本記事は、『ONE PIECE』に登場する天竜人の家系「フィガーランド家」の解説・考察です。モチーフと思われる要素についても言及しています。
本記事は『ONE PIECE』単行本最新刊およびジャンプ本誌最新話、映画『ONE PIECE FILM RED』のネタバレを含みます。
目次
フィガーランド家とは?
出典: one-piece.com
フィガーランド家とは、映画『ONE PIECE FIM RED』内で初登場した天竜人の家系の1つ。聖地マリージョアを警備する神の騎士団の団長や、五老星を輩出しており、天竜人の中のエリート集団。
さらに旧五老星からは「革命の芽を早めに摘んでおかねば」→「あの娘がフィガーランド家の血筋でもか?」と明らかに他の天竜人と異なる扱いを受けていました。
「強さには秘密がある」とも匂わせており、ジェルマ66のような血統因子を操作した改造人間だったり、20の王の末裔と関係している可能性があります。※
また全員サーベル所持しており、サーベルに特別な意味が含まれていると考えられます。
※ 「尾田っちが答える10問10答」
シャンクスとガーリング聖は親子?
※親子と確定しました
2人の親子関係を示す情報は以下の通りです。
シャンクスとガーリング聖の親子関係に関わる情報
- シャンクスはフィガーランド家の関係者
- 五老星からの待遇
- シャンクスはゴッドバレー事件後に発見された
シャンクスはフィガーランド家の関係者
出典: one-piece.com
シャンクスはフィガーランド家の関係者であると判明しています。
ハッキリと言及されたのは映画『ONE PIECE FILM RED』内のみでしたが、原作でも続々と関連情報が明かされています。
五老星からの待遇
出典: one-piece.com
シャンクスは五老星から「君だから時間を取った」と特別待遇を受けていました。※
そもそも王下七武海の特例を除けば、無法者の海賊と世界を取り締まる世界政府は相容れないものです。天竜人の要所であるパンゲア城内の出入りなど当然ご法度。この事実が知れ渡っただけで世界を揺るがす程の大スキャンダルです。シャンクスにも後ろめたさの表れとして、ローブで全身を隠していました。
これらは、シャンクスが天竜人である事を五老星の間にしか周知されていないからだと考察します。
※ 90巻907話〝虚(から)の玉座〟
シャンクスはゴッドバレー事件後に発見された
※配布終了しています
ゴッドバレー事件後、当時1歳のシャンクスが宝箱から発見されました。※1
事件前にはガーリング聖が子供を複数連れて来ており、所在不明となっていました。※2年齢的に1人はシャムロックであり、残りは状況証拠的にシャンクスの可能性が高いです。
また海賊は宝箱を見つけると船に持ち帰る習性を持つ事から、ガーリング聖は海賊団にシャンクスを引き渡す意図があったとの見方も出来ます。※3
※1 『ONE PIECE 巻四十億”RED”』
※2 108巻1096話〝くまちー〟
※3 77巻767話〝コラさん〟
シャンクスとシャムロックは兄弟?
※双子と確定しました
2人の兄弟関係を示す情報は以下の通りです。
シャンクスとシャムロックの兄弟関係
- ガーリング聖には子供が複数居る
- 特徴がほぼ一致する
- シャンクスは別々の地点に同時に存在していた?
ガーリング聖には子供が複数居る
出典: one-piece.com
ゴッドバレー事件前、ガーリング聖が子供を複数連れて先住民一掃大会に参加していました。
見ていろ 子供達…
内2名はガーリング聖の息子「シャムロック」。そして事件後にシャンクスが宝箱から見つかっているので、2人ともゴッドバレーに居た可能性が高いです。
特徴がほぼ一致する
シャンクスとシャムロックは瓜二つで使用武器「サーベル」、髪色、外見年齢などローブを被っていればほぼ同一人物と見紛う程似ています。
ONE PIECEの家族は髪型や性格など大まかな点で共通しており、シャンクスもフィガーランド家と非常に関係が深い人物なので、2人が兄弟、もしくは双子であるという何よりの根拠となります。
遺伝 |
キャラ |
|
---|---|---|
髪型 |
出典: one-piece.com ロジャー |
出典: one-piece.com エース |
性格 |
出典: one-piece.com ガープ |
出典: one-piece.com ルフィ |
シャンクスは別々の地点に同時に存在していた?
出典: one-piece.com
シャンクスはマリンフォード頂上戦争時に、百獣海賊団の参戦を食い止めつつ、土壇場にマリンフォードに到着していました。
四皇”カイドウ”との小競り合いはつい昨日の事
その当人がもうここに…!!?
2人は髪の長さ、鞘の位置、顔の傷と腕の欠損などが異なりますが、どちらもやろうと思えば十分偽装が可能です。シャンクスや赤髪海賊団に悪魔の実の能力者が未だ判明していない現状では、最も高い可能性に挙げられます。
モチーフ
ブラーニー城 |
---|
フィガーランドのモチーフは「アイルランド」と考えられます。
アイルランドには、パンゲア城の構造と円錐の屋根がそっくりな「ブラーニー城」。国花は三つ葉の総称で「シャムロック」と呼ばれています。シャムロックは幸運のシンボルとなっていたり、三つ葉からなぞってキリスト教の三位一体を説明する際に引用されていました。
三位一体とは、キリスト教における唯一神が父、子、聖霊の3体に分かれて顕現しているという教理です。作中に落とし込むと、父:ガーリング聖 子:シャムロック 聖霊:シャンクスと言った位置づけになると言えるでしょう。悪魔の実のモデルには「ニカ」、「青龍」、「不死鳥」などの神に準ずる生物が用いられています。よってシャンクスは、伝説上の生物がモデルの悪魔の実の能力者と考察できます。
メンバー
フィガーランド・ガーリング聖
出典: one-piece.com
役職 |
神の騎士団団長 →五老星「科学防衛武神」 |
---|
シャンクス、シャムロックの父。
ゴッドバレー事件の立ち回り方から、ロックス海賊団、ロジャー海賊団、全盛期のガープと肩を並べる作中最強クラスのキャラ。
何者かに神の騎士団団長から五老星に移籍するよう命令を受けて、サターン聖の後任として科学防衛武神に配属されました。その際にサテライト「ヨーク(欲)」を直属の部下に迎えています。
また38年前の時点で子供が複数居ました。※
※ 107巻1096話〝くまちー〟
フィガーランド・シャムロック
役職 |
神の騎士団団長 |
---|
エルバフ編で初登場したガーリング聖の息子。
髪型や鞘の位置、傷の有無を除いてシャンクスと瓜二つであり、正体は双子の兄でした。
戦闘力に関しては、同じく神の騎士団である軍子がエルバフの戦士と、冥界の獣達を容易に制圧していた事から、並みの巨人族では歯が立たない程の実力を持っている可能性が高いです。
余談ですが、ジャンプ本誌内では世界貴族と表記されていながら、聖が付いていないのは恐らく誤植と思われます。(天竜人は男なら名前に聖が付く)
フィガーランド・シャンクス
出典: one-piece.com
肩書き |
四皇 |
---|
生き別れたシャムロックの双子の弟。
シャンクスとフィガーランド家との関係は、いずれも間接的に言及されていました。
シャンクスとフィガーランド家との関連性
- ガーリング聖が複数の子供を連れて来ていたゴッドバレー事件において、事件後にロジャー海賊団が見つけた宝箱に中にシャンクスが入っていた
- 五老星と謁見する際「君だから時間を取った」「本来政治に関わるべきではない」との待遇を受ける
- ガーリング聖の息子「シャムロック」と瓜二つ
- ガーリング聖、シャムロックと使用武器が同じ(サーベル)
- ロキがシャムロックにシャンクスの件を尋ねた際「生き別れた私の双子の弟だ」
シャムロックとは再会しており、マリージョアにも一度戻りましたが、結局海賊として生きる道を選んでいます。
ウタについて
出典: one-piece.com
ウタは正確にはフィガーランド家の人間ではありません。
そもそもの発端はウタの全世界ライブ中に、ルフィが「こいつシャンクスの娘だもん」と発したのが原因でした。しかし、シャンクスがフィガーランド家の関係者と間接的に判明した一方で、ウタとは義理の親子でした。
また劇中内でネズキノコの副作用により死亡しています。
まとめと展開予想
シャンクス、ガーリング聖、シャムロックの計3名が登場しました。いずれも高位の役職・肩書きを持っており、彼らの活躍がそのまま物語を大きく動き出す瞬間となるでしょう。
原作ではエルバフ編が進行しており、シャムロックの活躍と、シャンクスの過去に焦点が当てられています。同時期に革命軍も対天竜人に向けて本格的に活動を始めており、麦わらの一味とドラゴンの絡みから次々と情報が明かされる展開が期待されます。
記事の間違いやご意見・ご要望はこちらへお願いします。