『MOTHER2 ギーグの逆襲(マザー2)』において、トラウマシーンやトラウマイベントを解説・紹介してまとめている記事です。
目次
トラウマイベントについて
「MOTHER2」における、幼い頃にプレイしていたらトラウマになっているかもしれないくらい、怖かったり衝撃的な展開のことです。
ハッピーハッピー村
誰かにさらわれたポーラを救うために行くことになる、「ハッピーハッピー村」です。この村は「ハッピーハッピー教」という新興宗教の信者だけで構成されており、どの村人もかなり敬虔な信者のようです。
「カーペインター」と呼ばれる人が教祖であり、「世界のすべてを青く塗れば幸せになれる」という無茶苦茶な思想が「ハッピーハッピー村」を覆っています。その思想の通り、「ハッピーハッピー村」は青く染まっており、建物や信者の服だけでなく、生きている牛まで青く染まっています。
襲ってくる信者もいれば、寄付を迫ってくる信者もおり、いかにもな「恐ろしい宗教」を体現したかのような村になっているため、結構なトラウマもののシーンの一つです。
ハッピーハッピー村の真実
この村の真実は、ネスが「カーペインター」を倒すと正気に戻り、「マニマニのあくま」と呼ばれる「ギーグ」が作った洗脳装置によって、「カーペインター」とその信者たちを洗脳していたことが明らかになります。
実際は、「カーペインター」も信者たちも悪者ではなく、洗脳させられていた被害者だったわけです。
ムーンサイド
「フォーサイド」にある、異世界が「ムーンサイド」です。「ムーンサイド」はワイヤーフレームのネオンで表現されたマップ、狂気を感じる住人たちとの会話、出現する敵の秀逸なデザインなどにより、トラウマだけでなく本当に衝撃的な世界でプレイヤーたちにインパクトを与えました。
「フォーサイド」のデパートでさらわれたポーラを救うために、「ボルヘスの酒場」から「ムーンサイド」へと向かうことができます。「ムーンサイド」では、「はい」と「いいえ」があべこべになっており、ここを理解しておかないと「ムーンサイド」の探索ができなくなってしまいます。
ムーンサイドの真実
「ムーンサイド」の真実は、「ハッピーハッピー村」での事件と同様、「マニマニのあくま」によって見せられていた幻影が「ムーンサイド」だったということです。
「ボルヘスの酒場」に近くで倒れている「トンチキ」さんの話によると、「カーペインター」から盗み出した「マニマニのあくま」を「フォーサイド」で売りさばこうとしたら「モノモッチ・モノトリー」に奪われたそうです。その後、ネスたちが「ムーンサイド」へと向かい、「ムーンサイド」の奥にあった「マニマニのあくま」を壊すと、「ムーンサイド」ごと消滅しました。
つまり、「マニマニのあくま」には様々な機能がついており、「洗脳機能」、「悪魔の力」、「幻影を見せる」とかなり強力な装置となっています。
余談
「ムーンサイド」で「マニマニのあくま」を壊し、「ムーンサイド」が消滅した後、近くにいるネズミに話しかけると、「おまえ とおくをみているような うつろなめをして そうこのなかを あるきまわってたぞ。ゆめでも みてたのか?」と言われます。
この事から、かなり強力な幻覚を見せられていたということになり、見えない壁や狂気を感じる住人たちも、すべて倉庫内の壁にぶつかっていたり、ひとり言をブツブツと言っていただけなのです。
ムの修行
プーが仲間になるまでにすることになる修行であり、心を無にし精神的に強くなるような修行のことです。
老師やファンの女の子の言葉をすべて無視していくと、最後の試練として先祖の霊が現れます。そして、先祖の霊の問いかけにすべて「はい」と返していかければいけないのですが、その問いかけがかなりキツい内容となっています。
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- 足を折るが良いな?
- 腕を千切るが良いな?
- 耳を削ぐが良いな?
- 眼を潰すがそれも良しとするのか?
- 心を奪うがそれだけ許せまい?
とこの順番に問われ、すべてに「はい」と返すだけなのですが、本当に心に問いかけているような少し哲学的な問いとなっています。そして、リアルなその問いかけに対し、トラウマになってしまう方がいてもおかしくないようなシーンとなっています。
最低国・過去の最低国
「MOTHER2」のラストダンジョンにあたり、「地底大陸」から繋がっていますが「地底大陸」からは崖になっているため、直接行けません。
「スペーストンネル2」に「いんせきのかけら」を使って完成させたら、「最低国」へと行けるようになります。
トラウマポイントについて
最低国にて
「ギーグ」は「過去の最低国」にいると「アンドーナッツ博士」が推測し、過去へタイムトラベルをすることになります。
ここからがトラウマポイントとなっており、生命体はそのままではタイムトラベルできないため、タイムトラベルするにはネスたちの「頭脳プログラム」をロボットに移植することと、もし「ギーグ」を倒してもネスたちの魂が現代に戻ってくるとは限らないことも告げられます。
ネスたちをロボットに移植するという恐怖、本当に現代に戻ってこれるのかということ、これらの辛い展開がトラウマとしてプレイヤーたちの心に残っているのだと思います。
過去の最低国にて
ロボットに「頭脳プログラム」を移植されたネスたちは、「スペーストンネル3」を使っていつの時代かもわからない「過去の最低国」に到着します。
何も存在しないのかと思わされるような、無機質で異様な雰囲気でそして、BGMも相まってかなり不気味なダンジョンとなっています。この「過去の最低国」の最奥の洞窟には、今作のすべての元凶である「ギーグ」が佇んでいるのです。
余談
「最低国」のBGMである「時空を越えろ」は、「ビートルズ」の名曲「All You Need Is Love」のイントロをサンプリングして使っています。
そして、「過去の最低国」のBGMである「ザ・プレイス(その場所)」は、「ザ・ビーチ・ボーイズ」の名曲「Deirdre」のイントロをサンプリングして使っています。
ギーグ
「MOTHER2」のラスボスである、「ギーグ」です。今作で起きたすべての事件の元凶であり、過去から現代に様々な刺客を送り、暗躍しています。
トラウマポイントについて
ボスとして戦闘すること自体がトラウマになりうる、非常に恐怖を煽る戦闘となっています。
戦闘する前の姿もさながら生体兵器のようなデザインで、第1段階目の姿は、球体にネスの顔が映し出されおり、不気味な姿をしています。
ギーグの本当の姿
第2段階目の本当の姿は、ポーキーによって「あくまのマシン」のスイッチを切られることにより姿を現します。
ポーキーが言っていた、「ギーグ」は「悪そのもの」と形容するほどに概念のような存在となっています。そして、自分の力のあまりの強さで自分の人格を破壊してしまったため、暴走しているようなもの、戦闘中にネスたちに話しかけてくる内容に意味なんてありません。
この本当の姿やネスたちに話しかけてくる内容が、恐怖だけでなく狂気を感じるようなものなので、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けたのです。
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