アニメ「薬屋のひとりごと」第46話『禁軍』――壬氏が禁軍を率いて砦へ突入。猫猫との再会を予感させる展開にも注目です。謎の副官・陸孫の正体をはじめ、物語のキーパーソンたちの動きや心情を整理しながら、第46話の感想を交えてわかりやすく解説します。
※本記事には、アニメ第2期の最新話に関するネタバレが含まれています。ネタバレが大丈夫な方のみご覧ください。
目次
羅漢の近くにいるイケメンは誰?
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第46話で気になった方も多いであろう、羅漢のそばにいた謎のイケメン。その正体は、羅漢の部下・陸孫(リクソン)です。
陸孫の声優は?
陸孫の声を演じているのは、声優の内山昂輝(うちやまこうき)さん。
落ち着いたトーンが印象的で、アニメやゲームを中心に数多くの人気作品で主要キャラクターを担当しています。
代表作には『ハイキュー!!』の月島蛍や、『僕のヒーローアカデミア』の死柄木弔などがあり、幅広い演技力に定評のある実力派です。
アニメ第1期にも登場
陸孫がアニメで初めて登場したのは、アニメ第1期 第14話『新しい淑妃』。
倉庫でボヤ騒ぎが起きた夜、陸孫は羅漢を探している様子で現れます。現場を調査していた羅漢に近づき、「羅漢さま、こんなところに。なにか気になることでも?」と声をかけていました。
短い登場ながら、その落ち着いた態度とルックスが印象に残っていた方もいるかもしれません。
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陸孫の正体と今後の立ち位置
陸孫は羅漢の部下で副官というポジション。
羅漢は優秀な人材を見抜く才に長けた人物。その彼に選ばれたという時点で、陸孫がただ者ではないのは間違いなさそうです。
彼は原作小説第5巻から登場しているので、気になる方はぜひチェックしてみてください!
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そもそも「禁軍」って?
今回、壬氏が率いて進軍した“禁軍”。アニメで初めてこの名称を聞いたという方も多いのではないでしょうか。「どんな軍なの?」と感じた方のために、ここで詳しく解説していきます。
皇族しか指揮できない軍
禁軍とは、皇帝直属の軍隊であり、最上位の精鋭部隊。この軍の特徴は、指揮できるのが皇族だけということ。
現在の茘(リー)の国で、直系の皇族として成人している男性は、皇帝と壬氏の2人だけ。そのため、禁軍を指揮できるのも、この2人に限られています。
これまで壬氏は、自身が皇帝の弟であることを隠し、宦官として生きてきました。しかし今回、どうしても自ら軍を動かす必要があると判断し、皇弟として禁軍を指揮する決断したのです。
なぜ普通の軍ではなく禁軍なのか
今回の戦いは、国家反逆の罪に問われた子昌を討つという、非常に重大な任務。
禁軍を動かすこと自体が、「これは国家の威信をかけた戦であり、重大な処罰である」という強いメッセージになります。
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壬氏にとってもこれは、猫猫を救うための行動であると同時に、皇弟・華瑞月(カズイゲツ)としての覚悟を示す戦いでもあったのです。
壬氏の覚悟が胸アツすぎる…
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「宦官」ではなく“皇弟・華瑞月”として軍の先頭に立った壬氏――。本当の自分をさらけ出し、覚悟をもって戦いに挑むその背中、かっこよすぎませんか?
“宦官・壬氏”から一転、凛々しさ全開!
紫紺の甲冑に身を包み、髪を一つに結い、鋭く引き締まった眼差し。
そこにあるのは、皇族としての覚悟と威厳を背負った彼の姿です。
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宦官時代のキラキラとした華やかさは控えめになったものの、全身からは凛々しさと静かな気迫がにじみ出ていました。
「とにかくかっこいい」。もう、それ以上の言葉なんていりません!
どんな非難を受けようと、猫猫を取り戻す
禁軍は、本来であれば堂々と戦うのが基本。
しかしこの戦で、壬氏が選んだのは異例ともいえる奇襲作戦でした。
壬氏にとって何より優先すべきは「猫猫を救うこと」。だからこそ、被害を最小限にしつつ、彼女を一刻も早く安全に救い出すために奇襲という手段を選んだのです。
「非難されても構わない。早く彼女を助けたい」――ここまで一途に猫猫を守ろうとする姿、見ていて惚れ直します。
……壬氏にこれほどまでに想われる猫猫、少しうらやましくなってしまいますね。
羅漢&羅半“天才コンビ”
登場するたびにキャラの濃度が高すぎる、羅の一族。今回は“父と養子”、それぞれのキャラが強烈に印象に残りました。
羅漢は変人軍師、でも娘には全力
羅漢は猫猫の実の父であり、軍部のトップ。
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でありながら、その奇抜な言動から「変人軍師」と呼ばれることもしばしば。軍師としての才能はまさに天才的で、今回の雪崩を利用した奇襲作戦も、彼の考えによるものでした。
今回の作戦で、「パパが助けてやるからな!」と意気込んでいましたが、腰を負傷したようです。
軍師としては超優秀なのに、父としてはどこか不器用。そんな“かわいげ”のある一面も魅力的なのでした。
羅半の“数字愛”が強すぎる
羅半は、羅漢の養子でありながら、まったく異なるベクトルの“天才”。
「数字の天才」で、世界のあらゆるものを“数値”として捉える超理系キャラです。
壬氏のスタイルを「背丈と体重、胸まわり、胴まわりがすべて同じ数字」「大変麗しく、女性でないのが残念」と絶賛。かなりマニアックな一面も見せてくれました。
天才であり奇人の羅の一族――そんな風変わりなDNAを、羅半もしっかり受け継いでいるようですね。
ついに再会…!?壬氏と猫猫
バルコニーから禁軍を見ていた猫猫の目に映ったのは、凛々しい武人姿の壬氏。
「自分を助けに来たのか」――そう思いかけて、すぐに「そんなわけない」と打ち消すあたりも、いかにも彼女らしい反応です。
2人らしい再会の場面
ついに迎えた壬氏と猫猫の再会シーン。しかし、そこにあったのは感動の抱擁や涙ではなく、ふたりらしい空気でした。
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猫猫の服ついたのは返り血ではなく、まさかの“蛇の血”と知った壬氏の表情がなんともいえないように歪みます。
後宮時代から続く、猫猫のマイペースぶりと壬氏の呆れ顔。ようやく再会できたというのにいつも通りになってしまうのも、きっとこのふたりだからこそなのでしょう。
李白と猫猫のかけあいにも注目!
猫猫が羅漢の娘だと知っても、いつも通りに接する李白。どこまでも気さくで、まさに彼らしい一面です。
そして猫猫に向けて放った、まさかの提案――
「罪に問われたら、羅漢を“パパ”って呼んで」
猫猫の恐ろしい顔にすぐさま「…すまん」と撤回するあたり、空気を読む速さも抜群です。
初登場時はお調子者かと思いきや、いまや壬氏の信頼も厚い“できる男”。今後の活躍にも注目です!
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子昌の立場と「なぜ責任をとるのか」整理してみた
反乱の中心人物とされる子昌。なぜ彼が国に背いてまで兵を挙げたのか――その背景を整理しておきましょう。
“狸じじい”と呼ばれる男・子昌とは何者?
子昌は、茘の国に仕える名門・子の一族の当主であり、子北州を治める領主です。
政治家としての才覚も高く、若い頃には先帝の母である女帝に見出され、宰相にまで上り詰めました。その計算高さから「狸じじい」とも呼ばれています。
そんな子昌の人生が大きく狂ったのは、先帝の頼まれごとでした。
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もともとは神美と婚約していたものの、彼女は先帝の妃として後宮に入ることになります。それでも子昌は、彼女が戻ってくる日をひたすら待ち続けていました。
しかし、先帝から頼みを断れず、先帝の子(=翠苓の母)と結婚することになります。
神美を一途に愛していたこと、そして翠苓の母と結婚していたという負い目が、神美に逆らえない理由のひとつなのかも。
神美を止められなかった男の「責任」
娘・子翠のひと言に背中を押されるように、子昌はついに“責任を取る”姿勢を見せました。その“責任”とは、きっとこの2つ。
- 妻である神美の暴走を止められなかったこと
- 勝ち目のない戦だと分かっていながら、子の一族を巻き込んでしまったこと
長いあいだ、神美とも、そして自分自身とも向き合うことを避けてきた子昌。
……それは、遅すぎた“けじめ”。苦く悲しい選択なのかもしれません。
砦に連れてこられた猫猫の役目とは?
子翠が口にした「この子たちが虫であれば、冬を越せたのにね」という一言。
それは、第43話『祭り』で彼女が語った「虫は冬を越せない。ただ、子を残すのみ」という言葉と重なります。
その瞬間、猫猫はすべてを悟ります――「そのために、私を連れてきたのか」。
子翠が猫猫を砦に連れてきた理由は、蘇りの薬を飲み仮死状態となった子どもたちを、安全に目覚めさせるためだったのでしょう。薬に精通した猫猫の力が、どうしても必要だったのです。
猫猫に託されたのは、子どもたちの命と未来。彼女はその思いと責任を引き受けるのでした。
簪に込められた願いに涙…
もう戻らないと、覚悟を決めている子翠。
そんな彼女に、願掛けとして猫猫が手渡したのが、壬氏から贈られた大切な簪(かんざし)でした。
もう会うことは叶わないかもしれない。それでも、どうか生きていてほしい――そんな猫猫の想いが込められていたと思います。
必死に子翠を引き留める猫猫、涙をこらえる子翠。胸が締め付けられるような名シーンでした。
まとめ|壬氏・羅家・李白…全員かっこよすぎた第46話
第46話『禁軍』はまさに眼福! 全編を通して見どころ満載でしたが、特に注目したいポイントを振り返ってみましょう。
今回、確実に視線を奪ったのが陸孫。冷静でスマート、それでいて仕事ができる彼の登場に喜んだ方も多かったのではないでしょうか。
さらに我らが壬氏――ついに“皇弟・華瑞月”として本気を出し、甲冑姿で先陣を切るその凛々しさ。これはもう、反則級のかっこよさ!
一方で、羅漢&羅半の“羅の一族”は、今回もキャラの濃さが規格外。登場するだけで場の空気をかっさらっていきました。
そして注目の猫猫と壬氏の再会シーン。ベタな感動演出ではなく、これまで積み重ねてきた関係性がにじむ、まさに“2人らしさ全開”の再会でしたね!
また、子昌の“責任”や、子翠が託した想いなど、物語の核心にも大きく迫る重要回。
バトル・人間ドラマ・キャラの魅力、すべてが詰まった贅沢な話でした!
次回はどんな展開が待っているのか…期待しかありません!
次回の放送は6月27日(金)23:15から、ここにきて2週間待たされるのが何ともじれったいですね、、、。物語完結まであと2話?!来週も特番が放送される可能性が高いため、最新情報をチェックしておきましょう。
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