この記事では、ルフィの母親についての考察・情報をまとめています。
本記事は『ONE PIECE』単行本最新刊およびジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
目次
ルフィの母親について
出典: one-piece.com
ワンピースの物語はクライマックスに差し掛かり、さまざまな謎が伏線として回収されつつありますが、まだまだ作中の謎は残っています。そんな明かされていない謎の1つに「ルフィの母親」があげられるでしょう。
ルフィの父親や祖父は明らかになっているものの、母親はいまだに明らかになっていません。この記事では、ルフィの母親に関する考察やすでに明らかになっている情報をまとめました。
ルフィの母親 考察
出典: one-piece.com
ルフィの母親と考えられる候補は次の6人です。
・トリトマ
・ステューシー
・クロコダイル
・イム様
・ビッグマム
・ダダン
1つずつみていきましょう。
トリトマ
出典: one-piece.com
1人目の候補はアマゾンリリー先代皇帝「トリトマ」です。その根拠は次の3つです。
・恋をしていたことが明らかになっている
・アマゾンリリー皇帝はルフィに好意を持つ傾向にある
・先代皇帝だけ恋の相手が不明
彼女の名前が明らかになったのは109巻のSBSです。アマゾンリリーの歴代の皇帝たちは「恋煩いの病」になり、先々々代皇帝のニョン婆と先々皇帝のシャッキーは海外に逃げて助かりました。一方で、先代皇帝のトリトマは病死してしまいました。
実際にニョン婆も女ヶ島編で次のように語っています。
先代皇帝も…
この病で死んだ………!!!
つまり、トリトマは「恋をしていた」ことになります。では、誰に恋をしていたのでしょうか?
現皇帝のハンコックはルフィに恋をしていました。シャッキーもシャボンディ諸島で次のセリフを語っています。
やっぱり私モンキーちゃんのファンだわ
ルフィは、アマゾンリリーの皇帝が好意を寄せる傾向にありますが、その父親であるドラゴンにも好意を寄せる可能性もあるのではないでしょうか?
よってルフィの母親はトリトマであり、ドラゴンと恋人関係にあったと予想します。
ステューシー
出典: one-piece.com
2人目の候補は「ステューシー」です。理由は次の3つです。
・過去に結婚した経験がある
・ルフィと同じ様に戦闘力に長けている
・ルフィを育てられない状況下にある
初登場は860話のホールケーキアイランド編です。結婚式の出席者の1人として描かれました。その際に彼女は他の出席者とこのような会話をしています。
ステューシー「プリンちゃんキレイ…昔の私を見てる様だわ」
ル・フェルド「何十年前やネン」
ステューシーは過去に結婚をしていることが明らかになっています。わざわざここで結婚の示唆があるということは重要なキャラクターとの結婚だったのではないでしょうか?
また、ルフィと同じ様に戦闘力が高いことや、CP0という危険な仕事をしていることが理由でガープにルフィを預けたと予想します。
以上のことからステューシーがルフィの母親であると考えています。
クロコダイル
出典: one-piece.com
3人目の候補は「クロコダイル」です。理由は次の2つです。
・過去に女性だったことが示唆されている
・「イワンコフ」がクロコダイル・ドラゴンの共通の知り合いである
クロコダイルはインペルダウン編にてイワンコフの次のセリフで過去女性だった説が囁かれています。
コイツがまだルーキーと呼ばれた時代……!!
(中略)
ヴァターシはコイツの”弱み”を一つ握ってる…!!!
このセリフや第0話で「同性愛者」を意味する右耳のイヤリングをしていたことから、「クロコダイルはホルホルの実の能力で男性に性別を転換した元女性」であるといわれています。
また、クロコダイルとルフィの父親ドラゴンには、イワンコフという共通の知り合いがいることから過去に接点があったことも予想できるでしょう。
ビッグマム
出典: one-piece.com
4人目の候補は「ビッグマム」です。理由は次の2つです。
・ルフィと似た特徴が多い
・ワノ国編の到着描写が一致している
ビッグマムの特徴は、「大食い」「戦闘力が高い」「様々な生物を仲間にしたがる」などがありますが、ルフィにも同じような特徴があります。このような特徴を持つ人物は作中ではあまりいません。
また、ワノ国編での到着描写も一致しています。ルフィは海から砂浜に打ち上げられるような形で島に上陸しましたが、ビッグマムも同じ流れで上陸しています。
こういった特徴や描写の一致から母親であることを示唆しているのではないでしょうか?
ダダン
出典: one-piece.com
5人目の候補は「ダダン」です。理由は次のものです。
・北米版単行本のSBSでの尾田先生の発言
今まで作中でもルフィの母親に関しては一切の描写はありませんが、北米版の単行本SBSで次のような発言がありました。
(和訳)
生きていると思う。これについては今でも悩んでるけど(笑)
ただ、ストーリーに登場するなら、すごい屈強な女性じゃないかな。そして厳格。
美しい母親になるはずはないし。それで、典型的な中年女性がするようなパーマをしている。
ワンピースの中でこの特徴に当てはまる人物はダダンといえないでしょうか?「屈強」「パーマ」「美しくはない」という点で見事にあっています。
ただ、作中でダダンはガープの友人として描かれており、実の母親である可能性は低そうです。尾田先生は、ルフィの「育ての母親像」として上記を語っており、それをダダンという人物のキャラクターに採用したのではないでしょうか?
イム様
出典: one-piece.com
6人目の候補は「イム様」です。理由は次のようなものです。
・女性であるといわれている
イム様はワンピースの物語で重要人物であることは明らかです。細身で描かれていることで女性ではないかといわれています。
また、ルフィのモデルといわれているインド神話に出てくる「ハヌマーン」の母親は「天女アンジャナー」です。作中における「天の女」を「天竜人を統べる女性」と捉えるとイム様がルフィに母親である可能性もみえてきます。
ただ、ドラゴンが敵としている天竜人側のイム様がルフィの母親である可能性は考えにくくもあります。
現在わかっている情報
出典: one-piece.com
ここでは、ルフィの家系や母親関連で、現状わかっている情報をまとめます。次の4項目に沿ってご紹介します。
・父親はドラゴン
・祖父はガープ
・母親はルフィと出会っていない人物か
・「冒険」の対義語は「母親」
・尾田先生の海外のSBSでの発言
1つずつみていきましょう。
父親はドラゴン
出典: one-piece.com
ルフィの父親はドラゴンであることが明らかになっています。
ドラゴンが初登場したのはローグタウン編ですが、ルフィの父親であると判明したのはウォーターセブン編のラストです。ガープから次のような事実が語られます。
お前の父の名は
「モンキー・D・ドラゴン」革命家じゃ
また、ルフィが実際にドラゴンの素顔を見るのはホールケーキアイランド編です。サニー号で新聞を読んで父親の写真を見たルフィは次のようなセリフを発しました。
そうかー初めて見た
なんかあんま似てねェな
このセリフは何かの伏線となるのでしょうか?
祖父はガープ
出典: one-piece.com
ルフィの祖父は海軍のガープであることが明らかになっています。
これが判明したのはウォーラーセブン編のラストです。ルフィの元に現れたガープはルフィを殴ってこう語ります。
ガープ「ずいぶん暴れとる様じゃのう ルフィ!!」
ルフィ「げェ!!!じ…じいちゃん!!!!」
また、同じシーンにてルフィとガープのやりとりを見たナミは次のようにも語っています。
あの身勝手さ
すごく血のつながりを感じる
つまり、ルフィとガープは非常によく似た性格であることがわかります。以上の描写を見ると、ルフィはドラゴンよりもガープに似ているといえるでしょう。
母親はルフィと出会っていない人物か
出典: one-piece.com
もし、ルフィの母親が今までにルフィと出会った既存キャラだとすると、そのキャラは母親のような素ぶりを見せているはずです。しかし、今までに出てきたキャラクターの中で、母親のような反応があった人物はいません。
つまり、ルフィの母親はまだルフィと出会っていないキャラクターであると予想できるでしょう。
「冒険」の対義語は「母親」
尾田先生は70巻のSBSで「作中に母親があまり出てこない」ことの理由を質問され、次のように答えています。
なるほど。まあ、答えは簡単です。
「冒険」の対義語が「母」だからです
ワンピースでルフィの「冒険」を描くにあたって、「母親」の描写は必要ないとも捉えられないでしょうか?つまり、尾田先生はルフィの母親を「描かない」、もしくは「亡くなっている設定」を採用していると予想します。
尾田先生の海外のSBSでの発言
出典: one-piece.com
北米版単行本のSBSでは、尾田先生はルフィの母親について次のように言及しています。
(和訳)
生きていると思う。これについては今でも悩んでるけど(笑)
ただ、ストーリーに登場するなら、すごい屈強な女性じゃないかな。そして厳格。
美しい母親になるはずはないし。それで、典型的な中年女性がするようなパーマをしている。
この特徴を考えると「ダダン」が思い浮かびますが、すでにガープの友人でありルフィの「育ての親」であることが判明しているため可能性としては低そうです。
新たにこの特徴に該当する人物が現れるのでしょうか?それとも、尾田先生はこの特徴を育ての親である「ダダン」に採用し、他の人物を母親として描くのでしょうか?
ルフィの特徴
出典: one-piece.com
ここでは、ルフィの母親を考えるにあたり、重要になるであろう「ルフィの特徴」についてまとめます。
・戦闘の才能がある
・王の素質がある
・天然
・大食い
・冒険好き
・自由を求める
・会う人々を仲間につける
ルフィは自身が言うようにドラゴンとあまり似ていません。このことから「ルフィは母親に似ている要素が多い」と予想できます。つまり、ルフィと同じような特徴を持つ人物は「ルフィの母親」としての可能性が高いと考えられるでしょう。
1つずつみていきます。
戦闘の才能がある
出典: one-piece.com
ルフィは「戦闘の才能がある」と言えるでしょう。
ルフィの過去編を見ると最初こそエースやサボといった年上の兄達に決闘で負けていますが、その後の成長は凄まじく、フーシャ村を出たあとのイーストブルー編では各島のラスボスにほとんど痛手を負うことなく勝利しています。
また、覇気の習得や長年覚醒されてこなかった「ヒトヒトの実モデルニカ」の覚醒などが、ルフィの才能を物語っています。
「戦闘の才能がある」ことはルフィの特徴の1つといえそうです。
王の素質がある
出典: one-piece.com
2つめの特徴は「王の素質がある」ことです。
ルフィは覇王色の覇気を持つキャラクターの1人です。女ヶ島のボア・マリーゴールドは覇王色の覇気を使うルフィに対してこのようなセリフを発しています。
…このコ…人の上に立てる
“王の資質〟を持ってるんだわ……!!!
つまり、ルフィは王の資質を持って生まれた人物といえるでしょう。母親も王の資質をもっているような人物である可能性が高いです。
天然
出典: one-piece.com
3つめの特徴は「天然」であることです。
これは、ルフィを表す性格の1つとしてはずせない特徴の1つでしょう。父親のドラゴンには天然な一面がないと思われるため、ルフィのこの一面は母親から遺伝したものであると予想できます。
ルフィの母親は「天然」の要素がある可能性が高いでしょう。
大食い
出典: one-piece.com
4つめの特徴は「大食い」であることです。
「大食い」という特徴もルフィの人物像を語る上ではずせません。この特徴も「天然」と同じように、ドラゴンは大食いには見えないため、母親にこの特徴がある可能性が高いです。
冒険好き

出典: one-piece.com
5つめの特徴は「冒険好き」であることです。
ルフィが海に出た根本とも言える特徴です。シャボンディ諸島では、ワンピースのありかをレイリーに聞こうとするウソップに対して、ルフィは遮ってこう語ります。
ここでおっさんに何か教えて貰うんなら
おれは海賊やめるつまらねェ冒険なら
おれはしねェ!!!!
ルフィは「面白い冒険」をするために海賊をしていることがわかります。「冒険が好き」というルフィの特徴は、彼が海賊をする中でとても重要な要素であるといえるでしょう。
自由を求める
出典: one-piece.com
6つめの特徴は「自由を求める」であることです。
シャボンディ諸島編にて、ルフィは自身が目指す海賊王の像についてこう語っています。
支配なんかしねェよ
この海で一番自由な奴が
海賊王だ!!!
ルフィが海賊王を目指すということは、自由を目指しているともいえます。「自由を求める」ことはルフィを表す特徴の1つと捉えられるでしょう。
会う人々を仲間につける
出典: one-piece.com
7つめの特徴は「会う人々を仲間につける」ことです。
今までルフィと戦ってきたさまざまな敵は、後にルフィの味方となって再登場しています。頂上戦争編にて、この様子をミホークはこのように語っています。
能力や技じゃない
ーその場にいる者達を次々に自分の味方につける
この海においてあの男は
最もおそるべき力をもっている………!!
ドレスローザでの「麦わら大船団」やホールケーキアイランドやワノ国での「最悪の世代との共闘」など、ルフィは冒険の中で出会うキャラクターたちを自身の味方につけてきました。
これもルフィの大きな特徴の1つといえるでしょう。
まとめ
出典: one-piece.com
以上、ルフィの母親に関する考察・情報をまとめました。
結論として、この記事における母親の最有力候補は「アマゾンリリー先代国王トリトマ」であるとします。理由は次の3つです。
・「王の素質を持つ」「戦闘能力が高い」といったルフィの同じ特徴を持つと考えられる。
・ルフィがハンコックに好かれたことから、その父親もアマゾンリリーの皇帝に好かれやすいと予想できる
・ルフィとまだ会っていない人物に該当する(今まで会った人物の中で母親のような反応を示した人はいない)
果たしてルフィの母親は誰なのか。またそれが作中で描かれるのか。明かされる日を楽しみに待ちましょう!
記事の間違いやご意見・ご要望はこちらへお願いします。