アニメ「薬屋のひとりごと」第3期の第53話『白蛇仙女(はくじゃせんにょ)』では、都で噂になっていた白娘々(パイニャンニャン)が、ついにその仙術を披露しました。不思議な術で次々と観客を魅了する白娘々。しかし、猫猫はその仕組みを見破ることができるのでしょうか。
今回は第53話の感想を交えながら、白娘々の仙術のトリックや、わかりづらい言葉の意味、登場人物について解説・考察していきます。
※本記事にはアニメ第53話までのネタバレが含まれています。
10月30日は金曜ロードショー「ゴジラ-1.0」の放映が長引いていた為、23:40頃からアニメが放送されました。
各種配信サイトでは 24:30頃から配信されました。
第53話『白蛇仙女』の注目ポイントまとめ
アニメ「薬屋のひとりごと」第3期第5話(s3e5)、通算第53話では、猫猫が白娘々の見世物を訪れ、その仙術の秘密に迫りました。
今回の注目ポイントはこちらです。
◆今回のポイント◆
- 白娘々の仙術を種明かし!
数字を当てる術や、銅板を金色に変える仕掛けとは? - 黄白術・錬丹術・あるけみぃとは?
聞き慣れない言葉の意味を解説 - 水銀を飲んだ白娘々
本当に飲んだのか、それとも何か仕掛けがある? - 赤い鉱石の正体は?
猫猫が最後に薬棚へしまったものを考察 - 陸孫とは何者?
羅漢との関係や猫猫を誘った理由 - 白娘々の声優は上田麗奈さん!
代表的な出演作品も紹介
それぞれ詳しく見ていきましょう。
白娘々の仙術を徹底解説
猫猫は羅半と陸孫に誘われ、噂の仙女・白娘々の見世物を訪れます。会場には仮面やヴェールで顔を隠した客たちが集まり、どこか怪しげな雰囲気。

やがて銅鑼(どら)の音とともに、白い髪と赤い目を持つ白娘々が姿を現しました。白娘々は次々と不思議な仙術を披露しますが、その多くには科学的な仕掛けが隠されていました。
「七」の数字を当てた仕組み
最初の仙術では、猫猫が壇上に招かれ、紙に好きな数字を書くよう求められます。
猫猫が書いたのは、漢数字の「七」。その紙を筒に入れて隠しましたが、白娘々は書かれた数字だけでなく、紙を入れた筒の位置まで当ててしまいました。

一見すると、猫猫の心を読んだようにも見えます。しかし、猫猫は仙術ではなく、仕掛けによるものだと考えました。数字を言い当てることと、紙を入れた筒の位置を突き止めることは、別々の問題です。
書いた数字を知るためには紙や筆記具に、筒の位置を知るためには並べられた筒や周囲の音などに、手がかりが隠されていたと考えられます。白娘々の見世物は、不思議な現象を見せるだけでなく、観客に「心を読まれた」と思わせることが重要だったのでしょう。
銅が金に変わる黄白術とは?
続いて白娘々は、銅の板を液体に浸して銀色に変え、さらに火にかざすことで金色へと変化させてみせます。銅が銀になり、さらに金になったように見える不思議な仙術です。

しかし、猫猫によれば、これは金属そのものを別の金属に変えたわけではありません。
種明かしの鍵となったのが、「鍍金(めっき)」という技術でした。めっきとは、金属などの表面に別の金属の薄い層を作ることです。表面の色が変わっても、中身まで金や銀になったわけではありません。
また、この仙術について猫猫は「黄白術(こうはくじゅつ)」という言葉も使っていました。黄白術とは、金属を金や銀に変えようとする古い技術や思想のこと。一方「錬丹術(れんたんじゅつ)」は、不老長寿の薬を作り、仙人になることを目指す術です。
さらに、猫猫は西方の「あるけみぃ(錬金術)」という言葉も使います。これは錬金術を意味する言葉で、金属を別の金属に変えようとする研究などが行われていました。
いずれも金属や薬を扱う技術に関わっていますが、目的には違いがあります。白娘々の仙術は、こうした知識を利用して、普通の銅を金に変えたように見せていたようですね。
紙が燃え、火の蝶が飛ぶ仕組み
白娘々は、紙の上に石のようなものと水分を載せ、火を起こす仙術も披露しました。さらに、そこから火の蝶が次々と飛び散るという幻想的な演出まで見せます。

出典: www.youtube.com
何もないところから火を生み出したようにも見えますが、猫猫はこれも不思議な力ではないと考えます。物質の中には、水分と反応して熱を発したり、燃えやすい状態になったりするものがあります。また、火の蝶についても、本物の蝶が燃えながら飛んでいたわけではなく、燃える素材やその動きを利用した演出だったと考えられます。
白娘々が使っていたのは、魔法ではなく物質の性質を利用した技術というわけです。科学的な現象を知らない人からすれば、本当に仙術を使っているように見えてしまうのでしょう。
水銀を飲んだのは本当?
数々の仙術の中でも、とりわけ衝撃的だったのが、白娘々が水銀を飲む場面です。
水銀は、常温でも液体の状態で存在する珍しい金属です。その銀色に輝く姿から、古くは神秘的な物質として扱われ、不老不死の薬を作る錬丹術にも利用されてきました。
しかし、水銀には毒性があり、不老不死をもたらす薬ではありません。白娘々はその水銀を口にしたように見えましたが、猫猫は本当に飲んだかどうかわからないと考えていました。
ここまでの仙術には科学的な仕掛けがありましたが、最後の水銀については、はっきりとした種明かしがありません。白娘々は本当に水銀を飲んだのでしょうか。それとも、これも観客を信じ込ませるための巧妙な仕掛けだったのでしょうか。
※水銀は猛毒であり、飲むと死ぬ恐れがあるので絶対にまねをしないでください。
水銀と赤い鉱石の謎
第53話では、見世物に登場した水銀だけでなく、ラストに猫猫が薬棚へしまった赤い鉱石も気になる存在です。この2つには関係があるのでしょうか。
水銀はなぜ危険?
水銀は、昔から薬や金属加工などに利用されてきた物質です。一方で、水銀やその化合物には毒性があり、体に取り込まれると健康被害を引き起こすことがあります。ただし、水銀はその種類や化学的な形によって、体への取り込まれ方や影響が異なります。
特に金属水銀は、蒸気を吸い込むことで神経や腎臓などに悪影響を及ぼすおそれがあります。
古代の錬丹術では、水銀を不老長寿の薬の材料として使うこともありました。しかし、長寿を求めて口にした物質が、逆に健康を損なってしまうこともあったのです。白娘々の仙術が本当に人々の健康を害するようなものだったとすれば、単なる見世物では済まされません。
赤い鉱石は辰砂?
第53話の最後では、猫猫が赤い鉱石を薬棚にしまっていました。
この鉱石の正体として考えられるのが、「辰砂(しんしゃ)」です。辰砂は硫化水銀を主成分とする赤い鉱物で、昔から赤い顔料などに利用されてきました。水銀を含む鉱物としても知られています。
つまり、見世物に登場した水銀と猫猫が持っていた赤い鉱石は、どちらも水銀だったのではないでしょうか。ただ、赤い鉱石の正体は第53話では特に明言されませんでした。猫猫の「毒にも薬にもなる」のセリフにある通り、薬として猫猫の薬屋に置いてあったものなのではないかと考える事ができます。
陸孫とは何者?
今回、猫猫を白娘々の見世物へ誘った人物の一人が陸孫(リクソン)です。久しぶりに登場したため、どんな人物だったのか気になった人もいるかもしれません。
羅漢の部下・陸孫の立場
陸孫は、猫猫の実父である羅漢(ラカン)の部下です。

穏やかな物腰で、人当たりのよい男性ですが、羅漢のような癖の強い人物のもとで働いているだけあって、なかなか有能な人物でもあります。
羅漢は人の顔を見分けることが苦手なため、周囲の人々とのやり取りでは陸孫が補佐役を務める場面もあります。陸孫は、そんな羅漢を支える重要な部下の一人なのです。
ちなみに、アニメで陸孫を演じている声優は内山昂輝さんです。アニメ1期では14話『新しい淑妃』、アニメ2期では46話『禁軍』で登場しました。詳細は以下の記事で説明しています。
猫猫を見世物に誘った理由
今回、猫猫を見世物へ誘ったのは、羅半と陸孫でした。
羅半は羅漢の養子であり、猫猫から見ると義兄にあたる人物です。数字や金勘定に強く、羅家の仕事にも関わっています。

そんな2人が、なぜ猫猫を白娘々の見世物へ連れて行ったのでしょうか。白娘々の見世物には、身分の高い客も集まっていました。しかも、客たちは仮面やヴェールで顔を隠しています。単なる娯楽にしては、どこか秘密めいた雰囲気です。
毒や薬、金属の知識に詳しい猫猫なら、仙術の仕掛けを見抜けると考えたのかもしれません。ただし、2人がどこまで事情を知っていたのかは、今回の描写だけでは断定できません。今後の行動にも注目したいところです。
壬氏様は猫猫に気づかなかった?
白娘々の見世物には、壬氏様と馬閃も訪れていました。

実は猫猫も同じ会場にいて、仙術の実演では壇上にまで上がっていたのですが、壬氏様は猫猫の存在に気づかなかったようです。猫猫はかなり目立つ場所にいたはずなのに、「まさかな」で片づけられてしまいました。。。
普段は猫猫のことを何かと気にかけている壬氏様だけに、ここは気づいて欲しかったですね。
でも壬氏様の「猫猫なら…」というセリフと、猫猫のあぶり出しを解説している時の「壬氏様なら…」というセリフ、同じ場に居なくてもなんだか通じ合っていて嬉しくなっちゃいますよね。
着実にお互いの信頼関係が強くなってきているのが感じられて、とても良かったです。
白娘々の正体と声優
今回、ついに姿を現した白娘々(パイニャンニャン)。その不思議な仙術だけでなく、白娘々自身の正体も気になります。
白娘々は何を狙っている?
白娘々は、白い髪と赤い目を持つ、仙女のような女性です。
これまで、貧しい人々に食べ物を配ったり、不思議な力を披露したりする人物として噂されていました。しかし、第51話では、施しとして配られた焼き菓子に麦角の毒が含まれていたことが判明しています。白娘々がその事件に直接関わっているかどうかは、まだ明らかになっていません。
今回の見世物では、数字を当てる術や、金属を金に変える術などを披露していました。猫猫はそれらの仕掛けを見抜きましたが、見物客の中には、本当に仙術を信じている人もいるのでしょう。特に、権力や財産を持つ人物が白娘々の力を信じれば、その影響力はさらに大きくなります。
白娘々は単に見世物で人々を楽しませたいのでしょうか。それとも、仙術を信じさせることで、何か別の目的を果たそうとしているのでしょうか。
声優・上田麗奈さんの代表作
白娘々の声を担当しているのは、声優の上田麗奈(うえだ れいな)さんです。上田麗奈さんは、さまざまなアニメで主要キャラクターを演じてきました。
代表的な出演作品には、次のようなものがあります。
アニメ作品 |
キャラクター |
|---|---|
鬼滅の刃 |
栗花落カナヲ |
わたしの幸せな結婚 |
斎森美世 |
SSSS.GRIDMAN |
新条アカネ |
葬送のフリーレン |
メトーデ |
わんだふるぷりきゅあ! |
猫屋敷まゆ/キュアリリアン |
今回の白娘々では、謎めいた雰囲気と神秘的な存在感が印象的でした。声優の名前を聞いて、過去の出演作品を思い出した人も多いのではないでしょうか。
まとめ|仙術の種明かしと新たな伏線
アニメ「薬屋のひとりごと」第53話『白蛇仙女』では、白娘々が披露した仙術の仕掛けを、猫猫が次々と見抜いていきました。数字を当てる術や、銅を金に変える黄白術、火の蝶を舞わせる演出など、不思議に見える現象にも科学的な仕組みが隠されていました。
しかし、最後に白娘々が披露した水銀を飲む仙術については、まだ謎が残っています。また、猫猫がしまった赤い鉱石や、羅半と陸孫が見世物に同行した理由も気になるところです。
白娘々は本当に人々を救う仙女なのでしょうか。それとも、何か別の目的があるのでしょうか。第51話から続く毒入りの焼き菓子の事件との関係にも注目です。





































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