「モリアって今どうしてるんだろう?」
この記事では、元王下七武海であるゲッコー・モリアの現在の状況を解説しています。
「モリアってどういうキャラだったっけ?」
という方にも、モリアがどんなキャラだったのか分かりやすいように時系列順で動向もまとめています。
後半では、今後どのように活躍していくか予想もしています。
本記事は『ONE PIECE』単行本最新巻および、ジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
目次
モリアは現在生きてる?死んでる?
出典: one-piece.com
モリアは現在も、ほぼ間違いなく生きています。
107巻1180話〝伝説の英雄〟での黒ひげ海賊団に捕まったコビーとペローナの掛け合いでは「助けるからお前の奥の牢屋のモリア様を解放しろ」と交渉していた場面がありました。
コビーは無事に脱出しており、「海賊と手を組んじゃった」と後悔していたので、モリアもペローナに救出されたものと考えられます。
上記を最後にその後の2人は言及されていませんが、現在は海賊島ハチノスから脱出していることでしょう。
モリアの過去~現在の時系列まとめ
モリアのこれまでの動向を時系列にまとめると以下のようになります。
※一部未確定情報あり
- ゲッコー海賊団船長としてワノ国で百獣海賊団と戦い、敗北
- 死亡を偽装し、リューマの墓から死体と秋水を回収する
- その後も海賊活動を続け、王下七武海に加入
- スリラーバーグで麦わらの一味に敗北する
- 負傷した状態で頂上戦争に参戦
- 戦争終結直後にドフラミンゴに急襲される
- アブサロムの助力もあり、何とか脱出する
- 海賊島ハチノスで消息を絶ったアブサロムを探しに島に乗り込む
- 道中で黒ひげ海賊団に敗北し、幽閉される
- ペローナに救出される
ひとつずつ見ていきましょう。
ゲッコー海賊団時代
モリアは王下七武海以前は、ゲッコー海賊団船長として活躍していました。該当回はワノ国編96巻969話〝バカ殿〟まで遡ります。
当時の活躍は、23年前ワノ国鈴後での百獣海賊団との戦いで言及されています。刀を所持しており、後に語られた「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」では正体は光月一族だったと示唆されています。
また、戦いには敗れましたが、カイドウから生き延びたという点で一定の評価がされました。
リューマの墓を荒らす
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百獣海賊団に敗北した後は、ワノ国から脱出したものと考えられます。リューマの墓荒らしも、恐らく同時期に行っています。
実際にスリラーバーグには将軍ゾンビ化したリューマが立ちはだかっていたので、モリアが犯人でまず間違いないでしょう。
またゾロがワノ国でリューマの墓を荒らした盗人と疑われた際にも「まあモリアだろうな」と推測していました。
この奇妙な行動の理由は、モリアが百獣海賊団に敗北したショックで凶変してしまったためと考えられます。
モリアの性格についてはルフィに敗北した後の部下の動向に表れています。例えば、アブサロムとホグバックが危険を承知で救出に向かったり、ペローナからは親愛の情を向けられていました。
そして、ルフィと対峙した際には「自力と野心に溢れていた」「新世界での航海途中に有能な部下達を失い、ゾンビに執着するようになった」と新世界の過酷さを語っていました。
これらから根は仲間想いな性格だと分かります。
スリラーバーグで麦わらの一味に敗北する
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モリアが最も活躍するスリラーバーグ編では、麦わらの一味と奪った影を巡って戦います。
パート終了後の動向はバーソロミュー・くまの登場により、部下のアブサロム、ホグバックから救出されて島から脱出しています。
頂上戦争に参戦、その後行方不明に
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王下七武海はマリンフォードに招集されていたためモリアも戦争に参戦していました。
しかし、スリラーバーグで受けた傷が完治しておらず、負傷した状態での参戦となりました。
戦争時でも目立った活躍は無く、後方支援に徹していたものと考えられます。
戦争後は上層部の指示を受けていたドフラミンゴに急襲され、行方不明となりました。以降の流れはワノ国編で判明します。
ドフラミンゴと政府の思惑
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戦争終結直後にドフラミンゴに急襲されたモリアは深手を負います。
またドフラミンゴに「センゴクの差し金か」と尋ねると「もっと上だ」と回答していました。
抹殺命令を出したのは恐らく五老星でしょう。一般天竜人は政治に干渉するような動きも無く、イム様も王下七武海すら眼中にないような人物です。
そして、ドレスローザでドフラミンゴの悪行が詳らかになったのを機に王下七武海は撤廃され、新たにセラフィムが加わりました。
五老星の思惑としては、恐らく既に王下七武海を撤廃する前提でセラフィムを開発しており、実力的に劣り負傷もしていたモリアは用済みだったのでしょう。
戦死したと報道される
戦争終結後は上層部の思惑通りモリアは戦死扱いされ、虚偽の報道もされました。
新聞を見ていたミホークだけが「戦場ではまだ生きていた」と記事の信憑性について疑問を持っていました。
アブサロムの暗躍
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世間的に死亡扱いされていたモリアでしたが、実際はアブサロムの活躍もあって脱出していました。
ドフラミンゴが「突然パッと消えて逃げられた」と証言していることから、アブサロムの持つスケスケの実の能力を活用したと考えられます。
71巻SBSでも「頂上戦争に居合わせていた」という決定的な証拠も挙がってます。
アブサロムは以降モリアと別行動を取り、フリーライターのアブサと正体を偽って各地で暗躍していました。
しかし、海賊島ハチノスに潜入調査していたところを黒ひげ海賊団に襲撃され、シリュウにスケスケの実の能力を奪われて殺害されてしまいます。
ちなみにキッド海賊団、オンエア海賊団、ホーキンス海賊団の海賊同盟の記事特集を書いたのもアブサロムでした。
モリア率いるゾンビ軍団の襲撃事件
ワノ国編でモリアがゾンビ軍団を率いて襲撃事件を起こしたと報道されます。該当回は92巻925話〝ブランク〟。
この時点でようやく生存が確定しました。
アブサロムを救出するためハチノスへ潜入
海賊島ハチノスに潜入していたアブサロムを救出に島へ乗り込みましたが、モリアも黒ひげ海賊団の襲撃に遭ってしまいます。
しかも当のアブサロムは既にスケスケの実を奪れて殺害されていました。新たにスケスケの実の能力者となったシリュウに不意打ちを喰らい、そのまま幽閉されます。
また、ここではアブサロムを失って「てめぇらアブサロムを…!」と怒りを露にしていたりと、仲間想いなモリアの意外な一面が見えていました。
ペローナに救出され、ハチノスから離脱
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幽閉された後は、今後はペローナがモリアを救出に島に潜入します。途中に見つけたコビーと「助けるから奥の牢屋のモリア様を解放しろ」と交渉。
その後の行方は不明ですが、コビーが無事に脱出していたことから、島から脱出したものと考えられます。
モリアの正体は光月の分家だった
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モリアの正体は扉絵連載「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」で登場したワノ国の侍「光月もりあ」の可能性が非常に高いです。
光月もりあとは
光月もりあとは、扉絵連載「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」に登場した光月一族です。
モリアと同じ西の海出身で、鈴後育ちの大名と、鈴後でモリアが百獣海賊団と戦っていた経緯と合わせれば経歴が一致します。
さらに当時は刀を所持していたりと侍の特徴を持っていました。
カイドウに敗れ、遺体が見つからなかった謎も実は生きていたのであれば説明が付きます。またリューマの死体と秋水を回収したのも、価値を知っている = ワノ国と所縁があるということになります。
またスキヤキ、おでん、モモの助と光月家は代々将軍でしたが、光月もりあは鈴後の大名だったので、恐らく本家ではなく分家の血筋でしょう。
「鬼の子ヤマトの金稲荷代参」まとめ
「扉絵連載鬼の子ヤマトの金稲荷代参」とは、ザックリ言うとワノ国を漫遊するヤマトの小冒険です(現在40回まで連載中)。モリアの正体につながる回はVol.38~40回です。
タイトル |
内容 |
---|---|
Vol.38「西の海生まれ、鈴後育ちの英雄の墓、参ってっておくれ」 |
再会した菊之丞に、とある墓に案内される。 |
Vol.39「村を守る為、彼はカイドウと戦ったが遺体も残さず死んじまった」 |
菊之丞と一緒に礼拝する。 |
Vol.40「正義の海賊ここに眠る」 |
「光月もりあ」という名の海賊の墓だった。 |
ワノ国を奪還するつもりだった?
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モリアの正体が光月もりあだったとすると、23年前のゲッコー海賊団 vs 百獣海賊団の見方がガラリと変わってきます。
当時はオロチが国に帰る条件にとおでんは裸踊りをさせられていた時期でもありました。
つまり、ワノ国は極めて危機的な状況にありました。なので、ゲッコー海賊団 vs 百獣海賊団の発端は、モリアがワノ国を取り返そうと駆け付けたからかもしれません。
戦争に敗れた後のリューマの墓荒らし疑惑や、ゾンビへの執着なども祖国を救えなかった無念によるものだと考えれば納得です。
実際にペローナを始め、部下に慕われていたので、本来は仲間の思いな性格だったのかもしれませんね。
名前に隠された仕掛け
モリアの名前には光月家を示す仕掛けが施されていました。
「ゲッコー・モリア」
↓漢字にする
「月光モリア」
↓月と光を入れ替えて、侍らしく平仮名にすると…
「光月もりあ」
おでんとの類似点
出典: one-piece.com |
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モリアとおでんを比較してみると、頭部のM字ハゲの形状が似ているのが分かります。鼻の形状も少し似ています。
63巻SBSでは幼少期の姿も
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63巻SBS内では、王下七武海の幼少期の姿がまとめられています。
モリアは縫合された人形の足部をちぎって遊んでいる姿で描かれており、残虐性が垣間見えます。
また刀ではなく短剣を携帯しており、幼少期の姿だけではワノ国に通ずる部分はほとんど見つかりません。
当初の設定では光月家にするつもりは無かったかもしれませんね。急な路線変更は今後の活躍を暗示しているかのようです。
モリアは今後どう活躍する?
現在生存がほぼ確定しているモリアですが、今後は以下のような展開が考えられるでしょう。
- クロスギルドに加入
- 黒ひげに暗殺される
腐っても元王下七武海なので最低限の活躍は見込めそうですが、本筋に大きく食い込む程の活躍は期待できないかもしれません。
しかし、超人系の悪魔の実は既に覚醒フラグが立っているので、意外にも潜在能力は高いです。
クロスギルドへ加入
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今後、モリアが最も活躍が見込めそうなのはクロスギルドの加入です。
クロスギルドにはシャンクスと互角の剣技を持つミホークこそ居ますが、総合的な戦闘力では他の勢力に明らかに劣ります。
しかし、ひとつなぎの大秘宝争奪戦には間違いなく食い込んでくるので、ここから挽回するためにもモリアのような戦力補強が必須でしょう。
特に、モリアの加入はクロスギルドに足りなかった部分を綺麗に当てはまてくれる、という大きな意味を持ちます。
クロスギルドのポスターラフ画に…
出典: one-piece.com
『VIVRECARD~ONE PIECE図鑑~BOOSTER PACK 〝新世界〟の強者達!!』で公開されたクロスギルドのポスターラフ画に、ペローナとよく似た人物が居ます。
ペローナは過去、ミホークと半同棲していた仲でした(ミホークが居たところに勝手に住み着いた)。孤独を好むミホークであればすぐに追い返すところですが、わざわざ食事を用意していたりと、意外と馬が合っていたのかもしれません。
そんなペローナは現在モリアと一緒に行動している可能性が高く、ミホークつながりで2人一緒にクロスギルドに加入する流れにあります。
他勢力とクロスギルドの戦力差が大きい
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バギーの強引な計らいによって、クロスギルドの組織目標はひとつなぎの大秘宝になってしまいました。
しかしミホーク、クロコダイルは戦力的な観点から反対していました。
それもその筈、現在他の四皇海賊団と比較すると、仮に四皇をミホークと捉えたとしても、残りの戦力で期待できるのはクロコダイルとMr.1くらいです。
ミホークとルフィが互角の勝負を繰り広げられると仮定したら、麦わらの一味にすら惨敗しかねない程の絶望的な戦力差があるというのが現状です。
そう言った戦力的な観点から見ても、モリアはクロスギルドにとって貴重な戦力になってくれるでしょう。
モリアは古代文字を解読できる?
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モリアの正体はほぼ間違いなく光月家です。そして光月家は代々古代文字の読み書きを教わる家系でした。なので、モリアもポーネグリフを解読できるのかもしれません。
赤髪海賊団はロジャー海賊団時代の伝手で光月家と関係を持っていたり、黒ひげ海賊団は三つ目族のプリンを誘拐しているので、解読に関する条件は実質クリアしています。
つまり、現在ポーネグリフの解読が出来ない四皇組織はクロスギルドだけ。ひとつなぎの大秘宝争奪戦のスタートラインにすら立てていないような状況です。
なので、モリアのクロスギルド加入はある意味で確約されているとも考えられますね。
黒ひげに暗殺される
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モリアのようなサブキャラは、既に物語上の役割を持てないとの厳しい視点もあります。
実際、元王下七武海であっても、エドワード・ウィーブル(自称白ひげの息子)やハナフダ(エースに倒された元王下七武海)のように特に役割が与えられていない前例があります。
黒ひげ海賊団は各地で能力者狩りをしている
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黒ひげ海賊団は、各地で能力者狩りをして戦力を伸ばしています。
モリアの部隊は事実上半壊しており、格好の標的でしょう。ハンコックですら狙われていたので、モリアが黒ひげ海賊団の手に落ちるのも時間の問題かもしれませんね。
黒ひげにスカウトされていた
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モリアが海賊島ハチノスに訪れた時に黒ひげからスカウトされています。
どこまで本気だったか不明ですが、少なくとも必要な戦力の1人には数えられているのでしょう。つまり、悪い意味でも良い意味でも黒ひげのターゲットにされています。
モリアは黒ひげに強い怨みを抱いてる
モリアは何とかペローナに救出されていますが、アブサロムの一件と合わせて黒ひげに強い怨みを抱いていることでしょう。
ハチノスに単独で乗り込むくらいだったので、近いうちにリベンジマッチを仕掛けるという展開も考えられます。
ただし勝ち目は絶望的に低いので、再度敗れ、そのまま物語から退場してしまうかもしれません。
カゲカゲの実の能力について
超人系悪魔の実の覚醒フラグ
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超人系と動物系の悪魔の実は覚醒フラグが立っています。
超人系はドフラミンゴのイトイトの実。動物系はルフィやインペルダウンの獄卒獣など既に多様な人物が覚醒しています。
今後のパワーインフレに合わせてモリアもカゲカゲの実を覚醒させるとしたら、軍事力と言う面で非常に大きな意味を持つでしょう。
カゲカゲの実が覚醒するとしたら…
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カゲカゲの実は対象の影を抜き取って、死体に影を入れることでゾンビ軍団を作っていました。
超人系は覚醒すると自然系のように建造物などの様々な有機物を対象とするので、ビッグ・マムの持つソルソルの実の能力のように、影さえあれば死体を用意する必要もなくなることでしょう。
周りの環境を一瞬の内に自分の戦力に置き換えられると考えれば、、1人で国を転覆させかねない大規模な攻撃力を持つ能力者へ変貌するポテンシャルを秘めています。
ちなみに自然系に関しては未だ覚醒者が居ません。
モリアのプロフィール、基本情報まとめ
出典: one-piece.com |
|
名前 |
ゲッコー・モリア |
---|---|
本名? |
光月もりあ |
年齢 |
48歳→50歳 |
身長 |
692cm |
懸賞金 |
3億2,000万ベリー |
肩書き |
元王下七武海 |
所属 |
ゲッコー海賊団船長 →スリラーバーク海賊団船長 |
所属船 |
スリラーバーク |
悪魔の実 |
超人系 カゲカゲの実 |
出身地 |
西の海 |
初登場 |
アニメ:343話〝その名はモリア!影を握る大海賊の罠〟 漫画:46巻449話〝スリラーバークの四怪人〟 |
声優 |
宝亀克寿 |
実は熱い男モリア!意外な活躍があるかも
物語から徐々にフェードアウトしつつあるモリアですが、腐っても元王下七武海なので、今後活躍する線はまだ見込めます。
実際、役割が無ければここまで長いスパンをかけて生かしおく必要もありません。作者自身も結末までの過程は都度調整していると公言していたので、モリアに何らかの役割を持たせようと考案しているのではないでしょうか。
中でも特に有力なのがクロスギルドの加入でしょう。
クロスギルドは戦力的に他の海賊団とリードを許してしまっているので、バギーのように直接的戦闘以外の相手の裏をかくような戦術を取ってきたとしたら面白いです。
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