、単純にゴムゴムの実後継者だからなのか、それとも他に何か明確なつながりがあるのか…その事実はまだ語られていません。
ネフェルタリ・ビビ
出典: one-piece.com
イム様とビビは、イム様がビビを欲しがるという一方的な関係にあります。
またビビの写真を「…」と意味深に見つめていたり、ビビと瓜二つな800年前のアラバスタ王女リリィの肖像画見つめているなど、明らかな執着が感じられます。
現在は世界会議の途中にCP0に拉致されたところをワポルに救出され、モルガンズの元に匿われています。
エッグヘッドの事件後の新聞には、アラバスタ編までの麦わらの一味しか知らない筈の腕のバツ印が何故かハッキリと写っており…?
ネフェルタリ・D・リリィ
800年前のアラバスタ王女。20の王の1人。各地にポーネグリフをばら撒いた張本人。
800年前に起きたジョイボーイの一団と20の王国の連合軍との戦争が終結後、天竜人にはならず謎の失踪を遂げます。
Dの一族と正体を隠して連合軍に所属しており、ジョイボーイ側のスパイの疑いが持たれています。
さらにイム様はリリィに対して特別な感情を抱いていると示唆されており…?
しらほし
出典: one-piece.com
800年前に実在していたと思われる人魚姫の後継者。正体は古代兵器ポセイドンそのもの。
世界会議が始まる直前にイム様はしらほしの写真に剣を突き立て、敵意を表していました。
肝心のポセイドンの能力は制御できておらず、感情が昂ぶった際に無意識に海王類を呼び寄せていました。
マーシャル・D・ティーチ(黒ひげ)
出典: one-piece.com
世界政府にマークされている要注意人物。ロックスの意志を継ぐ者。
ルフィ、しらほしと同じくイム様が写真を切り裂くほど敵意を向けていました。
目的は”世界”であり、ロックスの野望の世界の王と同じである可能性が高いです。またDの一族はイム様と敵対関係にあり、現在の世界の王であるイム様の地位を揺るがすであろう人物としてマークされていると考えられます。
- 現在の目的はガープを人質に海賊 島ハチノスを世界政府加盟国に加入させ、国王として君臨すること。
モンキー・D・ドラゴン
出典: one-piece.com
革命軍のリーダー。ルフィの父。元海軍。
天竜人に対して全面戦争を仕掛け、最終目的はイム様の打倒と考えられます。
正義を見出せず海軍から退団した過去を持ちます。
ワポル
出典: one-piece.com
世界政府加盟国悪ブラックドラム王国国王。
世界会議に招集された際に、壁の隙間から偶然コブラが殺害した一部始終を目撃しており、逃亡します。途中、CP0に拉致されたビビを意図せず救出してしまい、イムの正体という特ダネ情報を提供した交換条件を出したためか、現在モルガンズの元に匿われています。
モルガンズ
出典: one-piece.com
世界経済新聞会社社長。ビッグ・マムの結婚式にも招待されていた裏社会の帝王。
ワポルと何らかの交渉を経て、ビビと一緒に匿っています。イムの正体に関する情報を提供された可能性が高く、正体を知る数少ない人物として数えられています。
イム様のモデルは八百比丘尼?
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イム様のモデルは「八百比丘尼」という尼(出家した女性)がモデルと考えられています。八百比丘尼とは、人魚の肉を食べて不老長寿となった伝説の人物です。
八百比丘尼の伝承を要約すると、
ある漁師が網にかかった人魚を調理して、宴の席に振る舞った。しかし気味悪がって誰も口にしなかった。仕方なくみんなに土産として配る。
漁師は帰りの途中にすっかり酔いが回ってしまい、人魚の肉のことを娘に知らせず食べさせてしまった。
以来から娘は年を取らなくなってしまい、数々の人間の死に際を見て世の無常さを嘆き、出家した。娘は諸国を巡って人々の助けとなるが、800歳になった頃、とうとう生きることにほとぼりあきてしまい、洞穴に入ったその数日後に亡くなった。
イム様は実際に800年間生き続けていた疑いがあります。
ワンピース界に人魚の肉が不老長寿となるという伝承はありませんが、人魚の肉ではなくオペオペの実の不老手術で八百比丘尼の伝説を落とし込んだのではないでしょうか。
ルフィとイム様の最終決戦はどうなる?
世界政府 vs 麦わら大船団
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1138話〝神典(ハーレイ)〟では、太陽を手にする怪物に立ち向かうニカの一団が描かれていました。
その未来は第三世界というものであり、これから起きる現世の話と言われています。
太陽をマザーフレイム。怪物をイム様とするならば、マザーフレイムの燃料を独占して世界の支配を目論むイム様と、それに立ち向かうルフィ達という構図でピッタリ当てはまります。
また壁画内にはルナーリア族や人魚、アイランドクジラなど数多くの種族が登場していたので、今後ルフィ達はキングやリュウグウ王国の人魚たちやラブーンを率いて世界政府にすら対抗できる巨大な勢力を築き上げるのかもしれませんね。
ルフィが世界政府と戦う理由
世界政府vs麦わらの一味という構図はありそうですが、現時点ではルフィが世界政府と対立する理由がありません。
ルフィがDの一族や空白の100年についてを知ったとしても、世界政府に対し宣戦布告をするとは思えません。しかし、ルフィが世界政府に宣戦布告をする可能性がある理由の一つに「仲間に何かがあった時」があります。
つまり、例えば今後ビビがさらわれてビビを助けに行く、とかなら世界政府に喧嘩を売る理由になりそうです。
歴史に名を残す一大事件
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「麦わら大船団」が結成された時にナレーションで「”歴史に名を残す一大事件を引き起こすのだが…”」と明言されています。
これが世界政府vs麦わら大船団を示しているのなら、もうすぐこの事件が発生するのではないかと思われます。
マリージョアでサイとレオが起こした「天竜人殺人未遂事件」。これらが今後引き金になる可能性もあります。
白ひげも巨大な戦いが起きると予言していた
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白ひげが死の間際に、「世界政府は、いつか来る世界中を巻き込むほどの”巨大な戦い”を恐れている」と言っています。
これも、世界政府に宣戦布告をする勢力が「麦わらの一味」だけでなく、革命軍や他の四皇の海賊たち、クロスギルドなど、他のさまざまな勢力が入り乱れる”巨大な戦い”に発展していくことを言っているのかもしれません。
ベガパンクも「空白の100年は終わっていない」と配信内で語っていたので、今もなお巨大な戦いが行われ続けていることを揶揄しているのかもしれません。
イム様は誰かに似ているのかも?
本記事で考察した通り、イム様はDの一族の裏切り者だとするならば、顔はDの一族の誰かと似ている可能性が高いと考えています。候補としてはルフィの母親でしょうか。
尾田栄一郎は母親が死亡していたり、行方不明が多いのは「冒険の対義語が母」と回答していました。
冒険の終着地点はまず間違いなくラフテルですが、イムとの決着がワンピースの最終回を飾るのであれば、ルフィが母親を超える = 冒険の終わりという形に持っていけるという考え方もできます。
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