RMTとは?
「Real Money Trading」の略。実際の金銭を用いてアカウントやアイテムを取引する行為のこと。お金を出してでも最初から強い状態で始めたいプレイヤーと、アカウントを譲ることでお金を得たいプレイヤーの利害が一致したとき成立する。RMTを仲介したり、組織的に行って利益を得たりする集団もある。近年はRMTを規約違反としているゲームが多く、安易な売買には行わないほうがよい。
RMTは違法なのか
RMTを取り締まる法律は、2022年11月現在の日本には存在しません。RMTを実行したり仲介したりする業者が堂々と活動している大きな理由です。とはいえ、オンラインゲームを中心に多くのゲームにおいてRMTは禁止事項として定められており、違反するとアカウント停止など厳しい処分が下されます。
バレなければいいという発想もあるかもしれませんが、近年はRMTを見分けるノウハウも蓄積されており、プレイ履歴や通信記録などをもとに、そうしたアカウントを特定する作業が行われます。一度処分が下れば、アカウントを作り直すことすら許されないこともあります。
また、RMTに手を染める業者や個人が、まっとうな方法でゲームをプレイしているとは限りません。なんらかのツールを使ってキャラクターを強化したりアイテムを収集したりしている可能性もあるでしょう。こちらは明確に犯罪行為となっており、逮捕された事例もあります。
ゲーマーならRMTをするべきでない理由
違法性だとか規約違反だとかの話以前に、そもそもゲームを愛する人であればRMTをするべきではありません。ゲームは開発者の意図したバランスで構築されており、それを乱すことはゲームの面白さを損なうだけではなく、他のプレイヤーに迷惑をかける可能性が高いからです。
人気シューター「スプラトゥーン3」では、ゲーム内の「サーモンラン」モードでレート上げを代行する業者が確認されました。上位のレートほど報酬を獲得しやすい仕組みになっているため、その作業を代わりにやってもらおうという意図があるのでしょう。
ただし、そうしたプレイヤーに実力は伴っていません。サーモンランはオンラインで同レート帯のプレイヤーと協力して楽しむモードですが、不当な手段でレートを稼いだプレイヤーが混ざることで、真面目なプレイヤーは不利な条件で戦わざるを得なくなります。
同じような状況は、スプラトゥーン3以外の多くのゲームでも考えられることです。課金システムのあるゲームでは、運営側が本来得るべき収益が得られず、サービスの継続が困難になる事例も起こり得ます。ゲームが好きであれば、RMTは絶対にするべきではありません。
RMTの動画
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