PvEとは?
「Player vs Environment(プレイヤー対環境)」の略。主にオンラインゲームにおいて、プレイヤーが1人または複数人で協力し、システム側が動かす敵などと戦う行為のこと。「PvPvE」など、プレイヤー間のバトルと複合して取り入れられるケースもある。
目次
PvPとPvEとの違い
「PvP(Player vs Player)」はプレイヤー対プレイヤー、つまり人間同士の対戦を指します。大きな違いをまとめると以下のようになります。
分類 |
対戦相手 |
特徴 |
---|---|---|
PvE |
ゲーム内の環境(CPU・AI) |
・ストーリーや協力プレイ、キャラクター育成を楽しみやすい
代表作 |
PvP |
人間のプレイヤー |
・対人戦の緊張感や腕試しが醍醐味
・eスポーツとして大会が盛り上がる代表作 |
PvEはここが魅力!
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自分のペースで進められる。
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圧倒的パワーや特別な攻撃方法をもつ“巨大ボス”を攻略する達成感。
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オフライン/オンライン問わずストーリー・世界観をじっくり楽しむ人に最適。
PvPはここが魅力!
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プレイヤー同士のリアルタイム対戦で盛り上がる。
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eスポーツ大会が開かれるなど、競技性が高い。
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他人との対戦やランク上昇によるモチベーション維持がしやすい。
特別な力が備わった敵と戦う楽しさ
PvEでプレイヤーと戦うキャラクターを操作するのはコンピューター(CPU)です。近年ではAI(人工知能)と表現する場合もあります。
格闘ゲームなどではプレイアブルキャラクターをCPUが操作する形のPvEが楽しめますが、プレイヤーがある程度のレベルにまで行き着くと、CPUが太刀打ちできなくなるタイミングが訪れます。近年はAI技術の進展によりCPUもずいぶん強くなったと言えますが、上位プレイヤーのレベルまで学習を積ませるのは相応の手間がかかります。
それよりも、CPUキャラクターを巨大化したり、特別な技を使えたりするほうが、歯ごたえのあるバトルを楽しんでもらうにはよい方法です。凶悪な力をもった敵を打ち倒すというストーリーも描きやすいですよね。
絶妙なゲームバランスが評価の秘訣
とはいえ、ただ強いだけのCPUキャラクターがゲーム上級者に評価されるわけではありません。圧倒的な攻撃力を誇りながらも、ちゃんと回避する手段が用意されていたり、隙のあるアクションでプレイヤーに付け入る余地が与えられていたりするなどといった調整も、ゲームのやりがいを左右する重要な要素です。
「ダークソウル」に代表される死にゲーと呼ばれるゲームでは、敵が圧倒的に強く一度のミスが生死を左右しますが、何度もプレイする中で敵の行動パターンを掴み、適切に対処することで攻略できる設計がなされています。高難易度ながら評価されるゲームは、そのあたりのバランス感覚が絶妙なのです。
PvEのマルチプレイも人気
PVEは必ずしもプレイヤーが一人とは限りません。「モンスターハンター」シリーズのように、オンラインなどを介して複数人で協力して巨大な敵を討伐することを基本とするゲームも数多く存在します。
一人で倒すのは難しくても、複数人で戦えば討伐できる可能性はぐっと高くなるでしょう。従来はテキストチャットが主なコミュニケーション手段でしたが、近年ではアプリやヘッドセット機器の充実により、ボイスチャットを活用することも多くなりました。
ソロプレイにはソロプレイの、協力プレイには協力プレイの良さがあります。それぞれのスタイルに優劣があるわけではありませんから、自分が最大限に楽しめる方法でPvEをプレイするのがよいでしょう。
PvPモードとのハイブリッドも?PvPvEが増える理由
近年、PvEとPvPを両立させたハイブリッド型のゲームが増えています。これは「PvPvE(Player vs Player vs Environment)」と呼ばれることもあります。
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例:オンラインRPGやMMORPGで、「ストーリー進行はPvE中心だけど、PvPエリアや対人戦イベントもある」形式。
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ゲームごとに「PvPへの移行は任意」「専用エリアへ行くと敵プレイヤーに襲われる危険がある」といった設定が異なる。
PvPvEでは仲間と協力してCPUを攻略していたはずが、別のプレイヤー集団との遭遇で対人戦が勃発……といった多彩なドラマが生まれます。対環境と対人戦をどちらも楽しみたいプレイヤーに人気です。
PvEの動画
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