オープンワールドとは?
フィールド上の広い範囲に自由に移動でき、クリアに向けて指定された手順が定められていないゲームのこと。RPG作品に多い。それまではエリアごと、ステージごとに区切られていることが普通だったが、機器の向上によりシームレスにつながったフィールドを描くことが可能になった。自由度の高さから、プレイヤーによってさまざまな楽しみ方が生み出されることもあるのが醍醐味。
箱庭やサンドボックスとの違い
ゲームのジャンル分け全般に言えることですが、オープンワールドもまた、メーカーやプレイヤーの間で完全に共通する認識は存在しません。日本では一般的に、マップの切り替えがなくシームレスにつながっているものがオープンワールドと表現されます。
日本にオープンワールドの概念が持ち込まれた当初、メディアでは「箱庭」と紹介されました。しかし、箱庭は街や拠点を育てるシミュレーションゲームに使われてきた言葉であり、それほど定着しませんでした。現在ではオープンワールドの表現が一般的になり、箱庭との混同はほぼ見られなくなりました。
そのほか、オープンワールドとサンドボックスが混同されるケースも見受けられます。サンドボックスとは遊び方をプレイヤーに委ねるゲームのことであり、マップがどのような形態で描写されるかは関係ありません。このような誤解が生じるのはおそらく、両方の特徴を兼ね備えた「マインクラフト」の影響でしょう。
Switch登場で日本でも人気に
2010年代半ば頃までは、日本でオープンワールドが流行るのは難しいのではないかと言われてきました。日本で作られるゲームの多くは、丁寧な誘導で進行する「一本道」のものであり、自由度が高すぎるものは好まれないのではないかとされてきたのです。
そうした空気を変えたのが、Nintendo Switchのローンチタイトルとして発売された「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」でした。歴史あるアクションRPGシリーズがそのシステムをガラリと変え、オープンワールドへと転換を果たしたのです。
どこから進めてもいいゲーム性とマップ細部にわたる作り込みが高い評価を受け、海外に限らず日本でも歴代最高ゲームとの評判を獲得しました。この成功に触発される形で、人気シリーズも続々とオープンワールドに対応。日本でも人気ジャンルのひとつとなりました。
オープンワールドならではの難しさも
オープンワールド作品は増加傾向にありますが、「とりあえずオープンワールドにしておけばいい」といった発想で作られた作品も散見されます。
具体的には、マップがただ広いだけで有効に活用されていない、移動がやたらと面倒、次に何をすればよいのか分からなくなるなどが挙げられます。オープンワールドだから面白くなるのではなく、ストーリーやゲームシステムと噛み合ったときに面白くなるものと言えます。
オープンワールドの動画
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