───その日、世界は絶望に包まれた。しかし、それでもなお抗い続ける人々がいた。希望を信じて生きようと奮闘する人々がいた。─── 今こそ語られる裏側の物語、第四章「その日」は明日投稿させていただきます。
つい先程、太陽は西の山々へと身を隠し、空は藍色と朱色の鮮やかなグラデーションを彩っていた。 とぼとぼと故郷への歩みを進める恩人を見送り、その姿も見えなくなってきた頃、シーカー族の青年は一人呟いた。 「王家に仕える宮廷詩人、それが僕の生業。僕の使命は、過去に取り残された数多の物語を、詩という名の方舟にのせ、希望に満ち溢れた未来に向けて送り出すこと。だからこそ、過去を蔑ろにする貴方を見過ごすことはできなかった。敬愛する貴方に涙を流させてしまったこと、心からお詫びします。それでも、今も尚失われていない、幾度となく立ち上がろうとするその勇ましさ。僕から見れば、貴方は───他の誰よりも、輝いていますよ。」
男は力無く膝から崩れ落ちた。それを見た青年は、傍らの両手剣を重々しく持ち上げる。 「今はまだ、無理に向き合わなくてもいい。だから代わりに、これからこの剣を背負ってください。その重みにも耐え切った時、貴方ならきっと乗り越えられる。自分自身の過去を。己の弱さと、正面から向き合うことで。」 青年は優しく語りかける。絶望の底に落ち切った男の心に、その言葉はどこまでも深く染みていった。 「それがどれだけ先になっても、その時にはきっと、貴方は本当の意味で強くなれる。そして何よりも───。」 青年は優しく微笑...
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男は力無く膝から崩れ落ちた。それを見た青年は、傍らの両手剣を重々しく持ち上げる。 「今はまだ、無理に向き合わなくてもいい。だから代わりに、これからこの剣を背負ってください。その重みにも耐え切った時、貴方ならきっと乗り越えられる。自分自身の過去を。己の弱さと、正面から向き合うことで。」 青年は優しく語りかける。絶望の底に落ち切った男の心に、その言葉はどこまでも深く染みていった。 「それがどれだけ先になっても、その時にはきっと、貴方は本当の意味で強くなれる。そして何よりも───。」 青年は優しく微笑みかけながら、男に大剣を差し出した。 「この剣は、他でもない貴方が持たなければいけません。そうでもないと、これは余りにも重すぎます。」 その刀身を両手で抱き抱えるようにして、男は愛おしそうに受け取った。またしても顔を涙が伝う。だがその涙は、先程とは違う感情から溢れ出たものだった。 「俺が…!俺が今までしてきたことは…!何の役にも立たなかった…!」 尚も口から溢れる言葉は絶望に満ちていながらも、男は胸の内を吐露し続ける。 「それでも、そうだとしても…!俺は、俺はあの時までは…!確かに退魔の剣を夢見ていたんだ…!だから、だから俺は…!」 歴戦を共に乗り越えた相棒を抱き抱えながら、溢れ出る感情を言葉に紡ぐ。 「自分の過去から、逃げる訳にはいかないんだ…!」 いくらか傾いたハイラルの日差しが、二人を眩しく照らした。男の涙に濡れた大剣は先程よりもきらきらと輝きを増し、男はその刀身を強ばった手で優しく撫でた。 清々しく美しい青空も、草気を揺らし楽しげな音を奏でるそよ風も、はたまた燦々と煌めく太陽さえも、心に仄かな希望が差し込んだ男を、祝福しているように思えた。 雄大な自然に包まれる中、男は手の中の剣を愛おしそうに眺めては、時折そっと触れるのであった。影も伸び、空がいくらか赤みを帯びてきても、男はいつまでも若き日の憧憬に深い感慨を懐かせていた。そう、いつまでも、いつまでも───
1 きっかけは誕生日プレゼントですね。本当に買ってよかった 2 かなり頻繁に使います。自分の腕でできる範囲に限られますが… 2.1戦闘では盾受け二段ジャンプとTCRですかね。簡単な上に便利で格好いい。 その他だと負荷世界です。好きな武器を長く使えるのはやはり嬉しい。 3 攻撃パターンが豊富かつ戦いがいのあるライネルと、戦闘曲が好きなモルドラジークです。 4 一周目データでは2、3回ほど。マスターモードでは未だ挑んでいません。 5 今年秋頃購入致しました。カッシーワさんがイケメンだったので文句無しに楽しめました。 6 大好き! 7 クリスマスにマスターワークスの購入をすることに。今からでも心踊ります。
JDのコツやタイミングを掴めている方いらっしゃいますか? 何度練習してもどうも成功しなくて… 無消費形ダルケルラッシュができるようになりたいのですが、どなたか教えてくだされば嬉しいです。
「覚えていますよね?あの日、貴方の判断に救われた者です。あなたが即座に避難を命じて魔物達を食い止めてくださったお陰で、僕は今も命がある。退院したとの話を伺ったので、お礼をさせていただくべく参りました。」 「…俺は、自分の使命から逃げ出した一端の弱者に過ぎない。礼なんていらないから、どうかお引き取り願いたい。」 「そこまでして、自分の過去と向き合いたくないのですか?」 「…さっきから何なんだ。俺がどうしたってあんたには関係ないだろ。」 「恩人を見放すことなんてできやしませんよ。それに、貴方が過去を否定...
「覚えていますよね?あの日、貴方の判断に救われた者です。あなたが即座に避難を命じて魔物達を食い止めてくださったお陰で、僕は今も命がある。退院したとの話を伺ったので、お礼をさせていただくべく参りました。」 「…俺は、自分の使命から逃げ出した一端の弱者に過ぎない。礼なんていらないから、どうかお引き取り願いたい。」 「そこまでして、自分の過去と向き合いたくないのですか?」 「…さっきから何なんだ。俺がどうしたってあんたには関係ないだろ。」 「恩人を見放すことなんてできやしませんよ。それに、貴方が過去を否定するのなら、それは貴方に救われた者たちの感謝の想いを踏みにじることになる。そんなこと、僕は許せない。」 「……もう、辞めてくれ。お前の説教に付き合っている暇はない。」 男はそう吐き捨て、その場を去ろうとした。かつての自分を知るものと話すというのは、今の男にとってそれだけ不快なものだったのだ。 「そうしていたって、貴方は弱いままだ!」 青年が声を荒らげて叫んだ。不意の大声に、男は思わず足を止める 「何も変わりやしない。あの日の挫折をどこまでも引きずって、またいつか同じことを繰り返すだけだ!目を背けても、過去はいつもそこにある。地を這った屈辱の記憶は、いつだって貴方を―――」 「分かっているよ!!!」 耐えられなくなった男は、青年の言葉を遮り叫び出した。 「俺だって、全部わかっているさ!!例えこのまま故郷へ戻ったって、あの日の記憶は俺の心を苛み続ける!!己の弱さと向き合わなかったのも!挫折したまま立ち上がろうとしないのも!全部俺自身の弱さだ!!」 震える声を必死に上げ、心の中の全てを曝け出す勢いで叫び続ける。 「それでも、直視し続けることなんてできなかった!限界だったんだ!自分の過去から、逃げ出さずには居られなかった!」 男の叫びは徐々に力ないものへと変わっていった。 「でも、もう耐えられない…全部忘れようとしたあの日から、心にぽっかりと穴が空いたみたいに全てが虚しく感じるんだ…その穴は、目を背ければ背けるほどどんどん大きくなって…」 涙が男の頬を伝った。嗚咽混じりに男は続ける。 「…確かに俺は弱い…だから、向き合うことも忘れることもできやしない…俺は…俺はぁ…!どうすればいいんだよぉ…!」
ふと、道端の木の根元で男は足を止めた。共に数多の戦場を戦い抜いた愛剣との、最後の別れをするのだ。 背中に担がれた大剣を降ろす。平時なら唯ならぬ威厳を放つ純黒の意匠も、爽やかな木漏れ日に照らされ、心無しか優しい印象を受ける。それは主との別れを惜しむように、艶のある刀身で絶え間なく陽光を反射させて、己の存在を主張し続けた。男はもう、剣に未練など微塵もないという様子で、その場をあとにした。 「その剣、いらないんですか?」 不意に後ろから声をかけられた。どこかで聞いた覚えのある声だったが、男は振り...
ふと、道端の木の根元で男は足を止めた。共に数多の戦場を戦い抜いた愛剣との、最後の別れをするのだ。 背中に担がれた大剣を降ろす。平時なら唯ならぬ威厳を放つ純黒の意匠も、爽やかな木漏れ日に照らされ、心無しか優しい印象を受ける。それは主との別れを惜しむように、艶のある刀身で絶え間なく陽光を反射させて、己の存在を主張し続けた。男はもう、剣に未練など微塵もないという様子で、その場をあとにした。 「その剣、いらないんですか?」 不意に後ろから声をかけられた。どこかで聞いた覚えのある声だったが、男は振り向くことなく答えた。 「それはもう、俺のものじゃない。」 「それでも、大切なものだったんでしょ?」 「ただの鉄くずだよ。気に留めるような代物じゃない。」 「そんなこと、仰らないでください。貴方は、今まで自分がしてきた努力を否定するのですか?」 背後の人物からの意図の見えぬ質問に、男は苛立ちを感じた。今はもう、自分の過去から目を逸らしたかった。 「さぁ、どうだろうな。」 「その剣を捨てて、どこへ行くつもりなのですか?何で、城を去ったのですか?」 続々と投げかけられる問いからは、やはり聞き手の意図が感じ取れない。自分のことを以前から知っていたのかのような口ぶりは、あの日の屈辱を嫌でも思い出させるようで、どうしようもなく不快だった。 「このまま故郷へ帰る。もう色々と諦めたんだ。」 「今を諦めるのも、未来を捨てるのも、貴方の自由です。でも、過去だけは、目を背けてもなかったことにはなりませんよ。」 「お前は…俺の何なんだ?お前が俺の何を知っている?」 「それが知りたいと仰るなら───」 突如、背後の人物が距離を詰める。男の肩を乱暴に掴み、一気に引き寄せた。不意の出来事に抵抗もできず、男は初めてその人物と視線を交わした。 「僕と、自分自身の過去と、きちんと向き合ってくださいよ!」 「あ…」 彼の温和な顔つきと銀髪には、男は確かに見覚えがあった。あの日、男が挫折を味わったあの日、駐屯地へ駆けつけたシーカー族の青年であった。 彼は、怒っているような、哀れんでいるような、神妙な表情を浮かべていた。
第三章「他の誰よりも」 魔物の襲撃により傷を負った男は、城下町の病床にて数ヶ月を過ごした。娯楽も刺激もない単調な日々の中で、男は自らの存在価値に疑問を抱き続けていた。 『それは…その剣は…俺の、俺のものだ…』 あの日の自分の哀れな姿は、リンクの目にどう映ったのだろうか。あの無表情な瞳の奥に、リンクは何を思ったのだろうか。いくら考えても答えの出ぬ問いを、男は己に投げかけ続けた。 かの天才騎士リンクが退魔の剣に選ばれたのは、ちょうどあの日の数日前だったらしい。伝令が遅れ、男は王国にそれが知れ渡るよ...
第三章「他の誰よりも」 魔物の襲撃により傷を負った男は、城下町の病床にて数ヶ月を過ごした。娯楽も刺激もない単調な日々の中で、男は自らの存在価値に疑問を抱き続けていた。 『それは…その剣は…俺の、俺のものだ…』 あの日の自分の哀れな姿は、リンクの目にどう映ったのだろうか。あの無表情な瞳の奥に、リンクは何を思ったのだろうか。いくら考えても答えの出ぬ問いを、男は己に投げかけ続けた。 かの天才騎士リンクが退魔の剣に選ばれたのは、ちょうどあの日の数日前だったらしい。伝令が遅れ、男は王国にそれが知れ渡るよりも先に自らの目でそれを知ることになったのである。 だから、退魔の剣に選ばれるべく奮ったあの日の勇気も、本質的には無意味なものだったのだ。あの時点で退魔の剣は主を見つけ出していたし、その主は男ではなかった。 子供の頃からの夢をあっさりと打ち破られた絶望は彼の心から気力を奪い、リンクへ晒した己の醜態は自負を溶かした。 生きる目標も自信も失った男は、過ぎ行く月日の中で怠惰を貪り続けた。夢に見た幼い頃から、無理をしてでも絶やすことのなかった鍛錬も、あの日から一度としてやっていない。 傷が癒えても男は、再び剣を握ることはしなかった。近衛兵を自ら引退したのだ。あの日無様に地を這った自分に、あの時嫉妬と欲望に満ちた言葉を漏らした自分に、国を守る資格などありやしない。退魔の剣へ妄執するあまり、露呈してしまった己の弱さが何よりも許せなかった。 荘厳たる城下町の門を背に、男は故郷へと歩み始めた。ハイラルの美しい青空も、清々しさを感じる一方で、どこか空虚な雰囲気を醸し出しているように思えた。長年の執念と重い責務から自由になれた解放感と寂寥感が、男にそう感じさせたのかもしれない。 城下町ではやかましい程に感じられた人々の活気も、城から遠ざかるにつれて段々と失せ、冷たい風に揺られる草木の音がどこか遠くから聞こえて来るようになった。
唐突ながら私はカッシーワさんがとにかく好きです。 彼が奏でる美しい音色もさながら、色鮮やかな外見からも醸し出される小洒落た雰囲気。物腰丁寧な口調や誠実な人格はもちろん、謎多き師匠とのエピソードや内に秘めたる情熱さもまた、その魅力に拍車をかけているように感じます。 気づけば私のアルバムは下のような彼の写真で一杯。続編でも活躍することを期待しています。
istであらかじめハイリアの盾を引きつくことでフラグがバグるそうで
ガノン倒した後ガノン倒した判定にならないんですけど(メインチャレンジ倒したことになっていない)
闘技場跡地のライネル自分白銀でした。
追加コンテンツSwitch2版ってあるの?
俺は買ってるで
ポーチ拡張を完了すると見れなくなる『ダンス』をいつでも見られるから、全くの無価値というわけでもないかと
光の夢を マジカノンを倒す前にもバグ技 を使えば普通に使える イカ 坊主っていう YouTube を見ればわかるよ
この話関係ないけど祠の名前濁点の文字抜き出したら「愚痴」やん(笑)
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ...
マゾで。 今度行ってみる。
ハイラル城って、ガーディアン多すぎ。 「ガーディアンから何とかにげっきた💦」と思っても、 そこがたまたま二の丸だった...
嬉しい楽しい超便利
おい、笑える。(ぼったくりん) てかぼったくりん行方不明ぐらい見つからない
近衛系は出てほしい。基本は王家が多いけど、ハイラル各地で集められる武器もある。 ハイラルの盾(←間違ってたらごめん)
すごすご~ 3か所もあって、スペアにも出来てベンリー! スペアはとってもおいておくスペースがないから助かるー! てか...
ストレスたまるのはガチで分かる~!!!!!!!!! (1分15秒の奴がウザいし、馬がハードルをよけるのもウザい。)
まごうことなきクソゲー。イライラしやすい人はやめといた方がいいレベル。掠っただけで死ぬのに死んだら始めからなのカスす...
青バフ付きのは出たんですけど、黄色までは程遠いですかね?
そうかそうか
どうやって木の枝で倒すのですか。
ウルフリンクほしいよーーーー^^ーーーーー
本記事の内容は攻略大百科編集部が独自に調査し作成したものです。 記事内で引用しているゲームの名称、画像、文章の著作権や商標その他の知的財産権は、各ゲームの提供元企業に帰属します。 ©2017 Nintendo
───その日、世界は絶望に包まれた。しかし、それでもなお抗い続ける人々がいた。希望を信じて生きようと奮闘する人々がいた。───
今こそ語られる裏側の物語、第四章「その日」は明日投稿させていただきます。
つい先程、太陽は西の山々へと身を隠し、空は藍色と朱色の鮮やかなグラデーションを彩っていた。
とぼとぼと故郷への歩みを進める恩人を見送り、その姿も見えなくなってきた頃、シーカー族の青年は一人呟いた。
「王家に仕える宮廷詩人、それが僕の生業。僕の使命は、過去に取り残された数多の物語を、詩という名の方舟にのせ、希望に満ち溢れた未来に向けて送り出すこと。だからこそ、過去を蔑ろにする貴方を見過ごすことはできなかった。敬愛する貴方に涙を流させてしまったこと、心からお詫びします。それでも、今も尚失われていない、幾度となく立ち上がろうとするその勇ましさ。僕から見れば、貴方は───他の誰よりも、輝いていますよ。」
男は力無く膝から崩れ落ちた。それを見た青年は、傍らの両手剣を重々しく持ち上げる。
「今はまだ、無理に向き合わなくてもいい。だから代わりに、これからこの剣を背負ってください。その重みにも耐え切った時、貴方ならきっと乗り越えられる。自分自身の過去を。己の弱さと、正面から向き合うことで。」
青年は優しく語りかける。絶望の底に落ち切った男の心に、その言葉はどこまでも深く染みていった。
「それがどれだけ先になっても、その時にはきっと、貴方は本当の意味で強くなれる。そして何よりも───。」
青年は優しく微笑...
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1 きっかけは誕生日プレゼントですね。本当に買ってよかった
2 かなり頻繁に使います。自分の腕でできる範囲に限られますが…
2.1戦闘では盾受け二段ジャンプとTCRですかね。簡単な上に便利で格好いい。
その他だと負荷世界です。好きな武器を長く使えるのはやはり嬉しい。
3 攻撃パターンが豊富かつ戦いがいのあるライネルと、戦闘曲が好きなモルドラジークです。
4 一周目データでは2、3回ほど。マスターモードでは未だ挑んでいません。
5 今年秋頃購入致しました。カッシーワさんがイケメンだったので文句無しに楽しめました。
6 大好き!
7 クリスマスにマスターワークスの購入をすることに。今からでも心踊ります。
JDのコツやタイミングを掴めている方いらっしゃいますか?
何度練習してもどうも成功しなくて…
無消費形ダルケルラッシュができるようになりたいのですが、どなたか教えてくだされば嬉しいです。
「覚えていますよね?あの日、貴方の判断に救われた者です。あなたが即座に避難を命じて魔物達を食い止めてくださったお陰で、僕は今も命がある。退院したとの話を伺ったので、お礼をさせていただくべく参りました。」
「…俺は、自分の使命から逃げ出した一端の弱者に過ぎない。礼なんていらないから、どうかお引き取り願いたい。」
「そこまでして、自分の過去と向き合いたくないのですか?」
「…さっきから何なんだ。俺がどうしたってあんたには関係ないだろ。」
「恩人を見放すことなんてできやしませんよ。それに、貴方が過去を否定...
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ふと、道端の木の根元で男は足を止めた。共に数多の戦場を戦い抜いた愛剣との、最後の別れをするのだ。
背中に担がれた大剣を降ろす。平時なら唯ならぬ威厳を放つ純黒の意匠も、爽やかな木漏れ日に照らされ、心無しか優しい印象を受ける。それは主との別れを惜しむように、艶のある刀身で絶え間なく陽光を反射させて、己の存在を主張し続けた。男はもう、剣に未練など微塵もないという様子で、その場をあとにした。
「その剣、いらないんですか?」
不意に後ろから声をかけられた。どこかで聞いた覚えのある声だったが、男は振り...
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第三章「他の誰よりも」
魔物の襲撃により傷を負った男は、城下町の病床にて数ヶ月を過ごした。娯楽も刺激もない単調な日々の中で、男は自らの存在価値に疑問を抱き続けていた。
『それは…その剣は…俺の、俺のものだ…』
あの日の自分の哀れな姿は、リンクの目にどう映ったのだろうか。あの無表情な瞳の奥に、リンクは何を思ったのだろうか。いくら考えても答えの出ぬ問いを、男は己に投げかけ続けた。
かの天才騎士リンクが退魔の剣に選ばれたのは、ちょうどあの日の数日前だったらしい。伝令が遅れ、男は王国にそれが知れ渡るよ...
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唐突ながら私はカッシーワさんがとにかく好きです。
彼が奏でる美しい音色もさながら、色鮮やかな外見からも醸し出される小洒落た雰囲気。物腰丁寧な口調や誠実な人格はもちろん、謎多き師匠とのエピソードや内に秘めたる情熱さもまた、その魅力に拍車をかけているように感じます。
気づけば私のアルバムは下のような彼の写真で一杯。続編でも活躍することを期待しています。