この記事では、呪術廻戦に登場する特級術師についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線や作品内の情報についてもまとめています。
この記事は最終巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
目次
呪術師について
呪いに対抗できるのは呪いのみです。そのため、呪術を用いて呪霊を祓うのが呪術師です。呪術師の階級について解説します。
特級術師とは
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特級術師は呪術師の分類の中で、もっとも高い階級です。特級術師に分類される基準は単独で国家を転覆できる能力があることです。
特級術師は非常に頼もしい戦力ですが、国家を脅かす可能性があり紙一重な危険な存在でもあります。等級呪霊の中でも実力差があるように特級術師の中にも実力差はあると考えられます。
特級術師になる条件
特級術師になる条件は特殊な条件となります。
通常の等級は2名以上の1級術師から推薦された人間が、1級術師あるいは1級相当の術式に同行し、いくつかの任務をこなすことで昇格できます。
しかし、特級術師は通常とは異なり、推薦や任務等で昇格することはないと考えられます。術者の能力が国家を転覆させれるほどの力があるかどうかによって特級の称号を得ることができます。特級とその他の等級には術者の努力等ではどうにもできないほどの実力差があると考えられます。
呪術師の階級
呪術師には呪霊と同じで階級が存在します。階級は以下のようになります。
- 特級 (クラスター弾での絨毯爆撃でトントンの強さ)
- 1級
- 準1級 (戦車でも心細い)
- 2級
- 準2級 (散弾銃でギリ)
- 3級 (拳銃があればまあ安心)
- 4級 (木製バットで余裕)
階級は高い方から順に分類されています。
呪術師と非呪術師は分ける際、4級以下の呪霊を確実に祓えることが基準となっています。呪霊の等級と呪術師の等級の強さには違いがあり、1級以下の呪術師の等級には同じ等級の呪霊との間に1段階ずつ、明確な実力差が生じます。そのため、1級の呪術師は1級の呪霊を確実に祓えます。
特別1級術師とは
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特級術師と特別1級術師は異なります。特別1級術師の強さは等級術師には及ばないものの相当な実力です。等級は呪術高専関係者のみに与えられています。
そのため、呪術高専関係者以外の術師は等級がありません。特別1級術師は呪術高専関係者以外の術師がつけた等級です。作中では、禪院直毘人、禪院直哉、禪院扇、禪院甚壱の4人が特別1級術師に分類されています。
特級呪霊とは
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特級は呪霊にも指定されています。呪霊は人間の恐怖、後悔、憎しみなどの負の感情から生まれたものであり、特級呪霊は呪霊の中でも最高位です。
百鬼夜行の時点で、呪術高専で特級呪霊が16体が登録されています。特級呪霊の大半は人と近い高い知能がついており、クラスター弾での絨毯爆撃でトントンの強さとされています。しかし、特級呪霊の中にも強さには実力差があります。
特級呪術師一覧
特級に分類される術師は少なく、日本には4人しかいません。五条悟、夏油傑、乙骨憂太、九十九由基が特級呪術師に分類されています。4人の特級術師について順に解説します。
五条悟(ごじょう さとる)
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五条悟は4人しかいない特級呪術師の中でも現代最強と言われるほどの実力者です。
呪術界の御三家である五条家の現当主であり、日本三大怨霊の1人である菅原道真の子孫です。現在は呪術高専東京校で1年生の担任を担っています。
本来高専にいるような人材ではありませんが、権力争うに夢中である呪術界の上層部をすごく嫌っており、腐敗した呪術界を変えるため、優秀な呪術師を育成することを目的としています。
五条の実力
五条悟は、羂索に甘く見積もって、宿儺の指8・9本分と評価されています。特級呪霊の漏瑚や花御、そして特級呪物の脹相といった強敵3人を相手にしても、圧倒的に優位に立ち回れるほどの実力を持っています。
「人外魔境新宿決戦」では、惜しくも宿儺に敗れましたが、宿儺と真正面から渡り合える呪術師は五条の他にいないでしょう。これは、五条の規格外の戦闘能力と、特級術師の枠を超えた存在であることを明確です。
無下限呪術(むかげんじゅじゅつ)
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無下限呪術は五条家相伝の術式です。しかし、無下限呪術は呪力操作が難しく扱うのが困難な術式です。術式を持っている術師はいますが、扱える術師は五条悟のみとなっています。
無下限呪術は無限を現出し、接触を拒む術式です。無限を現出するには繊細な呪力操作と精密な計算を要し、常時発動すると脳が負荷に耐え切れず焼き切れてしまいます。しかし、五条悟は反転術式を常に発動することで脳を絶えず修復し無下限呪術を発動しています。五条悟は術式を応用し、長距離を一瞬で移動したり自分の攻撃を目にも止まらない速度に加速させたりすることを可能にしました。
反転術式
五条悟は反転術式を使えます。五条悟は脳という複雑で繊細な臓器を絶えず修復するというチート級の反転術式を扱えます。
その実力は呪いの王である宿儺の伏魔御厨子の必中効果による絶え間ない斬撃を受けても即座に回復しながら戦えるほどです。五条悟の反転術式は規格外の回復力を誇っています。
六眼
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六眼は五条家の人間にのみ発現する特殊な眼です。呪力を探知でき、対象の呪力を読み取り、相手の術式について知ることが可能です。
さらに六眼は原子レベルに干渉するため、緻密な呪力操作で空間を支配します。呪力消費のロスが少なく、術式を発動した際の呪力ロスを限りなく0になります。しかし、六眼には欠点があり、六眼から入ってくる莫大の情報量に疲労がたまるため、五条悟は普段サングラスや目隠しをしています。
夏油傑(げとう すぐる)
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夏油傑は、非呪術師の両親から産まれ、呪術高専に在籍中は五条悟の同級生でした。正義感の強い呪術師でしたが、任務を通して非術師への絶望を深め、呪詛師へと転落しました。
呪術廻戦0巻では乙骨憂太ら高専の敵として登場しましたが、敗北し、最後は親友の五条悟の手によって死亡しました。呪術廻戦0巻以降、夏油傑は羂索に肉体を乗っ取られており、虎杖悠仁らの敵として登場しています。
夏油傑の実力
夏油傑は、覚醒前の五条悟と比肩する実力を持つライバルでした。夏油は呪霊に頼り切るだけでなく、自らも近接戦闘で戦えるほど高い戦闘能力を有しています。
呪詛師に転落してからも、夏油はその強い正義感とカリスマ性によって多くの呪詛師をまとめ上げ、国家転覆すら視野に入れた「百鬼夜行」を企てるまでに至りました。夏油のリーダーとしての傑出した才能と、人望の厚さがわかります。
呪霊操術
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呪霊操術は取り込んだ呪霊を自在に操る術式です。階級換算で自分より2級下の呪霊であれば、調伏無しで強制的に取り込む事ができ、調伏させた呪霊を球体にして体内に取り込みます。調伏できる呪霊の数について限りがあるかは判明していませんが、百鬼夜行の時点で夏油傑は4000以上の呪霊を調伏していました。
個としての力は強くはありませんが、手数の多さが強みであり、呪霊の軍隊を率いることで国家を転覆させるほどの力があります。また、呪霊操術の使い手が死亡した場合、取り込んでいた呪霊が暴走してしまうという危険性があり、術師の意図せず、国家を転覆させてしまう恐れがあります。
極ノ番「うずまき」
極ノ番「うずまき」は呪霊操術の奥義です。取り込んだ呪霊を1つにまとめ超高密度の呪力を相手にぶつけることができる技です。
まとめる呪霊の数は自由に調整でき、まとめる数に上限はないと考えられます。さらに極ノ番「うずまき」は「術式の抽出」を可能してます。条件として準1級以上の呪霊を使うことがありますが、その準1級以上の呪霊が持つ術式を使うことができます。
しかし、抽出した時点で術式を成長させることはできず、呪霊が使いこなせていた範囲でのみ術式を使用することができます。
乙骨憂太(おっこつ ゆうた)
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乙骨憂太は呪術高専京都校の2年生で禪院真希、狗巻棘、パンダと同期にあたります。呪術廻戦0巻では特級過怨霊である祈本里香に呪われていると考えられており、即座に秘匿処刑が決まりそうになるほどの危険性を持っていました。
しかし、乙骨憂太は祈本里香に呪われていたのではなく呪っていました。乙骨憂太は五条悟と同じく菅原道真の子孫であり、五条悟の遠い親戚でした。そのため、非常に強い力をもっています。
祈本里香を呪っていたことを知り、乙骨憂太は祈本里香を解呪しました。解呪後は等級が4級術師に下がりましたが、すぐに特級術師にあがりました。
乙骨憂太の実力
乙骨は、五条悟を上回るほどの呪力量を持っており、五条悟自身が五条悟に並ぶ呪術師になると評しています。剣術に優れており、呪力による身体能力の強化を行うことで、リカなしでも戦える実力を持っています。
「死滅回游」での仙台コロニーでは、ドルゥヴ・ラクダワラ、烏鷺亨子、石流龍といった千年前の呪術師を相手に連戦し、勝利を収めました。
リカ
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呪術廻戦0巻以降は特級過怨霊である折本里香とは別個体の姿形は似ているリカが登場します。外付けの術式であり、リカが顕現すると乙骨憂太とともに戦うだけではなく、自身で判断してサポートするように行動します。
リカの強さは虎杖悠仁を軽々と抑え込むほどの力を持っています。顕現方法は里香の遺品である指輪を通してリカと接続し顕現します。また、リカは乙骨憂太に呪力を供給する役目も担っています。リカから呪力を供給することで呪力切れを起こしにくい状態にしていたのです。
術式「模倣(コピー)」
乙骨憂太は他の術師の術式をコピーして、その術式を使用できます。祈本里香の時は無条件に使えていた能力ですが、リカになってからはいくつかの条件の中で使用できる術式となりました。その条件は
- コピーで使用できる術式はリカと接続している5分間に限り他者の術式をコピーして使用できる
- 身体の一部を喰らうことでその身体の持ち主の術式を使用できる
となっています。
術式を複数所持することは脳に多大な負荷がかかるため、複数の術式を所持するには外付けの術式であるリカが必要不可欠です。
反転術式
乙骨憂太の反転術式は自身の治療だけでなく、他人も治療できます。他人の治療をできる術師は少なく、作中では乙骨憂太、家入硝子、両面宿儺となっています。
九十九由基(つくも ゆき)
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九十九由基は元星漿体の特級術師です。九十九由基は星漿体であった頃、天元との同化を拒否しました。現在は呪霊の生まれない世界を作るために海外で研究しています。渋谷事変で帰国し参戦することになりました。
九十九の実力
九十九由基は、特級呪霊を一撃で倒せるほどの圧倒的な実力を持つ呪術師です。そのユーモラスな人間性からは想像できないほど、呪術に対する深い知識と研究熱心さも兼ね備えています。死滅回遊では、羂索と対峙し、敗北しましたが、羂索を追い詰めました。
術式「星の怒り(ボンバイエ)」
九十九由基の術式「星の怒り(ボンバイエ)」は、自身と式神「凰輪(ガルダ)」に仮想の質量を付与するものです。
質量を増幅することで、攻撃力を飛躍的に向上させます。「凰輪」を蹴り飛ばすだけで特級呪霊を消滅させるほどの威力を発揮します。しかし、付与されるのは仮想の質量であるため、肉体への影響はなく、身体能力自体は強化されません。
天与呪縛を持つ禪院真希のような肉体強化とは異なり、あくまで質量操作による攻撃力増強に特化しています。
ブラックホール
「星の怒り」で調整した質量を極限まで高め、超高密度の重力場を生成し、ブラックホールを生み出します。質量に制限はなく、理論上無限の破壊力を持つこの術式は、九十九由基の卓越した呪力制御能力を示すものです。
羂索との戦いでは、その強大な威力が高専の敷地内に収まるよう制御されていましたが、本来は世界を巻き込むほどの自爆技です。天元の結界と九十九由基自身の強い意志により、被害を最小限に抑えられました。
五人目の特級術師
特級術師は、4人とされていましたが、特級認定された人物がいました。特級認定された人物とは夜蛾正道です。五人目の特級術師について解説します。
夜蛾正道(やが まさみち)
夜蛾正道は、東京都立呪術高等専門学校の学長を務める一級呪術師です。五条悟時代の担任でもあります。
傀儡呪術学の第一人者として知られる夜蛾は、単に戦闘に秀でているだけでなく、呪術に関する深い知識とそれを具現化する技術力、そして次世代の呪術師を育てる指導力も持ち合わせた、非常に有能な人物です。
生得術式「傀儡操術」
夜蛾の生得術式「傀儡操術」は、彼が呪力で作り出す人形、つまり呪骸を自在に操る能力です。夜蛾の呪骸は一般的なものと異なり、「核」を持つことで自律的に動くことができます。
特級相当と言われる理由「完全自立型人工呪骸」
夜蛾は「完全自立型人工呪骸」を作ったことで特級に認定し、無期限拘束を下されそうになりました。
夜蛾の最高傑作とされるパンダは、自我を持ち、自己で呪力を補完できる「突然変異呪骸」であり、準2級呪術師に分類されています。パンダのような「完全自立型人工呪骸」を意図的に造り出せた場合、容易に軍隊を所持できることになるため、国家転覆できる能力であると判断されました。
渋谷事変の件で、夜蛾正道は死罪が決まり、拘束されていましたが、パンダに会うために脱走します。上層部の刺客に遭遇し、「完全自立型人工呪骸」の作り方を教えれば、助かりましたが、教えず、楽巌寺学長と対峙し敗北しました。瀕死の状態で夜蛾は、呪いとして楽巌寺に「完全自立型人工呪骸」の作り方を教え、死亡しました。
「完全自立型人工呪骸」の作る条件
- 肉体の情報から魂の情報を複製する
- その情報を呪骸の核に入力する
- 相性の良い三つの魂を宿した核を一つ呪骸に入れる
- お互いの魂を常に観測させる
以上の方法を行うことで魂が安定して自我が芽生えます。生後3か月を過ぎたあたりで呪力の自己補完を始めます。
特級術師候補
五条悟は、「これからの世代「特級」なんて物差しじゃ測れない」と発言しています。特級に認定されていませんが、特級と同等の能力がある術師について解説します。
禪院真希(ぜんいん まき)
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東京都立呪術高等専門学校2年生の禪院真希は、呪術界御三家である禪院家の出身でありながら、生まれつき呪力がありません。このため、通常は呪いを見るための特別なメガネなしには戦えず、禪院家からは「落ちこぼれ」と蔑まれてきました。しかし、真希は禪院家を見返すため、日々たゆまぬ努力を重ね、呪具の扱いに長けた実力者へと成長しました。
天与呪縛・フィジカルギフテッド
禪院真希は、「天与呪縛・フィジカルギフテッド」を持っています。天与呪縛・フィジカルギフテッドは本来、持つはずだった呪力がないことを代償として、常人離れした身体能力を持ちます。
特級候補と称される所以
真希は、双子である真衣の死をきっかけに覚醒します。呪術界では双子は1人としてみられます。真衣が呪力と術式を持っていたため、完全なる「天与呪縛・フィジカルギフテッド」ではありませんでした。真衣が死亡したことで、真希は完全に呪力がない存在とみなされ、覚醒しました。
覚醒後、真希は禪院家を単独で壊滅させました。禪院家には特別1級術師の禪院直哉をはじめとする実力者が多数いましたが、真希はその全てを圧倒しました。
さらに「人外魔境新宿決戦」での宿儺との戦闘では、宿儺自身が真希との戦いを「魔虚羅と戦った時」のようだと評しています。五条悟の死後、鹿紫雲一、日車寛見、乙骨憂太といった傑出した呪術の才を持つ者たちが宿儺に挑みましたが、宿儺が最も興味をそそられ、楽しませた存在として挙げたのは、呪術を捨て去った「天与呪縛」の真希でした。
与幸吉(むた こういち)
出典: jujutsukaisen.jp
与幸吉は、呪術高専京都校の2年生で、人型ロボット「究極(アルティメット)メカ丸」の本体の術師です。呪霊側の内通者として、情報収集や情報操作を行っていました。
術式と天与呪縛
与幸吉は、傀儡を操る「傀儡操術」で戦います。天与呪縛により、与幸吉は生まれつき右腕と膝から下の肉体、腰から下の感覚がありません。さらに肌は月明かりにも焼けるほど脆く、常に全身の毛穴から針を刺されたようの痛みを抱えながら生活しています。
特級候補と称される所以
与幸吉は、普通の生活に憧れており、自身の身体を特級呪霊・真人に治してもらう条件に内通者になりました。しかし、身体が治療された直後に真人と戦闘になります。
与幸吉は、天与呪縛の代償として、広大な術式範囲と実力以上の呪力出力を与えられています。その呪力出力は、羂索(けんじゃく)にも特級クラスと評されるほどです。また、傀儡を通して見ただけでシン・陰流簡易領域を習得するなど、優れた観察眼も持ち合わせています。
残念ながら真人に敗れてしまいましたが、もし幸吉が、これまでの17年5ヶ月6日もの間抑え込んできた呪力全てを、たった一撃に込めて放っていたら、戦いの展開は全く違っていたかもしれませんね。羂索が1〜2年分のチャージでさえ特級クラスと評した呪力ですから、その可能性は十分にあります。
秤近次(はかり きんじ)
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秤金次は、東京都立呪術高等専門学校の3年生です。死滅回遊までは停学していたため、登場しませんでしたが、五条悟が「僕に並ぶ術師になる」と評価するほどの高い実力を持つ呪術師です。
領域展開「坐殺博徒(ざさつばくと)」
秤金次は、パチンコを模した領域展開「坐殺博徒」で戦います。
領域内で大当たりを引くと、4分11秒間ボーナスラウンドに突入します。この間、無限の呪力が供給され、自動で反転術式が発動し続けるため、ほぼ不死身となります。どんな攻撃を受けても瞬時に回復し、格上の相手にも肉弾戦で勝利できます。
大当たり中は術式も回復するため、何度でも領域を展開可能です。秤は「熱」を愛し、ギャンブルの要素を戦闘に持ち込みます。その不死身の肉体を活かしたパンチや蹴り、呪力具現化攻撃による泥臭い接近戦が秤の得意な戦闘スタイルです。
特級候補と称される所以
秤金次は、死滅回游にて千年前の術師である鹿紫雲一と激闘を繰り広げました。秤は自身の不死身の特性と豪運を活かして、最終的に勝利を収めています。
乙骨憂太は秤を「ムラっ気があるけどノッてる時は僕より強いよ」と評価しており、運が味方すれば乙骨憂太を超える実力があります。
人外魔境新宿決戦では、宿儺の側近である裏梅と互角に渡り合えていることからも秤の強さは特級並みであることがわかります。
伏黒恵(ふしぐろ めぐみ)
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伏黒恵は、東京都立呪術高専門学校1年生の2級呪術師です。伏黒甚爾の息子であり、御三家・禪院家の血筋です。伏黒恵は、才能ある術師として、五条悟の指示で「特級呪物・両面宿儺の指」の回収に単独で任されるほどです。
「十種影法術」と領域展開「嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)」
伏黒恵は、「十種影法術」と領域展開「嵌合暗翳庭」を用いて戦います。「十種影法術」は、自分の影を媒体として式神を召喚します。「調伏」の儀式を成功させることで、式神を召喚できるようになります。
領域展開「嵌合暗翳庭」は、まだ不完全な領域展開ですが、空間全体を影の沼へと変貌させ、式神を瞬時に呼び出したり、同時に複数体出現させたり、自身の分身を作り出すなど、影法術の能力を最大限に引き出して戦うことができます。
特級候補と言われる所以
「十種影法術」は、禪院家の相伝の術式です。数百年前に六眼と無下限術式を持つ五条家の当主と「十種影法術」の術式を持つ禪院家の当主が本気でやりあった結果、両方が死亡しました。これは、伏黒恵がは特級術師である五条悟と互角やりあえるポテンシャルがあることを示しています。さらに宿儺も伏黒恵の「十種影法術」を高く評価しています。
高羽史彦
高羽史彦は、売れない芸人でしたが、死滅回遊で泳者(プレイヤー)で覚醒タイプ呪術師です。
生得術式「超人(コメディアン)」
生得術式「超人」は高羽がウケると確信した想像が実現する術式です。車に轢かれてもすぐに復活したり、電撃を受けても平気だったりするなど、物理法則を無視した現象を引き起こします。
高羽の術式は、「自信と確信」が命綱です。もし自分のギャグがウケないと感じ、自信をなくしてしまうと、術式は発動しなくなる可能性があります。
特級候補と言われる所以
高羽は「人外魔境新宿決戦」で、強敵である羂索(けんじゃく)と対峙しました。羂索のあらゆる攻撃が全く通用せず、高羽はほぼ無傷で戦闘を継続します。結果として羂索は高羽との戦いに深く引き込まれ、その隙を突いた乙骨憂太の接近に気づかず敗北しました。これは直接的な攻撃による勝利ではないものの、羂索と互角以上に渡り合える高羽の破格の実力を示す出来事でした。
高羽自身は、自分が術式を使っていることを全く自覚していません。もし高羽がその能力を完全に理解し、意識的に使用するようになれば、どんなことでも実現できてしまうため、高羽の術式は特級の中でも特に危険なレベルであると考えられます。
日車寛見
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日車寛見は、弁護士でしたが、死滅回遊で泳者(プレイヤー)で覚醒タイプ呪術師です。
領域展開「誅伏賜死(ちゅうぶくしし)」
日車は、領域展開「誅伏賜死」を用いて戦います。日車の術式には、最初から領域展開「誅伏賜死」が組み込まれており、領域内は法廷となり、式神「ジャッジマン」が相手の過去の犯罪行為を暴きます。裁判の結果、有罪となると以下のようなペナルティが課されます。
- 「没収(コンフィスケイション)」: 呪具、術式、呪力の順で相手の力を奪います。
- 「死刑」と「処刑人の剣」: 最も重い刑罰で、日車のガベルが「処刑人の剣」に変化し、この剣で斬られた者は例外なく即死します。
特級候補と言われる所以
日車が特級候補と言われる所以は、殺傷力のある脅威的な能力の他にも驚異的な学習能力にあります。
覚醒からわずか12日で一級術師に匹敵する実力をつけ、虎杖との戦闘中に反転術式を習得するほどの天才です。覚醒して間もないにもかかわらず、人外魔境新宿決戦では他の術師と遜色ない活躍を見せました。
まとめ
以上、呪術廻戦の登場する特級術師についてまとめました。
特級術師に分類される術師は特別な能力を持っており、通常の呪術師をはるかに凌駕する強大な力を持っています。強大な力は、制御を誤れば甚大な被害をもたらす危険性を秘めています。特級術師の4人の行動や決断は、呪術界を大きく左右し、物語の展開に深く関わっています。
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