「浅海契約って何?」
「シャンクスは左腕をわざと喰わせたの?」
契約の正体が分かれば、神の騎士団や五老星、イム様の正体に迫れるかもしれません。
この記事では、契約ごとの特徴・契約者と得られる能力、そして契約がシャンクスの行動にどのように関係しているのかを徹底考察します。
読み終える頃には、契約の本当の意味とシャンクスが左腕を喪失した件について、より深い解釈を持てるはずです。
本記事は『ONE PIECE』単行本最新巻および、ジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
目次
各契約の特徴
契約は3段階に分かれており、深度が深まるにつれて高位の階級に属します。
契約 |
内容 |
|---|---|
浅海契約 |
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深海契約 |
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深々海契約 |
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浅海契約が五老星との契約に対し、深海、深々海契約は合計13名のみ契約でき、イム様との直接契約になります。
契約者には特別なマークが付けられ、いずれも左腕に確認されています。このことから、左腕を確認すれば契約者と非契約者の判別ができると考えられます。
他にも、五老星が歳を取らなくなるのも契約由来の可能性が高いでしょう。
契約者と思われる人物
契約 |
該当者 |
|---|---|
浅海契約 |
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深海契約 |
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深々海契約 |
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浅海契約者
キャラ |
特徴 |
|---|---|
シャンクス聖 |
15年前に聖地マリージョアへ戻った際、神の従刃の地位を与えられる。 14年前のギャバンとの再会シーンでも、左腕にハラルドと同じ浅海契約者のマークがあった。 神の騎士団へ昇格予定だったが、失踪したことで深海契約を結ばれなかった。 |
ハラルド(24年前) |
38年前から政府の手足として数々の海賊を葬った功績が認められ、24年前に神の従刃に就任。同時に浅海契約を結ぶ。 契約時には、本物の神との契約者となる深海・深々海契約については伏せられ、契約の詳しい説明を受けていなかった。 |
ヨーク |
五老星になったガーリング聖が直属の部下に迎える。 マザーフレイムの製造が可能で、相応の地位と階級が与えられる可能性が高い。 |
深海契約者
キャラ |
特徴 |
|---|---|
ハラルド(14年前) |
14年前にシャンクスが失踪したことで代わりに神の騎士団に加入し、イム様と直接契約を結ぶ。 |
シャムロック聖 |
ガーリング聖より「深海契約を結べばシャムロックに匹敵するだろう」と間接的に深海契約者だと言及される。 |
ソマーズ聖 |
不死身の再生能力を持つ。 左腕に契約者のマークの腕章を付けていた。 刺青もあり、転移に必要な五芒星(アビス)と思われる。 |
キリンガム聖 |
左腕に深海契約と似た腕章を付けていた。 |
マッフィー宮 |
ロックス海賊団に真っ二つにされた後も何事も無く戦線に復帰しており、深海契約者由来の不死身の再生能力を持っている可能性が高い。 |
菊之丞と似た女性 |
左腕にハラルドと同じマークの腕章を付けていた。 |
マンマイヤー家の女性 |
神の騎士団として深海契約していた可能性が高い。 コートを羽織っていたため腕章の有無は不明。 |
深々海契約者
キャラ |
特徴 |
|---|---|
ガーリング聖 |
神の騎士団最高司令官から、サターン聖の後任として五老星に就任。 他の五老星に知らされていなかったある指令を受けるなど、五老星以上の待遇を受ける。 ゴッドバレー事件においても不死身の再生能力を持っていた。 |
軍子宮 |
花の部屋に唯一立ち入り、イム様にも憑依される。 他の神の騎士団が浅海契約の腕章を持ち、老けているのに対して、見た目が56年以上前から変わっていない。 |
サターン聖 |
イム様に憑依されたり、約200年前から老けていなかった。 現在はエッグヘッドでルフィを取り逃がした件でイム様に粛清され、死亡。 |
ウォーキュリー聖 |
10年以上前から全く老けていない。 |
寿郎聖 |
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ピーター聖 |
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マーズ聖 |
シャンクスはわざと左腕を失った?
出典: one-piece.com
シャンクスはルフィを助けたことで左腕を失いましたが、浅海契約者の特徴や聖地での暗躍を考えると、意図して近海の主に左腕を食べさせた可能性があります。
シャンクスはイム様を知っている?
出典: one-piece.com
浅海契約者は能力圏内であれば、イム様の命令に逆らえなくなります。
能力の向上などは見込めない浅海契約でも、シャンクスもイム様の存在に気付いた可能性があります。
騎士でないと神の正体を教えてもらえない
出典: one-piece.com
シャンクスは15年前から神の従刃に在籍し、浅海契約を結んでいました。
14年前の時点でも浅海契約者であるハラルドと同じマークがあり、12年前にはルフィを助けて左腕を失っています。
つまり、14~12年の間に何らかの手柄を立て、神の騎士団に昇格し、深海契約を結んでいなければ、イム様に辿り着けません。
シャンクスが手柄を立てたような出来事は6年前のロキの捕縛くらいで、12年前の時点でイム様の正体を掴んでいたと考えるのは難しいでしょう。
どうやって気付いたのか?
1169話〝一刻も早く死ななくては〟でのシャンクスの台詞から、イム様の存在を認知していると匂わせていました。
- シャンクス「御大と呼ばれている」「(浅海契約者は)奴の能力圏内では逆らえなくなる」
- 浅海契約の段階で、深海契約者に与えられる能力を既に知っていた
マリージョアに戻った際、既に神の騎士団に在籍していたシャムロックにパトロールも兼ねてマリージョアの案内を頼んでいたので、この時点でイム様の存在を知った可能性が高いです。
神の騎士団に入団する予定で失踪した件も、深海契約者がイム様に操られ、逆らえなくなるデメリットを考慮したからだったのでしょう。
読者感情と乖離する危険性
出典: one-piece.com
シャンクスがルフィを助けたのが打算的なものだったとすると、1話の名シーンの見方が一変してしまいます。
シャンクスが打算でルフィを助けたことに抵抗感を覚える人も多く、読者感情との乖離は作者にとって見過ごせない事態です。
ルフィが海賊を目指すようになったのも、シャンクスの偉大さを目の当たりにしたのがきっかけだったので、扱い方を誤れば『ONE PIECE』の根幹を揺るがしかねません。
そんなファンの期待を裏切ってまで左腕を失った件を伏線として昇華させるというのは、難しいのではないでしょうか。
五老星と軍子は契約者ではない?
五老星と軍子は他の契約者と思われる人物に見られない特徴があり、契約者の人数計算ともズレることから、それぞれ別の形でイム様から力を授かっていると考えられます。
五老星と軍子は老けない
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サターン聖は約200年前から、軍子は56年以上前から全く老けていません。
軍子は38年前の時点ではまだ神の従刃でしたが、当時、既に神の騎士団だったガーリング聖とソマーズ聖は通常通りに年齢を重ねています。
さらに先住民一掃大会では個人戦の優勝候補に軍子の名前が挙げられるなど、深海契約者に得られるであろう能力向上もガーリング聖ら以上に受けている可能性も高いです。
サターン聖の死亡は不老の剥奪だった?
出典: one-piece.com
不老とイム様をつなげる最大の要素は、サターン聖の不審死にあります。
死亡直前には肌が爛れたり、眼球くぼんだりと老化と似た症状が起きており、イム様が与えた不老が没収されて通常の肉体に戻った結果、死亡したと考えられます。
イム様との距離が近い=影響を受けやすい
深海契約を結んだハラルドが「国を挙げて海軍に匹敵するエルバフの戦士を組織せよ」との命令に逆らえず、元の意識が上書きされてイム様の奴隷と化していました。
サターン聖と軍子に関しては、肉体を完全に乗っ取られており、イム様との距離が近いほど、より影響を受けやすくなる傾向があります。
実際、浅海契約者が能力圏内であれば、深海契約者はどこに居てもイム様の支配下に置かれるなど、強力な能力と引き換えに徐々にイム様との主従関係や支配権が強まっています。
契約者の人数が合わなくなる
出典: www.youtube.com
深海、深々海契約者は合計13人であると明言されています。しかし、神の騎士団は最低でも9名の可能性が高いです。
- 先住民一掃大会開催前、ガーリング聖の横に12人のシルエット
- 107巻1083話〝あの日の真実〟とアニメ1117話〝サボの帰還 語られる衝撃の真実!〟で9人の神の騎士団のシルエット
五老星(5人) + 神の騎士団(9人) = 14人となってしまい、人数が合いません。
他の可能性としては、神の騎士団になっても、すぐに深海契約を結ばれないという説もあります。
軍子はイム様の側役
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軍子は天竜人で唯一花の部屋に出入りしており、イム様との間に特別な関係を持つと示唆されています。
鉄の巨人の体内に封じ込まれたジョイボーイの覇気を感知して震え上がるイム様を労わるシーンもあり、軍子は花の部屋に常に控えている可能性があります。
五老星ですら、念波を通して花の部屋から権力の間まで間接的にやり取りしていました。
関連性は不明ですが、記憶障害の件も何らかの意図が秘められていそうです。
変身後の五老星にもマークが見られない
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エッグヘッド編で正体を表した五老星には、いずれも契約者にあるようなマークが確認できません。
神の騎士団より高位の五老星には相応のマークが施されていると考えられますが、寿郎聖の開けた服装から刺青のようなものはありませんでした。
海はイム様、深度はイム様との距離感?
各契約には海と深度の要素が含まれており、それぞれ次のように解釈できます。
海 = UMI = IMU = イム
深度 = 深くなる(深淵に迫る)ほど人間離れしていき、神であるイム様との距離も近くなる。
神の騎士団がイム様を御大と呼ぶのに対し、五老星はイム様呼びだったのも、距離感を表していると考えられますね。
契約のマークに隠された意味
出典: one-piece.com
浅海契約のマークは世界政府のシンボルに丸が付いたデザインになっています。
丸には、始まりや終わりがないことから、無限、永遠、調和などを意味し、家紋の場合は、丸の有無で本家と分家が区別されていました。
深海契約では、さらに蛇のような模様が追加されます。蛇は脱皮する特性から不死や生命の象徴の意味と、神の使い、または神そのものとして扱われている歴史的・文化的な背景を持ちます。
実際に深海契約を結んだハラルドは不死と強力な力を得ており、蛇の持つ意味合いと深い関連性が見られました。
これらから、世界政府のシンボルから丸が付けられたマークの本当の意味とは、世界政府の創設者であるイム様の永遠の僕となることを意味しているのかもしれません。
イム様の能力は契約術?
各契約者は僅かなつながりから、不老、不死身に近い再生能力の付与など様々な可能性がありました。
既にイム様は、対象の寿命を引き換えに不死の体と腕力を向上させる契約術「黒転支配(ドミ・リバーシ)」を使っています。
契約者と思われる人物には黒転支配を受けた者に見られる黒い翼や牙がなく、全く別の契約術なのは確定しています。
つまり、イム様の能力とは、対象の身体能力などを大幅に強化させる様々な契約術を扱うものなのかもしれませんね。





























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