「ゼルダの伝説 風のタクト」の全3バージョンについての記事です。
原作であるゲームキューブ版、リメイクとなるHD(WiiU)版、GC版を移植した「Nintendo Classics版」の3つの違いと、それぞれの利点や欠点を紹介しています。
目次
各バージョンの大まかな違い
バージョン名 |
差別化点 |
---|---|
GC版(原作) |
完全な原作 GBAとGBAケーブルがあれば「チンクルシーバー」関連のイベントをプレイできる |
HD版(WiiU版) |
グラフィックが向上 ・「快速の帆」の追加、トライフォース集めの緩和、「森の水」の効果時間延長、初期ルピーの所持上限の増加など、手間がかかるポイントの緩和 ・「宝の地図」がGC版に比べて増えており、収集要素が少し追加 |
Nintendo Classics (Switch版) |
ゲーム難度はGC版準拠、解像度がSwitch2向けに改善 ・「操作変更」機能で自在なコンフィグ設定 |
グラフィックの進化
GC版 |
HD(WiiU)版 |
Nintendo Classics(Switch2)版 |
---|---|---|
GC版の480p(4:3)画質から、HD版は1080p(16:9に対応。高精細かつワイド画面でプレイできるようになりました。
HDリマスターにより、トゥーンレンダリングで描かれる世界がより鮮やかになり、光と影の表現も強化されています。
Nintendo Classics版はGC準拠で作られてはいますが、解像度が少し改善されています。
どれがオススメ?
チンクルシーバーを遊びたい+周辺機器があればGC版がオススメ
GC版は原作となるため、ストーリーの進行は当サイトで紹介している通りとなります。
チンクルイベントに必要な周辺機器
- ゲームボーイアドバンス本体
- ゲームキューブ本体
- GBAケーブル
これらの周辺機器があり、チンクルシーバーを使った遊びがしたい場合はGC版でプレイしましょう。
Switch2を持っている方はNintendo Classicsがオススメ
出典: www.nintendo.com
Nintendo Switch Onlineに加入しているSwitch2がある方は、Nintendo Classicsでプレイすることをオススメします。
Switch2のコントローラーやGC版のコントローラーでプレイでき、自在にコンフィグも変更可能になっています。
ゲームの内容自体はGC版準拠となります。
WiiUがあればHD版がオススメ
WiiU版は、ストーリーの煩雑な部分や海上の移動などが大幅に改善されており、ゲームとしての完成度は最も高くなっています。
そのため、WiiUを持っていればこちらでプレイするのが最もオススメです。
GamePadへの対応でプレイしやすく
- GamePadのタッチスクリーンにマップやアイテム情報を常時表示可能
- タッチ操作でタクトを振る(唄を演奏)できる
- ジャイロセンサーを使った視点移動や弓矢・ブーメランなどの精密なターゲッティングが可能
- テレビ画面を使わずにGamePad単体でプレイする「Off-TV Play」に対応
WiiU版はGamePadに対応しており、これらの操作が改善されています。
やりこみモードが追加
被ダメージが2倍になり、敵や草からハートが出なくなる高難易度モードが追加されました。
に2週目でなくとも最初から選択可能で、難しすぎると感じたら途中で通常のモードに戻すことができます。
ゲームの操作方法の改善
- 十字ボタンの機能変更
GC版でマップ表示に使われていた十字ボタンに、よく使うアイテム(風のタクト、航海中の大砲、カギツメクレーン)を割り当てられるようになりました。 - 主観視点での移動
弓矢やブーメラン使用時の主観視点で移動が可能になりました。 - カギツメロープの操作性改善
スイング中に方向転換が可能になり、棒に引っかかる演出の時間も短縮されました。 - 風のタクトの発動方法/演出短縮
十字キー上ボタンで装備せずに発動できるようになり、タクトを振る演出時間も短縮されました(一度見たシーンは自動スキップされます)。 - 会話メッセージ表示速度
メッセージウィンドウのセリフ表示速度がアップしました。 - 冒頭ムービーのスキップ
冒頭の勇者神話のムービーをスキップできるようになりました。 - 一部ムービーの変更
魔獣島初回クリア後など、一部のムービーが海外版準拠のものに変更されています。 - 魚男の話の再確認昨日追加
一度聞いた魚男(情報屋)の話を海図画面でいつでも再確認できるようになりました。 - マジックシールドの消費変更
マジックシールド使用時の消費が、魔法力からルピーに変更されました。 - 突き攻撃の多段ヒット化
突き攻撃が多段ヒットするようになりました。
海上での操作が大幅に改善
- 大砲の弾道表示
船で大砲(バクダン)を使用する際に、砲弾の弾道が表示されるようになり、狙いがつけやすくなりました。 - 敵の砲台への注目
一の目島などにある、敵の砲台にLボタンで注目できるようになりました。 - サルベージ時間短縮
宝箱を引き上げるまでの時間が短縮されました。 - 船からの落下条件変更
樽にぶつかる、爆破樽に巻き込まれる以外の要因で船から落とされなくなりました。
グヨーグやシーハット、戦艦による攻撃ではリンクがダメージを受けるだけとなります。 - 十字ボタンでの船操作アイテム切り替え
十字左で大砲、十字右でカギつきロープのクレーンをすぐに使えるようになりました。
一部のアイテムと収集要素が変更
- 初期財布最大額増加
最初の財布の最大所持可能ルピー数が200から500に増加。
財布強化なしでもクリア可能になっています。 - ハートのカケラ配置変更
一部のハートのカケラの入手場所が変更されています。
リンクの家の地下のものはタウラ島、森の島のものは足型島、てい鉄型の島のものはタウラ島にそれぞれ移動しています。 - 宝のマップ関連の変更
宝のマップの合計数が41枚から46枚に増加しました。
また、一部の宝のマップの配置が変更と トライフォースのマップ減少に伴い、新たな宝のマップが複数追加されています。 - トライフォースのマップ枚数減少/収集簡略化
トライフォースのマップが8枚から3枚に減少しています。
これにより、終盤のトライフォース集めが大幅に簡略化されました。
針岩の島から始まるマップレースは廃止され、針岩の島でトライフォースのマップが入手できるようになりました。 - すんごいマップで入手済のトライフォースをチェック
すんごいマップ上で、入手済みのトライフォースにチェックが入るようになりました。 - 勇者のお守り入手場所変更
勇者のお守りの入手場所が変更されました。
GC版ではマリー先生に幸せのペンダント40個、HD版では魔獣の迷宮50階の報酬となっています。 - 船の帆の入手条件変更
チンクルを助けないと船の帆を購入できなくなりました(攻略チャート3でチンクルの救助が必須に)。 - 万能エサ値上がり
万能エサの価格が10ルピーから30ルピーに値上がりしました。 - 森の水効果時間延長
「枯れた樹」イベントで使用する、森の水の効果持続時間が20分から30分に延長されました。
写し絵の箱・フィギュア関連の変更
- チンクルシーバー廃止/チンクルボトル導入
WiiU版では、チンクルシーバー(GBA連携機能)が廃止された変わりに、Miiverseを使った「チンクルボトル」が導入されていました。
写し絵をボトルに入れて海に流すことで、他のプレイヤーとメッセージや写真を共有できました。
※現在Miiverseサービスは終了しているため使用できません - 写し絵の箱DX条件変更
森のホタルを捕まえなくても、最初から「写し絵の箱DX」になっています。
森のホタル自体は存在し、ゲンゾーに見せると幸せのペンダントを貰えます。 - 写し絵保存枚数増加
写し絵の箱に保存できる写真の枚数が3枚から12枚に増加しました。 - フィギュア作成適性表示
写し絵を撮った際に、それがフィギュア作りに適しているか表示されるようになりました。 - フィギュアの作成数増加
ツクルハジメが1日に作ってくれるフィギュアの数が1個から12個に増加しました。 - 自撮り機能/表情変更の追加
写し絵の箱で自分撮りが可能になり、スティック操作でリンクの表情を変化させることができます。 - 伝説の写し絵値上がり
ゲンゾーから購入できる伝説の写し絵の価格が50ルピーから150ルピーに値上がりしました。 - ナックルがフィギュアコンプに必須
GC版ではGBAが必要だった「ナックル」のフィギュアが追加され、フィギュアコンプリートに必要になりました。
マップ・ダンジョン関連の変更
- 風の神殿クリア後に降り立つ位置が、赤獅子の目の前から神殿のある洞穴入口に変更
- 風の神殿の3つ目の部屋に、開け閉めできるスイッチが追加
- GC版でチンクル像があった場所に爆弾を使うとチンクル像がゲットできるように変更
※チンクルシーバーは存在しません。
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