【ブレワイ】マスターバニクのコメント 55c10edd7e30f9a22e0005fbd939f25c【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】

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エピローグ「特別な詩」

 しばらくの時が過ぎ、厄災がひとまず抑えられると、男は青年と旅に出た。遥か未来の勇者へと届ける詩を作るための、長い長い旅に。

「今度、貴方の詩も作らせてください。貴方が成したことは、後世に語り継がれるべきことだ。」

 鮮やかな青空は、大厄災時の荒れ模様からは想像もつかないほどに澄み切っていた。
 青年が男にそれを提案したのは、爽やかな潮風の心地いい海辺でのことだった。

「…は?…いやいやいやいや、俺なんかの詩を作ってどうするんだ。恋敵の勇者様に、とびっきりの詩を...

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「え…何で…」

 理解の出来ないその光景に、男は戸惑った。

「貴方は…貴方が考えている以上に強い。その強さが、皆を救ったのです。」

 青年がそうは言うものも、男は尚も目の前の光景に疑問を抱かずには居られなかった。しかし、そんな男の内心に反し、涙ぐんだ住民達は口々に礼の言葉を述べる。

「あぁ、ありがとう…!貴方のおかげで、先祖代々の店を焼かれずに住んだ…!」

「いや、俺はただ───」
 
「私もだ…!家内と子供がいる家が救われた…!貴方は恩人だ!」

 気づけば村中の住民が男へ礼を言いに来てい...

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下にも書いた通り面白かったです。
非常にユニークな発想で読んでいて引き込まれますし、設定にも他にはない魅力を感じます。
個人的な要望になってしまうのですが、リンクの中に入り込んだ怨念の出処や目的などのキャラ設定が知りたいです。

 長年の相棒は、主の力を最強の斬撃へと変換することで責務を全うした。使命を果たした漆黒の相棒は、かつての形を留めることもなく、幾多もの鉄の塵となり虚空に放たれた。
 剣の最期の一撃を受けたガーディアンは、もう動かない。禍々しい光を放つことも、虫のように忙しなく脚を動かすこともなくなった。あとはもうただの残骸と化したガーディアンが、ひたすら雨に打たれているだけだった。

「はぁっ…はぁっ…」

 途端に、体中が痛み出した。数ヶ月ぶりに死地に立ったことで、体のあちこちが悲鳴を上げているのだ。
 次...

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 無機質な発射音と共に光線が放たれるその瞬間、何かが風を切る音が聞こえた。そう思えば、目の前のガーディアンは光線を放つことなく標的を見失い、頭部を目まぐるしく回していた。

「…!?一体何が!?」

「伏せて!!」

 何者かの叫び声に反応し、咄嗟に頭を下げる。その頭上を掠めるように何かが通過し、目の前のガーディアンの元で爆発した。

「まさか…バクダン矢か!?」

 果たして誰が放ったのかと男は振り向いた。するとその先、あのシーカー族の青年が遠方で弓を引き絞っていた。

「そいつはもう動けな...

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ご拝読させていただきました。
リンクが厄災に乗っ取られてしまう、とは良く思いつきましたね。厄災の人格の得体の知れなさや、含みのあるオチが独創的で面白かったです。
段落分けや改行などを活かせばもっと読みやすくなると思いますよ。

 男は付近の廃屋に周り込み、ガーディアンの死角に身を潜める。しかし標的を見失った三体は、このままでは再び村へ向かうだろう。
 その事態を防ぐため、男はすぐに廃屋の屋根へとよじ登り、敢えて奥の二体のガーディアンの注意を引き付けた。屋根の上は、依然として男を探している目前の一体からは死角。そうなれば光線の命中度は格段に下がる。

「さあ!来い!」

 奥の二体がほぼ同時に光線を放つその寸前、男は屋根から飛び降りた。
 発射された二筋の光線はすぐ後ろの廃屋の壁に命中、すぐさま家は崩壊する。
 その...

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最終章「我らが英雄」

 ガーディアンの不気味な眼が青色に発光する。今まさに、そこから光線が放たれようとしているのだ。
 ガーディアンから一度光線が放たれれば、それを止める術は殆どない。とはいえ、ガーディアンとの間に広がる距離は長く、放たれる前に対処することもできない。

「一か八かの大博打と行こうじゃねぇか…来い!!」

 男が大剣を構えた直後、遂にガーディアンから全てを焼き払う怪光線が放たれる。そしてそれは男の元へと直進し、その屈強な肉体すらも跡形なく消し飛ばす、その筈だった。
 光線が男...

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カッシーワがリンクに語る詩物語は、遂に終局を迎える。男はいかにして詩に残されるまでになったのか?その所以たる勇気を描く最終章「我らが英雄」と、エピローグ「特別な詩」は明日から明後日にかけて投稿し終える予定です。

 雨粒が顔に何度も当たり、激しい向かい風が吹く。それでも足を止めることなく、男は遂にカカリコ村へと辿り着く。

「全員村の上側に避難しろ!サハスーラ平原側の出入口から、ならべく離れるんだ!」

 怯える住民達が、突然の来客に驚くのを尻目に男は坂を駆け下りる。
 男の予想は当たっていた。出入口の通路の先に、一体のガーディアンが近づいていた。禍々しい紅色に発光しているそれは、八本の脚を忙しなく動かし、通路を進んでいた。
 戦わなければ───決意が男を駆り立てる一方で、その胸中は恐怖感にも襲われていた。そう、ちょうどあの時、金色のモリブリンと対峙した時のような恐怖感に。
 それでも、男はあの時とは違う。己の過去と、弱さと向き合った。醜く、惨めな自分を知り、その上で乗り越えた。
 もう同じことは繰り返さない。そう思うだけで、足が震えることも、耐え難い動悸に襲われることもなくなった。
 意志を固め、ガーディアンと対峙する。この物語における最後の戦い、知られざる英雄譚が今、幕を開けようとしていた。

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