エピローグ「特別な詩」 しばらくの時が過ぎ、厄災がひとまず抑えられると、男は青年と旅に出た。遥か未来の勇者へと届ける詩を作るための、長い長い旅に。 「今度、貴方の詩も作らせてください。貴方が成したことは、後世に語り継がれるべきことだ。」 鮮やかな青空は、大厄災時の荒れ模様からは想像もつかないほどに澄み切っていた。 青年が男にそれを提案したのは、爽やかな潮風の心地いい海辺でのことだった。 「…は?…いやいやいやいや、俺なんかの詩を作ってどうするんだ。恋敵の勇者様に、とびっきりの詩を...
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エピローグ「特別な詩」
しばらくの時が過ぎ、厄災がひとまず抑えられると、男は青年と旅に出た。遥か未来の勇者へと届ける詩を作るための、長い長い旅に。
「今度、貴方の詩も作らせてください。貴方が成したことは、後世に語り継がれるべきことだ。」
鮮やかな青空は、大厄災時の荒れ模様からは想像もつかないほどに澄み切っていた。 青年が男にそれを提案したのは、爽やかな潮風の心地いい海辺でのことだった。
「…は?…いやいやいやいや、俺なんかの詩を作ってどうするんだ。恋敵の勇者様に、とびっきりの詩を届けるんじゃなかったか?」
唐突な提案に戸惑いを隠しきれないながらも、からかい半分にそう返した。
「ちょっ!そのことは触れないでくださいよ!」
青年が顔を赤めながら慌てて訴える。そんな様子に心の中でしめしめと笑いながらも、男は遥か向こうの水平線を眺め、遠い日の記憶に想いを巡らせるのであった。
「悪かった悪かった。でも、その話、断りはしないぜ。もし、この旅も終わって、お前が暇で暇でしょうがないって時が来たんなら、暇つぶしにでも作ればいいさ。」
二人を包み込むようにして、強い潮風が吹いた。その爽やかな風に、かつての苦悩も、悲劇も、全部吹き飛ばされてしまったようでいて、男も青年も、ただの一度として大厄災の日のことを忘れたことはない。
「ええ、そうさせて貰います。」
世界は今、絶望に包まれている。だからこそ、差し込んだ僅かな希望を多くの人に伝えなければならない。 そうして伝えられた言葉が、いつか未来の勇者へ届くと信じて。届いた先にあるものが、彼により切り開かれた希望の光であると信じて。
「え…何で…」 理解の出来ないその光景に、男は戸惑った。 「貴方は…貴方が考えている以上に強い。その強さが、皆を救ったのです。」 青年がそうは言うものも、男は尚も目の前の光景に疑問を抱かずには居られなかった。しかし、そんな男の内心に反し、涙ぐんだ住民達は口々に礼の言葉を述べる。 「あぁ、ありがとう…!貴方のおかげで、先祖代々の店を焼かれずに住んだ…!」 「いや、俺はただ───」 「私もだ…!家内と子供がいる家が救われた…!貴方は恩人だ!」 気づけば村中の住民が男へ礼を言いに来てい...
「え…何で…」
理解の出来ないその光景に、男は戸惑った。
「貴方は…貴方が考えている以上に強い。その強さが、皆を救ったのです。」
青年がそうは言うものも、男は尚も目の前の光景に疑問を抱かずには居られなかった。しかし、そんな男の内心に反し、涙ぐんだ住民達は口々に礼の言葉を述べる。
「あぁ、ありがとう…!貴方のおかげで、先祖代々の店を焼かれずに住んだ…!」
「いや、俺はただ───」 「私もだ…!家内と子供がいる家が救われた…!貴方は恩人だ!」
気づけば村中の住民が男へ礼を言いに来ていた。誰しもが、歓喜と感謝に満ちた表情をしていた。 その様を見て、青年が男に言う。
「確かに、貴方の今までの努力が夢の実現のためのものだったとするのなら、それは無意味だったかもしれない。でもほら、見てください。貴方が鍛え上げた勇気に救われた人が、こんなにも大勢いる。」
気づけば男も涙を流していた。
「何で…俺は、ただ…」
「僕達からしてみれば、貴方は英傑や姫巫女にも劣らない英雄です。ですから、胸を張って誇ってください。」
溢れ出る感情を、抑えることができなかった。
「───ッ良かった…!俺が、俺が今までしてきたことは…!決して、無駄なんかじゃなかったんだ…!」
子供の頃夢見ていた退魔の剣の騎士になることは、確かに叶わなかった。後世に名を残す数多の武人達に比べれば、男の力は余りにも小さなものだったのかもしれない。 それでも、男はその小さな力の他に、大きな勇気も持ち合わせていた。無謀にも思えることにも、その小さな力で立ち向かった。その結果、男は英雄となった。 挫折───それは、多くの者が必ず経験する人生最大の障壁であるといえよう。それを、男は乗り越えたのだ。己の弱さを強さへと変え、自らの勇気を信じて立ち上がった。 剣を失い、満身創痍な肉体で泣き崩れるその状況は、若き日に思い描いた光景とは確かに違っていた。それでも、男はこれ以上なき満足感に満たされていたのだ。だから、これで良かったのかもしれないと思う。 ───あるいは、男が真に憧れていたのは、退魔の剣でもなんでもない、人々が安寧と喜びに満たされた、この景色だったのかもしれない。
下にも書いた通り面白かったです。 非常にユニークな発想で読んでいて引き込まれますし、設定にも他にはない魅力を感じます。 個人的な要望になってしまうのですが、リンクの中に入り込んだ怨念の出処や目的などのキャラ設定が知りたいです。
長年の相棒は、主の力を最強の斬撃へと変換することで責務を全うした。使命を果たした漆黒の相棒は、かつての形を留めることもなく、幾多もの鉄の塵となり虚空に放たれた。 剣の最期の一撃を受けたガーディアンは、もう動かない。禍々しい光を放つことも、虫のように忙しなく脚を動かすこともなくなった。あとはもうただの残骸と化したガーディアンが、ひたすら雨に打たれているだけだった。 「はぁっ…はぁっ…」 途端に、体中が痛み出した。数ヶ月ぶりに死地に立ったことで、体のあちこちが悲鳴を上げているのだ。 次...
長年の相棒は、主の力を最強の斬撃へと変換することで責務を全うした。使命を果たした漆黒の相棒は、かつての形を留めることもなく、幾多もの鉄の塵となり虚空に放たれた。 剣の最期の一撃を受けたガーディアンは、もう動かない。禍々しい光を放つことも、虫のように忙しなく脚を動かすこともなくなった。あとはもうただの残骸と化したガーディアンが、ひたすら雨に打たれているだけだった。
「はぁっ…はぁっ…」
途端に、体中が痛み出した。数ヶ月ぶりに死地に立ったことで、体のあちこちが悲鳴を上げているのだ。 次に意識するのは、大剣の重みを感じることのなくなった両手であった。男の功績と努力の象徴であったかの剣は、既にその形を失っている。その事実に、どうしようもない寂しさを覚えた。 呆然とする男の元へと青年が駆け寄った。
「肩、貸しますよ。あとの防衛は、村の男たちがしてくれます。早く体を休めてください。」
「そういう訳にも行かないだろ…万が一犠牲が出たらどうする?」
「いいから。村の男たちを信じてください。武器も失った今の貴方に求められるのは、力ではない。」
言い返すことも出来ず、男は青年の肩に半身を委ねた。嵐の中、男はおぼつかない足取りで青年と共に村へと向かう。 村への道のりは、ひたすらに長く感じた。どこか遠くで鳴った雷鳴も、激しい雨の音も、何もかもが鮮明に聞こえた。それは、例え男が目の前の脅威を退けても、変わりようのない王国の危機を物語っているようで、かつて自分が忠誠を誓った陛下や慕ってくれた同僚達のことを思い出させた。 彼らは今、無事なのだろうか。 とめとなくそんなことを考えているうちに、カカリコ村へと辿り着く。足を踏み入れるやいなや、男は歓声に包まれた。
無機質な発射音と共に光線が放たれるその瞬間、何かが風を切る音が聞こえた。そう思えば、目の前のガーディアンは光線を放つことなく標的を見失い、頭部を目まぐるしく回していた。 「…!?一体何が!?」 「伏せて!!」 何者かの叫び声に反応し、咄嗟に頭を下げる。その頭上を掠めるように何かが通過し、目の前のガーディアンの元で爆発した。 「まさか…バクダン矢か!?」 果たして誰が放ったのかと男は振り向いた。するとその先、あのシーカー族の青年が遠方で弓を引き絞っていた。 「そいつはもう動けな...
無機質な発射音と共に光線が放たれるその瞬間、何かが風を切る音が聞こえた。そう思えば、目の前のガーディアンは光線を放つことなく標的を見失い、頭部を目まぐるしく回していた。
「…!?一体何が!?」
「伏せて!!」
何者かの叫び声に反応し、咄嗟に頭を下げる。その頭上を掠めるように何かが通過し、目の前のガーディアンの元で爆発した。
「まさか…バクダン矢か!?」
果たして誰が放ったのかと男は振り向いた。するとその先、あのシーカー族の青年が遠方で弓を引き絞っていた。
「そいつはもう動けない!残るはあと一体、このまま始末しましょう!」
「…っ!応!!」
想定外の援軍に驚く暇もなく、男は残る一体へ向かい走り出す。しかし敵は先程とは違い機動力も健在なため、中々追いつくことができない。 「くっ…!」
思わず歯を食いしばっていると、ガーディアンが突如動きを止める。青年の放った矢がガーディアンの急所である眼を貫いたのだ。
「今のうちに!早く!」
男は駆ける。繰り返し硬い装甲に叩きつけられた大剣は、あと何度かガーディアンを斬れば砕け散ってしまうだろう。剣だけではなく、男の体力も限界に近い。長期戦が許される程の余裕は既に残されてはいなかった。
「だから!!今、ここで仕留める!!」
ガーディアンに急接近すると同時に剣を突き出した。渾身の突きにガーディアンの脚が吹き飛び宙を舞う。 続く追撃、男は跳躍すると同時に体を捻りながら剣を振り回す。螺旋を描く刀身が二本の脚を巻き込み、胴体を深く抉った。 漆黒の大剣は、青白い火花が散る中で幾度となくガーディアンを穿ち、その度に己の身に亀裂を刻んだ。 そして男は遂には身を乗り出し、止めを刺すべく、限界の近いその剣を頭上に構える。 心は奮い、体は震える。全身を巡る血液の流れが加速するのを感じた。今、体に残る全ての力を手に握る大剣に集中させる。 今までの努力も、葛藤も、全てはこの時の為だったようにすら感じる。神経の昂りは痛みも疲弊も忘れ、奮う心は不安も恐怖も感じない。
「これで…!終わりだァァァァ!!!!!」
叫びと共に、剣を振り下ろす。その刹那に、全てをかけて。今、男の生涯最後の一撃が放たれた。
ご拝読させていただきました。 リンクが厄災に乗っ取られてしまう、とは良く思いつきましたね。厄災の人格の得体の知れなさや、含みのあるオチが独創的で面白かったです。 段落分けや改行などを活かせばもっと読みやすくなると思いますよ。
男は付近の廃屋に周り込み、ガーディアンの死角に身を潜める。しかし標的を見失った三体は、このままでは再び村へ向かうだろう。 その事態を防ぐため、男はすぐに廃屋の屋根へとよじ登り、敢えて奥の二体のガーディアンの注意を引き付けた。屋根の上は、依然として男を探している目前の一体からは死角。そうなれば光線の命中度は格段に下がる。 「さあ!来い!」 奥の二体がほぼ同時に光線を放つその寸前、男は屋根から飛び降りた。 発射された二筋の光線はすぐ後ろの廃屋の壁に命中、すぐさま家は崩壊する。 その...
男は付近の廃屋に周り込み、ガーディアンの死角に身を潜める。しかし標的を見失った三体は、このままでは再び村へ向かうだろう。 その事態を防ぐため、男はすぐに廃屋の屋根へとよじ登り、敢えて奥の二体のガーディアンの注意を引き付けた。屋根の上は、依然として男を探している目前の一体からは死角。そうなれば光線の命中度は格段に下がる。
「さあ!来い!」
奥の二体がほぼ同時に光線を放つその寸前、男は屋根から飛び降りた。 発射された二筋の光線はすぐ後ろの廃屋の壁に命中、すぐさま家は崩壊する。 その崩壊に巻き込まれるのは、男に近づいていたガーディアンだ。元よりガーディアンの体は軽く、多脚の馬力も高いとは言えない。瓦礫に押しつぶされたガーディアンは、最早身動きをとることもできないだろう。更には崩壊した瓦礫がガーディアンの視界を塞ぎ、光線の発射はおろか敵の探知すらままならない。無力化されたも同然だ。 残る二体のガーディアンが男に接近する。しかし、その内一体は既に脚を切り落とされたがため、機動力は鈍く体もやや傾いている。 光線が放たれる前にと、男は全速力で走り出す。万全な状態なガーディアンならともかく、残る脚の少ないその個体は男から逃げ切ることができなかった。 男はそのガーディアンの胴体に身を乗り出した。更には反対側へ回り込み、その個体の頭部を遮蔽物とすることでもう一体の視線を遮る。
「喰らいやがれっ!!」
二撃、三撃と至近距離で斬撃を放つ。その衝撃に踏ん張ることも出来ないガーディアンは、一撃叩き込まれる度に大きく吹き飛ばされる。 何度目かの衝撃に、ガーディアンは廃屋の瓦礫を蹴散らしながらすぐ近くの崖上まで吹っ飛んだ。あと一撃喰らえば、崖下に広がるラネール湿原へと落下していくだろう。最後に渾身の一撃を叩き込み、すぐさま男はガーディアンから飛び降りた。
「落ちな!!!」
しかしガーディアンはそのまま崖下へ落下することはなかった。残り僅かなその脚で落下を目前に踏みとどまったのだ。 そしてガーディアンの青色の眼光は、今にも光線が男へ放たれんとしていることを意味していた。
「ッ!!」
この距離では避けることはできない。すぐさま剣を構ようと試みるが、惜しくも間に合いそうにない。正に万事休すだった。
最終章「我らが英雄」 ガーディアンの不気味な眼が青色に発光する。今まさに、そこから光線が放たれようとしているのだ。 ガーディアンから一度光線が放たれれば、それを止める術は殆どない。とはいえ、ガーディアンとの間に広がる距離は長く、放たれる前に対処することもできない。 「一か八かの大博打と行こうじゃねぇか…来い!!」 男が大剣を構えた直後、遂にガーディアンから全てを焼き払う怪光線が放たれる。そしてそれは男の元へと直進し、その屈強な肉体すらも跡形なく消し飛ばす、その筈だった。 光線が男...
最終章「我らが英雄」
ガーディアンの不気味な眼が青色に発光する。今まさに、そこから光線が放たれようとしているのだ。 ガーディアンから一度光線が放たれれば、それを止める術は殆どない。とはいえ、ガーディアンとの間に広がる距離は長く、放たれる前に対処することもできない。
「一か八かの大博打と行こうじゃねぇか…来い!!」
男が大剣を構えた直後、遂にガーディアンから全てを焼き払う怪光線が放たれる。そしてそれは男の元へと直進し、その屈強な肉体すらも跡形なく消し飛ばす、その筈だった。 光線が男の肉体を穿つ直前、男は大剣を力一杯振り、光線の先端を刀身で薙ぎ払った。 すると光線は男を目前に進行方向を反転させ、そのままの威力と速度でガーディアンの装甲を貫いた。 ガーディアンの放つ光線を弾き返したのだ。そう、かつて王国の天才近衛騎士が、暴走したガーディアンを止めた時のように。 甚大なダメージを受けたガーディアンは、その場で数秒間硬直する。その隙に男は距離を詰める。そして大剣を大きく構え、力あるままに振りかぶった。 その切っ先はガーディアンの脚の一本を捉え即座に切断する。続けて二本、三本と次々に脚を切り落とし、その度に断面から青色のエネルギーが噴出する。遂にはその勢いでガーディアンは平原のなだらかな斜面を滑り落ちていった。 男は滑り落ちるガーディアンと、平原の全貌を眼下に捉える。
「敵は今の奴を含めて三体…奴らを一点にまとめ、まずは村から引き離す…!」
ガーディアンを追うようにして男は斜面を滑り降りると、三筋の赤い光が男を照らした。サハスーラ平原に存在する三体全てのガーディアンが、狙い通り男を排除すべき標的と見なしたのだ。
「奴らの光線は直進しかしない…ならば!距離さえあれば、避けるのも難くはない…!」
男はそのまま、村を背に北側のリコナ半島方面へ平原を走る。それを追う三体のガーディアンが代わる代わるに放つ光線も男は軽々と躱した。 内一体が、男に急接近する。至近距離となれば光線をかわすのも至難の業。とはいえ、先程のように動きを止め弾き返そうとするのなら、他のガーディアンの格好の餌食だ。 このままではまずい、そう判断した男は行動に出る。
カッシーワがリンクに語る詩物語は、遂に終局を迎える。男はいかにして詩に残されるまでになったのか?その所以たる勇気を描く最終章「我らが英雄」と、エピローグ「特別な詩」は明日から明後日にかけて投稿し終える予定です。
雨粒が顔に何度も当たり、激しい向かい風が吹く。それでも足を止めることなく、男は遂にカカリコ村へと辿り着く。
「全員村の上側に避難しろ!サハスーラ平原側の出入口から、ならべく離れるんだ!」
怯える住民達が、突然の来客に驚くのを尻目に男は坂を駆け下りる。 男の予想は当たっていた。出入口の通路の先に、一体のガーディアンが近づいていた。禍々しい紅色に発光しているそれは、八本の脚を忙しなく動かし、通路を進んでいた。 戦わなければ───決意が男を駆り立てる一方で、その胸中は恐怖感にも襲われていた。そう、ちょうどあの時、金色のモリブリンと対峙した時のような恐怖感に。 それでも、男はあの時とは違う。己の過去と、弱さと向き合った。醜く、惨めな自分を知り、その上で乗り越えた。 もう同じことは繰り返さない。そう思うだけで、足が震えることも、耐え難い動悸に襲われることもなくなった。 意志を固め、ガーディアンと対峙する。この物語における最後の戦い、知られざる英雄譚が今、幕を開けようとしていた。
istであらかじめハイリアの盾を引きつくことでフラグがバグるそうで
青バフ付きのは出たんですけど、黄色までは程遠いですかね?
99.91%で残りマズラ橋で100%になりました。橋には名前がある!
そうかそうか
どうやって木の枝で倒すのですか。
マジでクソこれほんまいらん
ウルフリンクほしいよーーーー^^ーーーーー
4つ射抜いても祠が出ません…どうゆうことですか?
この料理は実在しないのでは?
すんなり勝てた
いいえ、自由度はかなり高いとをもいます
なるほど?
馬が死んじゃって泣きそうになってたから良かった~
後二体いないんだけど
売り値としてパリッセにあげてできるルビー、サファイア、 トパーズの交換値を入れたらいいのでは
にわか
1番最後で、ライネルの火の矢でゲームオーバー。 1番最後のステージ、古代矢が残っている場合は、ステージに降りたってス...
説明が無能過ぎてお腹よじれる
ラッシュが上級者向けなのは意味不明
ブレワイですか
ド根性ガケとドクロ池の間にいるライネル表示されてなくない?
本記事の内容は攻略大百科編集部が独自に調査し作成したものです。 記事内で引用しているゲームの名称、画像、文章の著作権や商標その他の知的財産権は、各ゲームの提供元企業に帰属します。 ©2017 Nintendo
エピローグ「特別な詩」
しばらくの時が過ぎ、厄災がひとまず抑えられると、男は青年と旅に出た。遥か未来の勇者へと届ける詩を作るための、長い長い旅に。
「今度、貴方の詩も作らせてください。貴方が成したことは、後世に語り継がれるべきことだ。」
鮮やかな青空は、大厄災時の荒れ模様からは想像もつかないほどに澄み切っていた。
青年が男にそれを提案したのは、爽やかな潮風の心地いい海辺でのことだった。
「…は?…いやいやいやいや、俺なんかの詩を作ってどうするんだ。恋敵の勇者様に、とびっきりの詩を...
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「え…何で…」
理解の出来ないその光景に、男は戸惑った。
「貴方は…貴方が考えている以上に強い。その強さが、皆を救ったのです。」
青年がそうは言うものも、男は尚も目の前の光景に疑問を抱かずには居られなかった。しかし、そんな男の内心に反し、涙ぐんだ住民達は口々に礼の言葉を述べる。
「あぁ、ありがとう…!貴方のおかげで、先祖代々の店を焼かれずに住んだ…!」
「いや、俺はただ───」
「私もだ…!家内と子供がいる家が救われた…!貴方は恩人だ!」
気づけば村中の住民が男へ礼を言いに来てい...
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下にも書いた通り面白かったです。
非常にユニークな発想で読んでいて引き込まれますし、設定にも他にはない魅力を感じます。
個人的な要望になってしまうのですが、リンクの中に入り込んだ怨念の出処や目的などのキャラ設定が知りたいです。
長年の相棒は、主の力を最強の斬撃へと変換することで責務を全うした。使命を果たした漆黒の相棒は、かつての形を留めることもなく、幾多もの鉄の塵となり虚空に放たれた。
剣の最期の一撃を受けたガーディアンは、もう動かない。禍々しい光を放つことも、虫のように忙しなく脚を動かすこともなくなった。あとはもうただの残骸と化したガーディアンが、ひたすら雨に打たれているだけだった。
「はぁっ…はぁっ…」
途端に、体中が痛み出した。数ヶ月ぶりに死地に立ったことで、体のあちこちが悲鳴を上げているのだ。
次...
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無機質な発射音と共に光線が放たれるその瞬間、何かが風を切る音が聞こえた。そう思えば、目の前のガーディアンは光線を放つことなく標的を見失い、頭部を目まぐるしく回していた。
「…!?一体何が!?」
「伏せて!!」
何者かの叫び声に反応し、咄嗟に頭を下げる。その頭上を掠めるように何かが通過し、目の前のガーディアンの元で爆発した。
「まさか…バクダン矢か!?」
果たして誰が放ったのかと男は振り向いた。するとその先、あのシーカー族の青年が遠方で弓を引き絞っていた。
「そいつはもう動けな...
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ご拝読させていただきました。
リンクが厄災に乗っ取られてしまう、とは良く思いつきましたね。厄災の人格の得体の知れなさや、含みのあるオチが独創的で面白かったです。
段落分けや改行などを活かせばもっと読みやすくなると思いますよ。
男は付近の廃屋に周り込み、ガーディアンの死角に身を潜める。しかし標的を見失った三体は、このままでは再び村へ向かうだろう。
その事態を防ぐため、男はすぐに廃屋の屋根へとよじ登り、敢えて奥の二体のガーディアンの注意を引き付けた。屋根の上は、依然として男を探している目前の一体からは死角。そうなれば光線の命中度は格段に下がる。
「さあ!来い!」
奥の二体がほぼ同時に光線を放つその寸前、男は屋根から飛び降りた。
発射された二筋の光線はすぐ後ろの廃屋の壁に命中、すぐさま家は崩壊する。
その...
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最終章「我らが英雄」
ガーディアンの不気味な眼が青色に発光する。今まさに、そこから光線が放たれようとしているのだ。
ガーディアンから一度光線が放たれれば、それを止める術は殆どない。とはいえ、ガーディアンとの間に広がる距離は長く、放たれる前に対処することもできない。
「一か八かの大博打と行こうじゃねぇか…来い!!」
男が大剣を構えた直後、遂にガーディアンから全てを焼き払う怪光線が放たれる。そしてそれは男の元へと直進し、その屈強な肉体すらも跡形なく消し飛ばす、その筈だった。
光線が男...
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カッシーワがリンクに語る詩物語は、遂に終局を迎える。男はいかにして詩に残されるまでになったのか?その所以たる勇気を描く最終章「我らが英雄」と、エピローグ「特別な詩」は明日から明後日にかけて投稿し終える予定です。
雨粒が顔に何度も当たり、激しい向かい風が吹く。それでも足を止めることなく、男は遂にカカリコ村へと辿り着く。
「全員村の上側に避難しろ!サハスーラ平原側の出入口から、ならべく離れるんだ!」
怯える住民達が、突然の来客に驚くのを尻目に男は坂を駆け下りる。
男の予想は当たっていた。出入口の通路の先に、一体のガーディアンが近づいていた。禍々しい紅色に発光しているそれは、八本の脚を忙しなく動かし、通路を進んでいた。
戦わなければ───決意が男を駆り立てる一方で、その胸中は恐怖感にも襲われていた。そう、ちょうどあの時、金色のモリブリンと対峙した時のような恐怖感に。
それでも、男はあの時とは違う。己の過去と、弱さと向き合った。醜く、惨めな自分を知り、その上で乗り越えた。
もう同じことは繰り返さない。そう思うだけで、足が震えることも、耐え難い動悸に襲われることもなくなった。
意志を固め、ガーディアンと対峙する。この物語における最後の戦い、知られざる英雄譚が今、幕を開けようとしていた。