本記事では、『呪術廻戦≡モジュロ』第12話『人外魔境』のあらすじ、主要登場人物、そして作品世界に深く関わる謎や考察について詳しく解説します。
目次
第12話のあらすじ
カリヤン=呪霊?
宇佐美はジャバロマから、地球人がカリヤンを殺しているのではないかと問われ、宇佐美は困惑するも東京でそれを目撃したとも言われて気付くのです。カリヤンは呪霊なのだと…。
一方、真剣と憂花、マルの三人は京都で東京以外で出現する呪霊の発生を、防ぐための結界のメンテナンスをしていました。「大祓」という東京の呪霊が溢れないように、駆除する行事が行われていたからこそのメンテナンスです。
カリヤン≒呪霊
東京で「大祓」をしていた、「薬丸」はシムリア星人に待ち伏せされており襲撃されます。
その時、宇佐美たちはカリヤンは呪霊だが、まったく同じではないことも判明したため、「大祓」の中止の命令とともにすぐに東京に行くことを決めます。
薬丸とオスキが戦っているところに、宇佐美とジャバロマが割り込み、一旦は戦いは止まります。
日本人とシムリア星人の話し合い
戦いに割り込んだ宇佐美は、まずは「大祓」の中止となり、呪術に関連することのシムリア星人への開示を避けていたことがこの件に発展したから、日本人に落ち度があると説得を試みます。
オスキに対してクロスも、呪霊とカリヤンは違う、第三の目は落涙しているものの、カリヤンであればそんな負担じゃ済まないこと、呪霊は日本人がもつ無意識の呪術の集合体だということを言うことで説得を試みます。
このことで一旦は落ち着きます。
やむを得ない発砲
クロスが懐に手を伸ばしたからこそ、クロスに薬丸が発砲してしまいます。これにより、落ち着いたのにまた戦いに発展するようになるも、ダブラが現れ、第12話が幕を閉じます。
第12話の考察ポイント
呪霊とカリヤンの関連性
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原作の最終決戦を経て、東京は呪霊が溢れる「人外魔境」と化しています。68年前と比較して呪霊のレベルが著しく上昇していると描写されています。
本話で特に注目されたのは、東京に発生する呪霊が、シムリア人にとって特別な存在である「カリヤン」とよく似た存在であるという事実です。
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カリヤンには実体があるため、厳密には呪霊とは異なります。しかし、酷似しているがゆえに、ルメルの民の第三の目が呪霊に反応し、「カリヤンが虐殺されている」と誤解する原因となりました。これにより、地球側の呪霊討伐が、シムリア人側からはカリヤンの虐殺と映ってしまい、状況は一気に悪化しました。
誤解から生じた発砲事件
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東京での呪霊討伐現場において、ルメルの民が呪霊をカリヤンと誤解し、地球側の術師に攻撃を加える事態が発生しました。ジャバロマは謝罪の意を示し、一度は事態が収束に向かうかに見えましたが、一触即発の状況が続きました。
発砲に至る薬丸の心理と状況
地球側の術師である薬丸は、シムリア人に対する対抗的な姿勢を以前から示していました。現場でシムリア人から攻撃を受けて負傷し、頭に「ズキズキ」とした痛みを感じる描写があったことから、精神的なストレスや不満が募っていたことがうかがえます。
薬丸は、ルメルの民が許可なく東京に侵入し、呪霊討伐を妨害した上に、地球側が謝罪する展開に不満を抱いていました。このような状況下で、クロスが懐に手を伸ばす仕草を見せたため、薬丸はこれを危険信号と判断し、クロスを銃で撃ちました。心臓と肝臓を的確に撃ち抜いたことから、その殺意の高さが示唆されています。
クロスの行動
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クロスが懐に手を伸ばした行動については、複数の解釈をすることができます。呪具を取り出そうとした、あるいは単に剣の位置を直そうとした、といった見方です。
地球側の術師、特に現場にいた薬丸からすれば、緊迫した状況下でのこの仕草は、攻撃の意思表示と受け取られてもおかしくないです。しかし、一方で、薬丸のいきなり発砲する行為は過剰防衛であり、外交問題に発展しかねない無謀な行動でもあります。
物語を動かす主要キャラクターたちの動向
クロスが薬丸に撃たれたことで、主要キャラクターたちの関係性や今後の行動に大きな影響が及ぶことが予想されます。
ダブラの登場と今後の選択肢
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クロスが攻撃を受けた直後、ダブラが登場し、第12話は幕を閉じました。ダブラはルメルの民ではないため、カリヤンを巡る問題に対してルメルの民とは異なる視点を持つ可能性があります。彼が今後どのような行動に出るかが、物語の展開を大きく左右すると考えられます。
考えられる選択肢としては、戦友であるクロスを傷つけられたことへの報復としてシムリア側につく可能性が最も自然です。一方で、妹を救うための「黒縄」を求めて地球人側につく可能性もあります。
ダブラは作中最強クラスの存在であり、彼の判断が今後の地球とシムリアの関係を決定づけると言っても過言ではありません。
マル、真剣、憂花のそれぞれの道
第12話の終盤では、マル、真剣、憂花の三人が「また明日」と告げて三方向に分かれる描写がありました。これは、今後の彼らが別々の道を進む可能性を示唆していると解釈されています。
クロスが攻撃されたことで、これまで共存を強く訴えていたマルが、過激な行動に出る可能性も浮上しています。真剣は日本を守ることが大前提であるため、マルと対立する展開も予想されます。
一方、憂花は寿命の問題を隠し、恨み恨まれの関係を断ち切ることをクロスに語っていたことから、この状況下でも共存の道を探るかもしれません。
まとめ
今回の発砲事件は、地球とシムリアの外交関係に深刻な影響を与えることは避けられません。ルメルの民の代表であるジャバロマが先に謝罪し、宇佐美も謝罪をしていたことから、事態が収束に向かっていたにもかかわらず発砲が行われたことで、地球側は不利な立場に立たされる可能性があります。
この事態を収拾するために、地球側の抑止力として虎杖悠仁が登場するのではないか、あるいはダブラと虎杖が対峙する展開になるのではないかといった期待が寄せられています。
第12話は、地球とシムリアの間に横たわる深い溝と、キャラクターたちの複雑な感情が交錯する重要な転換点となりました。今後の物語がどのように展開し、両者の関係がどこへ向かうのか、注目が集まります。






















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