本記事は『ONE PIECE』における、謎の人物「火ノ傷(ヒノキズ)の男」についての考察です。作中では火の傷とヒノキズの両方で描写されていますが、記事内では以後火の傷で統一しています。
本記事はONE PIECE単行本最新刊およびジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
▼2/12更新
目次
火の傷の男とは
火の傷の男は、最後のロード歴史の本文を所持していると考えられているキャラです。未だ名前しか明かされておらず、確かな情報もほとんどありません。
情報が少ないのは、後半に活躍機会を設けたいという作者の意図があるのは想像に難くありません。
本記事では、今まで明かされたヒントを元に該当する人物を考察します。
火の傷の男は誰か
出典: x.com
火の傷は男に関する情報は以下の6つです。
※下記2、4以外は作中のキャラクターが推測した情報です。そのため作者が今後の展開を予想させないためミスリードを誘った可能性も考えられます。
- ロード歴史の本文を所持
- トラファルガー・ローの関係者
- 海を操る能力者
- 黒い船に乗っている
- 政府の人間
- 火の傷がある
上記の該当者から可能性の高い順で解説していきます。
「該当数 = 可能性の高さ」とは限りません。ご注意ください。
モンキー・D・ドラゴン
出典: one-piece.com
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
不明 |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
△元海軍であり、海軍にはコラソンが在籍 |
3.海を操る能力者 |
△風を操ったかのような描写あり |
4.黒い船に乗っている |
〇革命軍の船「ヴィント・グランマ号」 |
5.政府の人間 |
△元海軍 |
6.火の傷がある |
△タトゥーがある |
結論:火の傷の男の可能性が高い
いずれにも該当する可能性がある一方で、不明確な点が多いです。しかし、否定できるだけの根拠もありません。
①聖地マリージョアの襲撃
出典: one-piece.com
革命軍が聖地マリージョアを襲撃した際には、神の騎士団は現れませんでした。結果、襲撃は成功し、天竜人は前代未聞の食糧難に喘いでいました。
天竜人の安全性は、神の騎士団によっていくらか担保されています。そのため神の騎士団は、普段はマリージョアで駐在していると考えられます。革命軍にとって明らかに有利に働く展開から、世界政府には革命軍のスパイが潜んでいる可能性が高いです。
神の騎士団も操れるほどの立場となれば、政府の中でも要職に就いているとも解釈できて、ロード歴史の本文を所在を知っている可能性も高まります。
②風を操る
出典: one-piece.com
ドラゴンは、麦わらの一味がスモーカーの追跡されていた際に意図的に突風を発生させた疑いがあります。
渦潮は、何らかの外的要因により海流が乱れると発生する自然現象です。よって、風を操る能力者は、渦を意図的に発生させることが可能です。
③歴史の本文の価値を知っている
出典: one-piece.com
ドラゴンは歴史の本文の価値を理解しています。
ベガパンク
あの巨人族達気になるか?
モンキー・D・ドラゴン
「盗賊じゃない…さっき調べはつけておいた」
「エルバフからやって来た様だが…彼らはこの文献の価値を知ってる」
「彼らは文献の価値を知っている = ドラゴンも知っている」このように解釈できます。
会話にある文献は、オハラの湖に投げ込まれた書物を指しています。オハラは考古学者が住む島であり、歴史の本文の解読が進んでいました。なので、文献の価値とは、オハラの文献は歴史の本文の解読方法もしくは歴史の本文に綴られた空白の100年に関する内容です。
空白の100年は世界政府取って不都合な内容であるため、ドラゴンが政府を敵対視することにもつながります。
スコッパー・ギャバン
出典: one-piece.com
※ギャバンは画像中央の黄色いシャツとサングラスを着用した人物
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
〇元ロジャー海賊団なら在処を知っている可能性が高い |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
✕現状ほとんど関連性が見られない |
3.海を操る能力者 |
✕ロジャー海賊団の能力者はバギーのみ |
4.黒い船に乗っている |
△1~2年前にクロッカスと再会していた |
5.政府の人間 |
✕ロジャー海賊団は世界政府の抹殺対象 |
6.火の傷がある |
〇顔の右側に切り傷 |
結論:ロード歴史の本文、顔の傷と重要な項目が合致している一方で、その他のヒントから遠ざかっているため可能性は低い
またギャバンは”海賊王の左腕”との異名を持つ事から、ロジャー海賊団のNo.3と考えられます。名前にも法則が見られます。
「ゴール・D・ロジャー = 金」
「シルバー・レイリー = 銀」
「スコッパー・ギャバン = 銅」
26年前に白ひげ海賊団と交戦する前にはレイリーと並んでいました。
このようにギャバンは、ロジャー海賊団の中でも重要人物であると読み取れます。レイリーがルフィに稽古を付けたり、ロジャーの過去を仄めかしたりなど、一味の冒険に大きく貢献していたので、ギャバンは火の傷の男としてではなく、あくまで今後の冒険をサポートする存在として描かれるのでしょう。
ロキ
ヒント |
関連情報 |
---|---|
1.ロード歴史の本文を所持 |
△巨人族は歴史の本文の価値を知っている |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
不明 |
3.海を操る能力者 |
△エルバフに伝わる伝説の悪魔の実を食べた |
4.黒い船に乗っている |
△6年以上前に航海していた |
5.政府の人間 |
✕世界政府特別懸賞金26億ベリーが課されている |
6.火の傷がある |
✕目立った外傷なし |
結論:現状可能性は低いが、エルバフに伝わる伝説の悪魔の実次第で評価が変わる場合がある
ロキが生まれた時期は、ビッグ・マムが暴れて村中が火災に見舞われた時期でもあります。ですが、火傷跡などは特に確認できません。
ハグワール・D・サウロ
出典: one-piece.com
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
△巨人族は歴史の本文の価値を知っている |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
△元海軍であり海軍にはコラソンが在籍 |
3.海を操る能力者 |
✕事件後、海に放り出されてクザンの氷が溶け、その後は自力で生還した |
4.黒い船に乗っている |
不明 |
5.政府の人間 |
△元海軍 |
6.火の傷がある |
△凍傷あり |
結論:火の傷の男の特徴と明確に異なるため、可能性は低い
火の傷の男が巨人族であれば、目撃情報は「黒い船に乗った巨人族」となる筈でしょう。また必然的に船も巨大になります。能力者の線も非常に低いです。
①オハラの関係者
出典: one-piece.com
サウロは、ロビンの母「ニコ・オルビア」を逃亡させた罪で海軍から追われるようになりました。
脱走後は偶然オハラに落ち延びており、ロビンともそこで出会っています。事件後はエルバフで生存が確認されています。
②歴史の本文の価値を知っている
出典: one-piece.com
巨人族は歴史の本文の価値を知っています。
ベガパンク
あの巨人族達気になるか?
モンキー・D・ドラゴン
「盗賊じゃない…さっき調べはつけておいた」
「エルバフからやって来た様だが…彼らはこの文献の価値を知ってる」
またサウロはオルビアを脱獄を手助けした件も含め、特にオハラに対して理解がある巨人族です。
エースが倒した王下七武海
出典: one-piece.com
エースが倒した王下七武海「ハナフダ」は既に死亡している可能性が高く、火の傷の男でないと考察します。
以下はハナフダに関する情報です。
名前 |
ハナフダ |
---|---|
異名 |
トカゲの王 |
経歴 |
元王下七武海 |
悪魔の実 |
ウオウオの実(推定) |
身長 |
514cm |
趣味 |
古代種の悪魔の実の収集 |
登場回 |
1100話〝ありがとうボニー〟(名前のみ) |
109巻SBSにて判明。
SBSで情報が明かされる
SBSはいわゆるおまけコーナーです。
本編で活躍させるキャラクターであれば、情報も本編で明かされるのが暗黙の了解です。
なので、「SBSで情報開示 = 本編で活躍させる予定がない」となるでしょう。
能力の不一致
火の傷の男の能力は、海また水を操る能力者と推定されています。
ハナフダの異名「トカゲの王」をそのまま解釈するならば、ウオウオの実の能力者の線が濃厚です。
ウオウオの実の能力者ではなかったとしても、海また水に関する情報はありません。
エルバフで待つ人物
出典: one-piece.com
正体はスコッパー・ギャバンでした。ギャバンの考察はこちら。
ヒント |
関連情報 |
---|---|
1.ロード歴史の本文を所持 |
△元ロジャー海賊団の可能性が高い |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
不明 |
3.海を操る能力者 |
不明 |
4.黒い船に乗っている |
不明 |
5.政府の人間 |
不明 |
6.火の傷がある |
不明 |
結論:情報不足の関係で可能性が残っている
初代バンダー・デッケン
ヒント |
関連情報 |
---|---|
1.ロード歴史の本文を所持 |
不明 |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
不明 |
3.海を操る能力者 |
△嵐の海と関連性あり |
4.黒い船に乗っている |
〇「フライング・ダッチマン号」 |
5.政府の人間 |
△神(天竜人?)にツバを吐いた |
6.火の傷がある |
不明 |
結論:死亡している可能性が非常に高いため火の傷の男のではない線が濃厚
初代バンダー・デッケンに関する描写は以下の2回のみです。
バンダー・デッケンは永遠の海をさまよっている
出典: one-piece.com
この世にあってはならない船です!!それはもう数百年前のお話…!!
ある大嵐の日突然錯乱した海賊船船長が部下を次々に嵐の海へ投げ込み…皆殺しにし…神にさえツバを吐いた!!
その名はバンダー・デッケン!!船の名は「フライング・ダッチマン号」!!
彼は神の怒りを買い…永遠の拷問を受けながら海をさまよい続けることを運命づけられた
バンダー・デッケンにはマトマトの実が継承される
出典: one-piece.com
モブ
「バンダー・デッケンって─あのフライング・ダッチマン号の…!?」
バンダー・デッケン九世
「バホホホ!!安心しろ…その子孫だ!!ゴーストじゃねェ…!!」
「だがおれもまた呪われている!!」
「魚人にして泳げねェ…おれがその”マトマト”の呪いと共に引き受けた悪魔の力!!」
出典: 63巻615話〝マトマトの呪い〟
いくつかの特徴が一致していますが、初代バンダー・デッケンは以下のように死亡していると解釈できます。
「子孫・名前が継承されている = 先代は死亡している」
九世に関しては外傷も特になく、マトマトの実の能力は海との関連性はありません。
クザン
出典: one-piece.com
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
△歴史の本文の価値を知っている可能性が高い |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
△元海軍であり海軍にはコラソンが在籍 |
3.海を操る能力者 |
✕ヒエヒエの実の能力者 |
4.黒い船に乗っている |
〇黒ひげ海賊団の船「サーベル・オブ・ジーベック号」 |
5.政府の人間 |
△元海軍大将 |
6.火の傷がある |
✕外傷はあるものの時系列が合わない |
結論:時系列が異なるため火の傷の男の可能性は非常に低い
クザンは火の傷の情報と一部明確に異なります。黒ひげ海賊団に入団したのはつい最近であり、外傷は負ってのも2年前と、どちらも時系列が合いません。
しかし、元海軍大将なので、空白の100年を始めとした情報はいくらか知っている可能性は高いです。
ひとつなぎの大秘宝に近付いている人物の1人にも挙げられており、火の傷の男ではなかったとしても今後の展開に関わってくる重要人物です。
サボ
出典: one-piece.com
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
不明 |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
✕関連性は見られない |
3.海を操る能力者 |
✕メラメラの実の能力者 |
4.黒い船に乗っている |
〇革命軍の船「ヴィント・グランマ号」 |
5.政府の人間 |
✕ゴア王国出身 |
6.火の傷がある |
✕外傷はある物の時系列が合わない |
結論:時系列が異なるため可能性は非常に低い
記憶喪失
サボは過去に記憶喪失を患っていました。
サボの記憶喪失は幼少期にゴア王国から逃亡した際に、天竜人の船を横切ったのがきっかけです。
出典: one-piece.com
天竜人は子供であれど無礼者には容赦しないので、サボは襲撃され、ルフィには死亡したと思われていました。外傷もその時によるものです。しかし、実際には生きており、革命軍として活動を続けていました。記憶喪失はエース死亡の報道を知ったことで治っています。
サボが火の傷の男であれば幼少期から傷がある筈だったりと、明確に時系列が異なります。
コラソン
出典: one-piece.com
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
△センゴクに直接潜入指示を受ける |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
〇ローの恩人 |
3.海を操る能力者 |
✕ナギナギの実の能力者 |
4.黒い船に乗っている |
不明 |
5.政府の人間 |
〇正体は海軍中佐「ロシナンテ」 |
6.火の傷がある |
△瞼に模様がある |
結果:死亡しているため火の傷の男ではない
コラソンは死亡確定
海兵
『こちらミニオン島─死者の中にドンキホーテファミリーの幹部が…!!』
『コードネーム”コラソン”画像を送ります』
ヒグマ
出典: one-piece.com
ヒント |
関連情報 |
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1.ロード歴史の本文を所持 |
不明 |
2.トラファルガー・ローの関係者 |
不明 |
3.海を操る能力者 |
不明 |
4.黒い船に乗っている |
不明 |
5.政府の人間 |
✕山賊団棟梁 |
6.火の傷がある |
△海王類から逃げ延びた後に外傷を負った可能性あり |
結論:死亡している可能性が非常に高いため火の傷の男ではない線が濃厚
ヒグマは赤髪海賊団から逃げ延びた実力を評価され、数々の伏線に関連していると一部で考察されています。
しかし、肝心の中身は全く的中せず、ネタ枠として扱われています。
ロード歴史の本文の所在
出典: one-piece.com
ロード歴史の本文の所在は以下のようになっています。
所在 |
所有(写し) |
---|---|
魚人島(移動済み) |
火の傷の男(推定) |
ゾウ |
|
ホールケーキアイランド |
|
ワノ国 |
黒ひげ海賊団の推測
最後のロード歴史の本文を火の傷の男が持っていることは、黒ひげ海賊団が推測していました。
カタリーナ・デボン
「こいつ”ヒノキズ”を知ってんじゃない?」
クザン
「ヒノキズ?」
ジーザス・バージェス
「世界にゃ大切な赤い4つの歴史の本文があってよ。その内2つはカイドウと・ビッグ・マムが持ってるらしいんだが」
黒ひげ(マーシャル・D・ティーチ)
「あと2つ…!!見つからねェのよ!!その内1つはヒノキズの男が持ってると言われてる」
最後のロード歴史の本文は元々魚人島にあった
出典: one-piece.com
最後のロード歴史の本文は元々魚人島「海の森」にありました。
発見された967話〝ロジャーの冒険〟では、隣にジョイボーイの謝罪文が綴られたもう1つの歴史の本文がありました。
しかし、ロビンが海の森の訪れた際には、ジョイボーイの謝罪文が綴られた歴史の本文はありましたが、ロード歴史の本文は見つかっていません。
歴史の本文は移動可能
出典: one-piece.com
歴史の本文の移動は空島編で明らかになっています。
ニコ・ロビン
『この都市には歴史の本文が運び込まれている!!間違いない…!!敵意に対してこの都市は戦ったんだわ…!!!』
実際に空編編終盤では、元々古代都市シャンディアにあった黄金の鐘と共に歴史の本文が巨大豆蔓(ジャイアント・ジャッグ)の近くまで移動されていました。トロッコ跡もあったので、トロッコで運び込まれたのでしょう。
つまり、魚人島にあったロード歴史の本文は何者かによって持ち運ばれたと考えられます。
火の傷の男の登場回
※全て名前のみ登場
ワノ国編 |
漫画:1056話 アニメ:1083話 |
初登場 |
---|---|---|
エッグヘッド編 |
漫画:1081話 アニメ:1115話 |
火の傷の男の噂について 話す黒ひげ海賊団とクザン |
アニメ
ワノ国編
1083話〝動く世界!新組織クロスギルド〟
エッグヘッド編
1115話〝海軍驚愕!元木軍本部大将クザン〟
漫画
ワノ国編
105巻1056話〝CROSS GUILD〟
エッグヘッド編
107巻1081話〝黒ひげ海賊団10番船船長クザン〟
まとめ
以下は火の傷の男のまとめです。
- 火の傷の男の正体はドラゴンの可能性が高い
- 情報不足により該当者が多数いる
ドラゴンは革命軍リーダー以外にもルフィの父親であったり、神の騎士団とのつながりも見られます。
ワンピースの中心人物であることは間違いないので、仮に火の傷の男ではなかったとしても今後の物語に関連してくる可能性は非常に高いでしょう。
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