【呪術廻戦】「契闊」とは?虎杖と宿儺の契約、伏黒への受肉の目的は?【ネタバレ注意】

攻略大百科編集部
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『呪術廻戦』に登場する「契闊(けいかつ)」は、呪いの王・両面宿儺が虎杖悠仁と交わした重要な「縛り」に含まれた「合言葉」です。

本記事では、「契闊」の意味や、宿儺と虎杖の間で交わされた契約内容、そして宿儺がその「縛り」を巧みに利用して伏黒恵への受肉を果たした経緯について、詳細に考察します。

「契闊」とは?

少年院で結んだ「縛り」

出典: x.com

「契闊」が生まれたのは、物語の初期、少年院での出来事がきっかけです。

宿儺は少年院の任務中に虎杖の心臓を抜き取り、彼を一度死に至らしめます。その後、宿儺の反転術式によって蘇生可能な範囲であったため、虎杖は自身の生得領域内で宿儺と対話する機会を得ました。

この対話において、宿儺は虎杖を生き返らせることを引き換えに、ある「縛り」を結ぶことを提案します。当初、虎杖は宿儺の傍若無人な振る舞いに反発し契約を拒否しますが、その後の宿儺との殺し合いに敗北したことで、最終的に宿儺が提示した条件での契約が成立しました。この契約こそが、後に伏黒恵の運命を大きく変えることになる「契闊」の「縛り」です。

「契闊」の本来の意味

「契闊(けいかつ)」は、作中の造語ではなく、実在する二字熟語です。

その意味は「別れた後、しばらくの間は会わないこと」や「ごぶさた」を指します。作中では、この言葉が宿儺によって、虎杖悠仁との間に結ばれた契約を発動させるための合言葉として用いられました。

「縛り」とは?

呪術廻戦における「縛り」とは、何らかのリスクを背負うことで呪力や術式の性能を強化できる手法のことです。デメリットをなしにするために「縛り」を科す場合もあります。

個人に科す「縛り」と他者間の「縛り」

宿儺『信じる信じないの話ではない。これは”縛り”、誓約だ。』

『守らねば罰を受けるのは俺。身に余る私益をむさぼれば報いを受ける。それは小僧が身をもって知っているはずだ。』

出典: 呪術廻戦 2巻 第11話

個人に科す「縛り」は基本的に術式効果の底上げをするために「縛り」を設けますが、他者との間に交わした「縛り」は自身やその相手を強化するよりも、何かしらの契約をすることが基本です。

この「契闊」もちろん後者、他者との間に交わされた「縛り」であり、それが虎杖と宿儺の間に交わされているわけです。

「縛り」によるペナルティ

「縛り」を破るとペナルティが科されます。作中で「縛り」を破った描写はほぼないものの、宿儺や羂索ような特級の実力者であっても、「縛り」を破った際のペナルティには警戒しており、特に他者との間に交わされた「縛り」はペナルティを負わないように、どのような「縛り」を交わすのかを慎重に対応します。

これは、個人に科した「縛り」を破った場合はせいぜい底上げした効果がなくなるくらいですが、他者との間の「縛り」は厄介な状態になるから警戒しています。

どれだけ実力差があってもペナルティの影響は生じ、破った側にペナルティが科されますが、どのようなペナルティが科されるのかは実際にペナルティが起きるまでわからず、「縛り」を破っていないように見えても、相手の解釈により破ったとみなされる場合があったりと、さまざまなイレギュラーが起きやすいために慎重に「縛り」を結ぶことになるのです。

よく登場する代表的な「縛り」

虎杖『そういうのってバラしていいもんなの?』

七海『バレても問題のない術式、問題のない相手、またはバラすことでミスリードを誘うのであればいいのでしょう。』

『メリットはあります。”手の内を曝す”という”縛り”が術式効果を底上げするのです。』

出典: 呪術廻戦 3巻 第20話

術式の開示

作中でよく使われる「縛り」は「術式の開示」です。

自身の術式効果をあえて言葉にして相手に伝え、弱点を悟られたりすることのリスクを背負うことで、その分の対価として術式効果の底上げをするというものです。

天与呪縛

出典: x.com

他にも「天与呪縛」も「縛り」の一種です。これは自らに科す「縛り」ではなく、生まれながらに肉体に科されている「縛り」です。

本来生まれ持っている呪力や術式を持たないという代償に「フィジカルギフテッド」、超人的な肉体を持つことができたり、生まれながらに重い身体障害を持つという代償に強力な呪力を得る場合もあります。

虎杖と宿儺の「縛り」の内容

出典: www.youtube.com

宿儺と虎杖の間で交わされた「縛り」には、以下の三つの主要な条件が含まれていました。

肉体の「主導権を1分間明け渡す」

「縛り」の第一の条件は、宿儺が「契闊」と唱えた場合、虎杖悠仁は自身の肉体の主導権を宿儺に1分間明け渡すというものです。この1分間が経過すると、主導権は再び虎杖に戻るという取り決めでした。

「約束を虎杖が忘れる」

「縛り」のもう一つの重要な条件は、虎杖悠仁がこの契約内容そのものを忘れることです。

そのため、契約が成立した後も、虎杖は「契闊」という合言葉や肉体の主導権が一時的に宿儺に移るという事実を認識していませんでした。これにより、宿儺が実際に「契闊」を発動するまで、虎杖はこの契約の存在に気づくことはありませんでした。

1分間は「誰も傷つけない」

虎杖が契約を拒否したことに対し、宿儺が譲歩する姿勢を見せ、宿儺はこの契約を結ぶ際に虎杖に、「契闊」の発動中である1分間は「誰も殺さないし、誰も傷つけない」という条件を追加しました。

しかし、宿儺はこの条件において、虎杖は自分自身を「誰も」の対象外と解釈していたと後に判明します。

「契闊」による宿儺の真の狙い

宿儺が「契闊」の「縛り」を結んだ真の目的は、伏黒恵の肉体への受肉でした。少年院での伏黒との遭遇以来、宿儺は伏黒に対し特別な関心を示していました。

伏黒の器としての適性

出典: x.com

宿儺は少年院での戦いを通じて、伏黒恵が自身の「器」として極めて高い適性を持つことを見出していました。その適性の根拠は主に二点です。

「十種影法術」のポテンシャル

伏黒の持つ禪院家相伝の術式「十種影法術」は、歴代の術師も調伏できなかった最強の式神「八握剣異戒神将魔虚羅」を使役する可能性を秘めており、宿儺はそのポテンシャルを高く評価していました。

宿儺の指への耐性

特級呪物である宿儺の指は、人体にとって劇毒であり通常ならば取り込んだ者を確実に死に至らしめます。しかし、伏黒は虎杖悠仁と同様に、この指を取り込んでも死に至らない耐性を持っていると宿儺は認識していました。この耐性により、伏黒は宿儺を受け入れる「器」としての素質があると考えられました。

つまり、虎杖が宿儺を「檻」のように封じ込める存在であったのに対し、宿儺は伏黒を「器」として完全に支配できる存在と見ていたことが、彼の計画の根幹にあります。

魂が折れる瞬間を狙った宿儺の策略

宿儺は、伏黒が単に指への耐性を持つだけでなく、自身の肉体の主導権を確実に掌握できる機会を慎重にうかがっていました。虎杖のように自我を保たれて「檻」となることを避けるため、宿儺は伏黒の魂が「折れる」瞬間を待ち続けます。

出典: x.com

その機会は、死滅回游において伏黒の義姉である伏黒津美紀が、過去の術師「万(よろず)」に受肉されていたと判明した際に訪れます。津美紀の自我が消え去った可能性に直面し、伏黒が精神的に大きく動揺し、絶望に打ちひしがれたその瞬間を、宿儺は見逃しませんでした。

「契闊」を利用した受肉の流れ

宿儺は伏黒の精神的な隙を突き、ついに「契闊」を発動させます。

  1. 伏黒津美紀はすでに過去の術師である万によって自我を殺されており、伏黒恵にそれを明かして動揺を誘う。
  2. その一瞬の隙を突いて、宿儺は「契闊」と唱え、虎杖の肉体の主導権を強制的に奪う。
  3. 宿儺は直ちに、近くにいた「天使」の術師である来栖華を気絶させ、自身の計画を妨害する者を排除。宿儺は、この気絶させる行為は「誰も傷つけない」という縛りの条件に抵触しないと判断した。
  4. 宿儺は自らの左手の小指(虎杖の肉体の一部)を呪物化させ、それを引き千切ります。この行為が「誰も傷つけない」という縛りを破らないことを確認し、宿儺は虎杖が自分自身を縛りの対象に含めていなかった。
  5. 宿儺は引き千切った指を、抵抗する伏黒恵の口に無理やり押し込み、摂取させて伏黒恵に受肉した。

これらの流れを経て、宿儺が伏黒の体内へ取り込まれ、宿儺は虎杖の肉体から伏黒の肉体へと受肉することに成功しました。これにより、物語は新たな局面へと突入します。

「契闊」の利用と「縛り」の解釈

宿儺は「契闊」の「縛り」の条件を表面上は守りつつも、その解釈を巧みに利用することで、自身の目的を着実に果たしました。

虎杖自身への危害の許容

宿儺『小僧との縛りでな。この1分間は誰を殺しても傷をつけてもならんことになっている。』

『もっとも、ここからは賭けだがな。』

『つくづく!!愚かな小僧だ!!』

『「誰も傷つけない」という縛りに自分自身を入れていない!!』

出典: 呪術廻戦 24巻 第212話

「誰も傷つけない」という縛りの条件に対し、宿儺は虎杖自身をその「誰も」の対象外と解釈しました。これは虎杖が自分自身を”縛り”の対象内に入れていなかったことの隙を突いた形になります。

しかし、この解釈は宿儺本人も言ったように「賭け」であり、虎杖が自身も対象内と認識していた場合、宿儺が「縛り」を破ったことになっていたでしょう。

これにより、宿儺は「契闊」発動中に虎杖の指を切り落とすという自傷行為を行っても、「縛り」を破ることなく目的を遂行できました。

指を飲ませる行為

出典: x.com

宿儺が切り離した自身の指を伏黒恵に無理やり飲ませる行為も、宿儺の解釈では「傷つける」行為には含まれませんでした。

宿儺は、この行為は相手を攻撃して危害を加えるものではないと判断したと考えられます。このように、宿儺は言葉の定義を最大限に利用し、縛りの制約を潜り抜けて自身の計画を進めました。

渋谷事変での宿儺出現との違い

出典: www.youtube.com

「契闊」による肉体の主導権奪取は、渋谷事変で宿儺が表に出た状況とは異なります。

渋谷事変では、虎杖が漏瑚によって大量の宿儺の指を飲まされたことで、肉体の主導権を失い宿儺が顕現しました。

この時、宿儺は「契闊」という合言葉を使って1分間の権利を行使したわけではなく、指の大量摂取による偶発的なものでした。したがって、渋谷事変での宿儺の暴走と、虎杖との「契闊」の「縛り」は、発生要因が異なる別の出来事となります。

まとめ

漫画『呪術廻戦』における「契闊」は、呪いの王・両面宿儺が虎杖悠仁との間で交わした「縛り」の合言葉であり、物語の展開において極めて重要な要素となりました。

少年院での虎杖の死をきっかけに結ばれたこの契約は、「契闊」の唱和による1分間の肉体支配、「誰も傷つけない」という条件、そして虎杖が契約内容を忘れるという三つの主要な取り決めから成り立っていました。

宿儺は、伏黒恵が「十種影法術」の潜在能力と宿儺の指への耐性を持つ「器」であることを見抜き、彼の魂が折れる瞬間を狙って「契闊」を発動させました。「誰も傷つけない」という条件を虎杖自身には適用しない、指を飲ませる行為を「傷害」とみなさないといった巧みな解釈により、宿儺は虎杖の指を切り離し、それを伏黒に摂取させることで、最終的に伏黒の肉体への受肉を果たします。

この一連の出来事は、宿儺の圧倒的な知略と冷酷さを示すとともに、物語の最大の転換点の一つとして、読者に大きな衝撃を与え、その後の壮絶な戦いの幕開けとなりました。物語は終結を迎えましたが、「契闊」がもたらした伏黒への受肉は、最終局面まで続く宿儺の強大な力と、抗い続ける術師たちの戦いの根源であり続けました。

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