この記事では死亡派の意見と生存派の意見を比較して、モネの生死を考察していきます。
目次
死亡派が優勢か
死亡派・生存派、様々な意見がありますが、死亡派が優勢と言わざるを得ません。
理由としては、死亡派が、死因となる根拠を明確にしている一方で、生存派には推測が多く、決め手にかけるからです。
モネは、パンクハザード編で悲惨な最後を迎えてから一切登場していませんが、ケモナー需要と可愛いギャップなどのマニアックな要素で、一部から絶大な人気を集めているキャラクターです。
それでは、彼女は生き残っている可能性がどれほどのものなのか、状況分析だけでなく、ユキユキの実の能力や本人の身体能力も含めて考察していきます。
モネの能力解説
出典: one piece.com
あくまでモネの死亡についての考察なので、悪魔の実の能力である「ユキユキの実」と本人の「身体能力」が持つ生存能力に焦点を当てて評価していきます。
ユキユキの実の能力
作中で、防御ないしは回避手段として活用された以下の4つの技のみを評価します。
- カマクラ
- カマクラ十草紙
- 雪垣
- 雪の中の移動
それぞれ解説していきます。
- カマクラ
雪で分厚い壁を作り出し、攻撃から身を守る。
武装色の覇気をまとったゴムゴムのJETカドリングからシーザーを守る。
カマクラは壊されたが、シーザーは無傷(69巻 681話)。
- カマクラ十草紙
十層に重なったカマクラを作り出し、対象を閉じ込める。
ルフィが破壊に手こずる程の強度を持つ(70巻 683話)。
- 雪垣
扉を雪で覆う。
ゾロの一撃で扉ごと粉砕された(69巻 686話)。
- 雪の中の移動
雪の中に潜り込んで自由に移動する。
作中では主に背後からの強襲する際に用いた(69巻 686話)。
また、ユキユキの実はロギア系の能力なので、弱点である熱以外に対しては実質無敵になる特性を持ちます。
身体能力
作中で主に身体能力を用いた戦闘描写は、69巻 687話のたしぎ戦です。
モネはユキユキの実の能力も織り交ぜ、たしぎを翻弄し、肩に嚙みついて重傷を負わせました。
最終的に、人体の急所である脇下辺りをたしぎの「斬時雨」によって斬られて、敗北。
致命傷を負ったモネは、その後爆破装置のある部屋に移動するというしぶとさはあるものの、お世辞にも身体能力が高いと言えません。
生存派
生存派の意見は3つあります。
- ロギア系の能力者は心臓を刺されても効かない
- 明確な死亡描写がない
- 人気がある
それぞれ解説していきます。
1.ロギア系の能力者は心臓を刺されても効かない
ロギア系の能力者は、特性上有効打にならない攻撃に対しては無敵です。
能力は、臓器だけでなく、身に付けている物に対しても働いており、心臓を刺しても無意味です。
懐から出したのか、現場の残骸を使ったのかは定かではありませんが、疑問となるのは、シーザーが心臓を刺した時に用いた鉄の破片。
ここで、モクモクの実の能力者であるスモーカー愛用の武器「七尺十手」を例に挙げてみましょう。
出典: one piece.com
「七尺十手」は先端に海楼石が仕込まれており、ロギア系の能力者に対しても有効な攻撃手段です。
重要なのは、先端に仕込まれている点です。
もし、全体に海楼石が加工されていれば、同じくロギア系の能力者である自分を弱らせる弱点でしかなくなり、本末転倒です。
よって、武器に使用するなら接触しない範囲に留めておく必要があります。
シーザーが使った鉄の破片は、明らかに雑なデザインなので、海楼石が仕込まれていたとしても特殊な加工がされている可能性が低く、鉄の破片全体が海楼石となっているものと考えられます。
シーザーもまたロギア系の能力者なので、七尺十手と同じ理屈で、自身に不利に働くものを懐に忍ばせている可能性は低い。
なので、シーザーが使ったのはただの鉄と考えられ、モネの心臓を刺したところで無傷ではないかという論理です。
2.明確な死亡描写がない
ワンピースには様々な悪役やサブキャラが登場していますが、致命傷を負ってもその後が描写されており、生存が確認されているケースが多いです。
明確に死亡した描写があるのは、
- 能力者が死亡すると、能力者の実が新たに顕現する
- 墓が建てられる
2点を満たしたエースと白ひげくらいです。
モネに関しては、吐血して明らかにダメージを受けていましたが、明確な死亡描写がされていないので、作者が温めているだけだという推論です。
3.人気がある
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モネは、パンクハザード編でしか登場しないものの、世界人気投票である『WT100』では、麦わら一味や重要人物が上位を独占する中、オセアニア・ヨーロッパの2ヶ国で時間別ランキング1位、最終順位76位を達成。
両脇に比較的活躍機会の多いカルー・カクのサブキャラが居る中で大健闘と言えるでしょう。
いずれにしても推測の域を出ませんが、読者ニーズの高いモネを安易に脱落させないという根拠には一定の説得力があります。
死亡派
死亡派意見は4つあります。
- 心臓を刺されて明らかに致命傷を負っている
- 研究所内は毒ガスで充満している
- 海軍の軍艦の底には海楼石が仕込まれている
- 毒が効く
それぞれ解説していきます。
1.心臓を刺されて明らかに致命傷を負っている
モネが死亡したと思われる70巻 694話では、
- シーザーが鉄の破片で心臓を突き刺す
- スモーカーが自身の心臓を気にかける
- モネが血を吐いて倒れる
- モネの心臓がローに抜き取られた描写
- スモーカーとモネの心臓を入れ替えた(正確には入れ替えなかった)
- ローの策略が明かされる
シーザーが心臓を突き刺した結果、モネが倒れる因果関係と、ローの策略についての説明が分かりやすく描写されている数コマです。
この明確にしてシンプルな根拠を崩すには、相応の根拠もしくはかなり踏み込んだ考察が必要になりますが、覆すだけの根拠は未だ見つかっていません。
2.研究所内は毒ガスで充満している
例え死亡派意見「1.心臓を刺されて明らかに致命傷を負っている」でモネが死亡していなくとも、研究所内は毒ガスが充満しています。
モネがここから助かるには最低でも、
- ガスマスク
- 毒ガスに対抗する何らかの手段
が必要です。
まず、ガスマスクについては、倒れる直前まで本人が着用しておらず、近くにガスマスクらしき物体もありません。
毒ガスに対抗する何らかの手段として挙げられるのは
- 風でガスを吹き飛ばす
- 毒を中和する
ユキユキの実の能力なら、屋外であれば気圧差で風を起こすことは可能ですが、研究所は室内です。
また毒を中和する手段に関しての伏線や道具なども特に描写されていません。
3.海軍の軍艦の船底には海楼石が仕込まれている
海軍の軍艦の船底には、カームベルトを安全に通過するために、海楼石が加工されています(45巻 433話)。
シーザーが心臓を突き刺す少し前、フランキーの攻撃によって爆発が起きました(70巻 694話)。
推測にはなりますが、この爆発が原因で海軍の軍艦の一部が損傷し、たまたまそれが海楼石だったという可能性も捨て切れません。
いずれにせよ、シーザーはスモーカーの心臓を突き刺すことに意味があることを確信していますから、生存派「1.ロギア系の能力者は心臓を刺されても効かない」は、説得力に欠けます。
4.毒が効く
起爆スイッチを押せば その島で生き残れるのは、猛毒ガスに耐えられるシーザー唯一人・・・
-ドンキホーテ・ドフラミンゴ- 70巻 693話
モネが絶対的な忠誠心を抱くドフラミンゴの口から、遠回しにモネには毒ガスが効くと語っています。
ドフラミンゴも、モネのユキユキの実の能力は当然熟知しているはずなので、カマクラや雪垣などで密閉空間を作り出すことは難しいのでしょう。
これにより、死亡派「2.研究所内は毒ガスで充満している」が盤石なものになりました。
本人の身体能力もそれほど高くないので、自力で助かるのは絶望的です。
誰かの助けがなければ、モネの死亡はほぼ確定と言えます。
出典: one piece.com
因みに、モネと同じくヴェルゴも生死不明となっていますが、全身を解体された上に固定されてしまったので、ヴェルゴも誰かの助けがなければ身動き一つ取れません。
生存している可能性は低い
生存派意見と死亡派意見をまとめます。
生存派意見
1.ロギア系の能力者は心臓を刺されても効かない
破綻
2.明確に死亡した描写がない。
一定の説得力があるが、根拠に欠ける
3.人気
憶測に過ぎない。
死亡派意見
1.心臓を刺されて明らかに致命傷を負っている
モネの死因に繋がる明確な根拠。
2.研究所内は毒ガスで充満している
1が死に至らなくとも、状況的に助からない。
3.海軍の軍艦の船底には海楼石が仕込まれている
死亡派意見1の反論として一定の説得力がある。
4.毒が効く
2の意見を補強している。
まとめ
記事のポイントをまとめです。
- 生存している可能性は低い
- 生存派意見には憶測が多い
- 死亡派意見には根拠を示している
生存派の意見には論理としては間違っていないものの、やはり推測に過ぎず、シーザーが鉄の破片を心臓に突き刺してからモネが致命傷を負う、明確な因果関係を崩すだけの根拠がありませんでした。
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