【ブレワイ】マスターバニクのコメント 55c10edd7e30f9a22e0005fbd939f25c【ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド】

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ティアーズオブキングダム 最新情報!

 無機質な発射音と共に光線が放たれるその瞬間、何かが風を切る音が聞こえた。そう思えば、目の前のガーディアンは光線を放つことなく標的を見失い、頭部を目まぐるしく回していた。
「…!?一体何が!?」
「伏せて!!」
 何者かの叫び声に反応し、咄嗟に頭を下げる。その頭上を掠めるように何かが通過し、目の前のガーディアンの元で爆発した。
「まさか…バクダン矢か!?」
 果たして誰が放ったのかと男は振り向いた。するとその先、あのシーカー族の青年が遠方で弓を引き絞っていた。
「そいつはもう動けない!残るはあと一体...

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ご拝読させていただきました。
リンクが厄災に乗っ取られてしまう、とは良く思いつきましたね。厄災の人格の得体の知れなさや、含みのあるオチが独創的で面白かったです。
段落分けや改行などを活かせばもっと読みやすくなると思いますよ。

 男は付近の廃屋に周り込み、ガーディアンの死角に身を潜める。しかし標的を見失った三体は、このままでは再び村へ向かうだろう。
 その事態を防ぐため、男はすぐに廃屋の屋根へとよじ登り、敢えて奥の二体のガーディアンの注意を引き付けた。屋根の上は、依然として男を探している目前の一体からは死角。そうなれば光線の命中度は格段に下がる。
「さあ!来い!」
 奥の二体がほぼ同時に光線を放つその寸前、男は屋根から飛び降りた。
 発射された二筋の光線はすぐ後ろの廃屋の壁に命中、すぐさま家は崩壊する。
 その崩壊に巻き...

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最終章「我らが英雄」
 ガーディアンの不気味な眼が青色に発光する。今まさに、そこから光線が放たれようとしているのだ。
 ガーディアンから一度光線が放たれれば、それを止める術は殆どない。とはいえ、ガーディアンとの間に広がる距離は長く、放たれる前に対処することもできない。
「一か八かの大博打と行こうじゃねぇか…来い!!」
 男が大剣を構えた直後、遂にガーディアンから全てを焼き払う怪光線が放たれる。そしてそれは男の元へと直進し、その屈強な肉体すらも跡形なく消し飛ばす、その筈だった。
 光線が男の肉体を穿...

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カッシーワがリンクに語る詩物語は、遂に終局を迎える。男はいかにして詩に残されるまでになったのか?その所以たる勇気を描く最終章「我らが英雄」と、エピローグ「特別な詩」は明日から明後日にかけて投稿し終える予定です。

 雨粒が顔に何度も当たり、激しい向かい風が吹く。それでも足を止めることなく、男は遂にカカリコ村へと辿り着く。
「全員村の上側に避難しろ!サハスーラ平原側の出入口から、ならべく離れるんだ!」
 怯える住民達が、突然の来客に驚くのを尻目に男は坂を駆け下りる。
 男の予想は当たっていた。出入口の通路の先に、一体のガーディアンが近づいていた。禍々しい紅色に発光しているそれは、八本の脚を忙しなく動かし、通路を進んでいた。
 戦わなければ───決意が男を駆り立てる一方で、その胸中は恐怖感にも襲われていた。そう、ちょうどあの時、金色のモリブリンと対峙した時のような恐怖感に。
 それでも、男はあの時とは違う。己の過去と、弱さと向き合った。醜く、惨めな自分を知り、その上で乗り越えた。
 もう同じことは繰り返さない。そう思うだけで、足が震えることも、耐え難い動悸に襲われることもなくなった。
 意志を固め、ガーディアンと対峙する。この物語における最後の戦い、知られざる英雄譚が今、幕を開けようとしていた。

「そういえば、カカリコ村の連中はどうした?あそこもハイラル平原に近い。安全とは言い難いだろう。」
 男の質問に、兵士が答える。
「カカリコ村は切り立った崖の中にある都合上、彼らも下手に動くより村に留まった方が安全と判断したのでしょう。あの細い道をくぐれるだけの移動性能がガーディアンにあるとも思えない。」
 確かに兵士の言い分も最もであった。だがしかし、男には一つ懸念があった。
「───いや、サハスーラ平原側の出入口はどうだ?ガーディアン本体が通過することはできなくとも、怪光線の射程圏内まで容易に進行...

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 ガノンは復活後、ハイラル城地下の格納庫内の無数のガーディアンを自らの怨念で汚染した。ガノンの内なる破壊衝動に支配されたガーディアンは、無差別に視界に入るものを焼き払う殺戮兵器と化した。
 ガーディアンの大群に襲われた城下町は壊滅的被害を被り、住民も過半数は命を落としてしまう。それでも、彼らは諦めなかった。命拾いした僅かな住民達は、ハイラル残党兵らと共に希望の地、ハテノ村を目指すことになる。
 そして、敵対したガーディアンが放たれたことを知った男が考えることも、また同じであった。双子山という自...

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第四章「その日」
 惨劇の足音はいつだって聞こえはしない。それでも多くの者は、朧気ながら『それ』の存在を感じとることができていたのかもしれない。来たる『それ』の影は、徐々にその濃さを増していった。だから、人々は縋った。人々は願った。しかし、彼らの祈りを汲み取ることもせず、『それ』はこの世に何度目かの産声を上げた。
 大地が震え、黄昏時の空は赤黒く染まった。ハイラルに人々の悲鳴が響くよりも早く、『それ』はこの世の全てを憎むべく咆哮した。それに共鳴するが如く、分厚い雲が広がり猛々しい嵐と共に雷鳴を響かせる。
 他の何よりも禍々しく、他の何よりも獰猛な『それ』の復活を、ハイラルに住まう生きとし生けるもの全てが絶望した。
 理性も、自我も、底無しの悪意により失った、かつての大魔王の成れの果て。安寧を望む全ての人々の宿敵であり、飽くなきこの世への憎悪と、満たされることのない破壊衝動の傀儡と化した『それ』によって、その日、ハイラル王国は滅ぼされるのであった。
 ハイラルの地に巣食う、最凶にして最恐の厄災───ガノンの復活に、人々は逃げ惑うことしかできなかった。

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