この記事では『ONE PIECE』に登場する、ハグワール・D・サウロに関する考察や既出情報についてまとめています。
本記事は『ONE PIECE』単行本最新刊および、ジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
ハグワール・D・サウロが生存確定!
出典: one-piece.com
ルフィたちはエルバフに到着し、様々な巨人と出会っていきますが、中でも注目されたのは「サウロ」でしょう。
エニエスロビー編でのロビンの過去回想で初登場したサウロは、オハラのバスターコールで命を落としたと思われていました。しかし、エッグヘッド編でベガパンクの口からサウロの生存が示唆され、エルバフ編ではようやく彼の姿が描かれました。ロビンにとっては22年ぶりの再会です。
この記事では、そんなサウロは今後どう描かれていくのかといった考察や、これまで明らかになっている情報をまとめていきます。
サウロについての考察
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ここでは、サウロに関する考察を次の3つに沿ってご紹介します。
・「火の傷の男」説
・青キジは意図してサウロを生かした説
・サウロと青キジは既に再会をしている?
1つずつみていきましょう。
「火の傷の男」説
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1つめの考察はサウロが「火の傷の男」であるという説です。
「火の傷の男」の存在が判明したのはワノ国編後のキッドの次のセリフです。
火の傷の男を捜せってのか?
アテがなさすぎる…………!!!
また、黒ひげ海賊団は下記のように語っています。
デボン「こいつ”ヒノキズ”を知ってんじゃない?」
クザン「ヒノキズ?」
バージェス「世界にゃ大切な赤い4つの歴史の本文があってよ」「その内2つはカイドウと・ビッグ・マムが持ってるらしいんだが」
黒ひげ「あと2つ…!!見つからねェのよ!!」「その内1つはヒノキズの男が持ってると言われてる」
こういったセリフから、火の傷の男は、最後のポーネグリフを持っていることが明らかになっています。このポーネグリフとはほぼ確実に「かつて魚人島にあったポーネグリフ」のことでしょう。
つまり、火の傷の男は「かつて魚人島にあったポーネグリフ」を持ち出した人物だと考えられます。
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そう考えると、サウロは「ウエストブルー」にあるオハラから「グランドライン」にあるエルバフに戻り、さらにエルバフから資料を回収しに再度オハラに戻ることもしています。つまり、サウロは何度も魚人島に訪れていると考えられます。
また、サウロは巨人で体も大きいため、ポーネグリフも持ち出しやすいと考えられます。サウロは「火の傷の男」の正体ではないでしょうか?
火の傷の男については下記の記事でも詳しく考察しています。ぜひご覧ください。
青キジは意図してサウロを生かした説
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青キジは意図してサウロを生かしたと予想しています。
22年前のオハラで起きたバスターコールにて、サウロは青キジの攻撃で凍らされ、命を落としてしまったと考えられていました。その時の青キジの技名は「アイスタイムカプセル」です。
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青キジは、ロングリングロングランドで麦わらの一味とあった際、「アイスタイム」という技をロビンに放ちました。これは、相手を凍らせ、バラバラに破壊すると命を落とします。
「アイスタイムカプセル」は、攻撃用の技であることは明らかですが、サウロに放った技は「アイスタイムカプセル」で技名が違います。青キジはかつての同僚であるサウロを思って海軍や世界政府にばれないように彼を生かしたのではないでしょうか?
サウロと青キジは既に再会をしている?
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3つ目の考察は、「サウロと青キジは既に再会している」というものです。
上記の2つめの考察につづく予想になりますが、青キジが意図してサウロを生かしていた場合、青キジはオハラの事件後にサウロに会いに行っていると考えられないでしょうか?
もし会っていたとしたら、青キジは、「青キジが黒ひげ海賊団に所属する理由」「青キジの真の狙い」といった作中でいまだ明かされていない謎をサウロに語っていたと考えられます。エルバフ編では、青キジの真の思いについてもサウロの口から語られるのではないでしょうか?
サウロ生存の伏線
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1133話にて、サウロとロビンは感動的な再会を果たしました。サウロはオハラのバスターコールで命を落としていたとされていましたが、生存する伏線もありました。次の3点です。
・397話のサブタイトル
・インペルダウン囚人の発言
・青キジの技「アイスタイムカプセル」
1つずつみていきましょう。
397話のサブタイトル
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1つめの伏線は397話のサブタイトルが「未来へ届くように」であった点です。
397話は、オハラがバスターコールで襲撃された回です。普通に考えると、「未来へ届くように」というサブタイトルは、オハラの学者たちが火事の中、図書館にある本を泉に投げ入れたことを指していると考えられます。
ただ、サウロもこの回で青キジの攻撃で凍らされました。このサブタイトルは、サウロのことも表現していたのではないでしょうか?「サウロは生存し、未来でも生きていく」という意味合いがこのサブタイトルに表現されていたと予想します。
インペルダウン囚人の発言
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2つめの伏線は、インペルダウンのレベル5「極寒地獄」にいた囚人のセリフです。
彼は、凍って動かなくなった別の囚人を見て次のように発言しました。
ハァ…ダメだァコイツ…
死んだかそれとも 未来へ冷凍保存されたか……!!
出典: 尾田栄一郎(株)集英社「ワンピース54巻535話〝ダチ〟」
これは青キジに凍らされたサウロが未来で生存する伏線として描かれたのではないでしょうか?
青キジの技「アイスタイムカプセル」
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3つ目の伏線は、バスターコール時、サウロに向けた青キジの技名が「アイスタイムカプセル」だったという点です。
上記の考察でも記載していますが、青キジがサウロを凍らした技名は「アイスタイムカプセル」です。タイムカプセルとは、ある時期に埋めたものを未来に再度開けるものをいいます。つまり、青キジは、サウロが未来に生存することを狙って冷凍保存したのではないでしょうか?
また、青キジとサウロは海軍時代に親友だったことも判明しているため、この説はかなり有力なものであると考えています。
サウロの動向
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ここでは、現在明らかになっているサウロの動向をみていきます。次の項目に沿ってみていきます。
・生誕|127年前
・海軍へ所属|〜22年前
・バスターコール事件|22年前
・ オハラの文献を回収|22年前〜21年前
・ベガパンクとエルバフで出会う|20年前
・セイウチの学校を開校|20年前
・ロビンと再会|現在
1つずつみていきましょう。
生誕|127年前
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サウロは127年前に「サウスブルー」で誕生したことがわかっています。
オハラでロビンと出会った際はこのように語っています。
言っとくが「エルバフ」の様な
野蛮なのと一緒にすんじゃねェど
彼はエルバフ出身ではない巨人族であることが明らかになっています。
海軍へ所属|〜22年前
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サウロはオハラに来る前、海軍に所属しており、海軍本部の中将でした。
サウロのいる海軍の軍艦は、考古学者への取締任務中にオルビアを捕らえます。そこで、当時大将だったセンゴクからオハラへのバスターコールへの加勢を指示されますが、海軍や政府の意向に納得がいかず反発します。その後、獄中のオルビアとともに逃亡を図り、漂流しオハラへと流れつきました。
また、海軍時代にサウロと青キジは親友だったことも明らかになっています。
バスターコール事件|22年前
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オハラの学者たちが空白の100年の歴史の研究を進めていたことが政府にばれ、世界政府と海軍はオハラに向けてバスターコールを仕掛けることを決定します。
当時中将だったサカズキやクザンも現れ、オハラを襲撃しました。ここで、サウロはロビンを助け、島の外に逃しますが、サウロ自身は青キジの攻撃によって凍らされていまいました。
オハラの学者たちは、それでもオハラが積み上げてきた研究を未来に繋げようと、空白の100年にまつわる文献を池に投げ入れます。
オハラの文献を回収|22年前〜21年前
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バスターコール事件より数ヶ月後、サウロ率いる巨人たちがオハラの文献を回収に行ったことも明らかになっています。
それが判明したのはエッグヘッド編でのベガパンクの過去回想です。バスターコール後のオハラに訪れたベガパンクは島の池から文献を回収している巨人の姿を目にしました。
そこには、ハイルディン、ゴールドバーグ、ゲルズといった現在の新巨兵海賊団らしき姿も描かれていました。エルバフに向かったサウロは、彼らと一緒にオハラの研究を未来へつなげようとこの地に戻ってきたのでしょう。
新巨兵海賊団については下記の記事でも詳しく考察しています。ぜひご覧ください。
ベガパンクとエルバフで出会う|20年前
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ベガパンクはエルバフでサウロと出会っていることも明らかになっています。
これが判明したのも、エッグヘッド編でのベガパンクの過去回想です。巨人たちが回収した研究資料を見ようとベガパンクはエルバフに行ったことを語っていました。
また、ここでエルバフに行ったベガパンクは「クローン」であったことも判明しています。
セイウチの学校を開校|20年前
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サウロは、エルバフで「セイウチの学校」を開校したことが明らかになっています。
これはエルバフの子供達が通う学校で、サウロの助手のアンジェいわく、「エルバフ一の学校」であることが明らかになっています。サウロはエルバフ元国王のハラルド王の頼みでつくりました。
ロビンと再会|現在
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そして、麦わらの一味がエルバフ編に到着し、サウロとロビンの念願の再会が果たされます。サウロとロビンが再開するのは作中で22年ぶりのことです。作中でも屈指の感動シーンとなりました。
現在わかっている情報
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ここでは、サウロについて現在わかっている情報をまとめました。
・オハラの事件のあと生存していた
・かつては海軍に所属していた
・「南の海」出身の巨人
・Dの一族
・エルバフで「セイウチの学校」を開いている
・ビブルカードの「享年」表記
1つずつみていきましょう。
オハラの事件のあと生存していた
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サウロは、オハラのバスターコール事件後生存していたことが明らかになりました。
生存が示唆されたのはエッグヘッド編です。ベガパンクは、オハラのバスターコール直後にエルバフに行き、サウロの生存を確認していたことが明らかになりました。サウロはオハラで凍らされましたが、島の炎で氷が溶け、海に落ちて生き延びたそうです。
かつては海軍に所属していた
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サウロはかつて海軍に所属していたことも明らかになっています。
また、彼は所属時は海軍中将で、相当の実力をもっていたことが明らかになっています。ブルーグラス中将はこうサウロについてこう語っています。
ドール中将「20年以上前…上司が巨人だったわ」
ブルーグラス中将「『だった』…?サウロかい?あいつは強かったね」
また、サウロは海軍所属時に青キジと親友だったことも明らかになっています。
そんなサウロは、穏やかな性格を持っており、過激な海軍や世界政府の考えに共感できませんでした。そこで、ポーネグリフの研究をして海軍に捕まっていたロビンの母親である「オルビア」を連れて海軍を抜け出すことを決意します。詳細は上記に記載したので、こちらをご覧ください。
「南の海」出身の巨人
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サウロは、エルバフではなくサウスブルーの出身であることも明らかになっています。
サウロは穏やかな性格を持っており、海軍時代も、抵抗してきた船にむやみに大砲を打って攻撃をする部下に注意をする描写もありました。「勇敢な戦士」というイメージがあるエルバフの巨人と比べると明らかに違いがあります。
実際にサウロはロビンにこう語っています。
言っとくが「エルバフ」の様な
野蛮なのと一緒にすんじゃねェど
エルバフの巨人とそれ以外の場所で生まれた巨人はどんな違いがあるのでしょうか?また、南の海にも巨人の住む島があるのでしょうか?
Dの一族
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サウロは、Dの一族であることが明らかになっています。
彼の本名は「ハグワール・D・サウロ」で「D」が名前に入っています。Dの名前を持つ人物の中で巨人は彼一人だけです。Dの名を持つ巨人は物語にどう影響してくるのでしょうか?
Dの一族については下記の記事でも考察をしています。ぜひご覧ください。
エルバフで「セイウチの学校」を開いている
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サウロは、エルバフで「セイウチの学校」を開いていたことも明らかになっています。
エルバフの前の王である、ハラルド王に依頼され、つくりました。エルバフ一の学校と呼ばれるこの学校は何のためにつくられ、なぜサウロがつくる必要があったのでしょうか?
今後、エルバフ編で明らかになっていくでしょう。
ビブルカードの「享年」表記
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今までは、ワンピースのファンブック「ビブルカード」にて、サウロの年齢の欄には「享年」と表記され、死亡が示唆されていました。
表記があったのは、2019年に発売されたビブルカード、「世界一の船大工!ガレーラカンパニー!!」です。サウロの年齢の欄には「享年105歳」と書かれていました。ただ、作中でのサウロ生存が判明した今は、ビブルカードのオフィシャルサイトで次のように訂正されています。
キャラクター:サウロ
(中略)
修正内容:年齢表記を修正。
修正後:享年105歳→105歳(22年前)
ビブルカードに享年と表記されていても、作中で生存が確認されるパターンがあることが判明しました。現段階で生存していないと思われるキャラも、生存している可能性があるかもしれません。
作中の生死不明のキャラについては下記の記事でも考察しているのでぜひご覧ください。
まとめ
以上、サウロに関する考察や既出情報をまとめました。
サウロは、「火の傷の男」の候補であったり、青キジと親友だった過去もあり、Dの一族であったりと、今後さらに重要なキャラクターになることは間違いないでしょう。
今後のエルバフ編、ワンピースの物語でのサウロの活躍を楽しみに待ちましょう。
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