『Pokémon LEGENDS Z-A(ポケモン レジェンズ ゼットエー)』のタイトルの意味や由来の考察をまとめました。なぜ「Z-A」と逆順なのか?同じカロス地方が舞台である『ポケットモンスター X・Y』との関係性も掲載しているので、ぜひ気になる人は参考にしてください。
目次
タイトルが持つ意味
「Z-A」が逆順の理由
通常のアルファベット順序では「A to Z」、これは「始まりから終わりまで」を表しているので「Z-A」はその逆転を意味しています。これは「終わりから始まりまで」と捉えることができ、物語の構造として何かが終焉を迎え後に新たな始まりを迎えるという循環的な世界観を表現していると考えられます。
本作の舞台となるのは大規模な都市再開発が進む近代都市「ミアレシティ」です。
都市再開発のテーマにおいても古いミアレシティの終わり(Z)から新しいミアレシティの始まり(A)へという変化とタイトルの繋がりが見えてきます。
ウロボロス的循環構造
タイトルにある「ZからA」の流れは、古代から存在するウロボロスのモチーフとも重なります。
終わりと始まりが循環する永続的なサイクルを表現しており、破壊と創造、過去と未来が連続していく世界観を示唆していると考えられます。
ジガルデを連想させる文字と色
「Z」と「A」からはジガルデの50%フォルムとパーフェクトフォルムのシルエットが連想される文字です。
ジガルデはZAに登場するポケモンとして確定しており、図鑑では「ちつじょポケモン」として分類され、カロス地方の生態系を監視し、崩れた時に現れて秩序を回復する役割を持ちます。
タイトルから想像される、物語の終わり(Z)と始まり(A)と合わせると都市再開発によって環境が変化するミアレシティにおいても非常に重要な意味をポケモンです。
AZとの関連性
タイトルと反対の名前を持つ「AZ(エーゼット)」は過去作「ポケモンXY」にも登場する人物で、フラエッテとともに3000年前から存在する人物です。
本作でもフラエッテ(えいえんのはな)と一緒に主人公やMZ団が滞在するホテルZのオーナーとして登場するため、ストーリーに深く関わってくると予想されます。
アルセウスとの関連性
タイトルの「LEGENDS(レジェンズ)」からは「Pokémon LEGENDS アルセウス」と同じシリーズとして位置づけられ、タイトルのAがアルセウス(Arceus)の頭文字という解釈もできます。
アルセウスはヒスイ地方に伝わる創造神として登場し、時間と空間の調停者、主人公の旅の導き手として「創造」「調停」「導き」という三重の役割を担っているポケモンです。
秩序維持の象徴でもあるジガルデとは、役割が異なりながらも世界を安定させる点においてはどちらも欠かせない対の存在といえるでしょう。
都市再開発テーマとの関連性
本作の舞台となるミアレシティのモデルは、フランスのパリと考えられており、19世紀にオスマンによる大規模な都市改造が行われた都市として知られています。
この都市改造計画では「古い街路の破壊」から「新しい都市の創造」への転換が図られており、タイトルのZ(終わり)からA(始まり)とも繋がります。
タイトルのハイフン「-」が持つ意味
Z→Aではなく「-」を使った理由
タイトルが「Z→A」や「ZA」ではなく、「-(ハイフン)」を使っているのは、単なる順序の逆転以上の意味を持っています。
矢印の場合は一方向的な動きを示すが、ハイフン「-」の場合はZとAを繋ぐ形となり、2つの文字が対等で並び、両者を境目なく結びつけている役割を果たします。
また、「-」には範囲や繋ぎといった意味合いもあり、アルファベット全体(AからZ)を包含するイメージも持つため、「終わりと始まり」「過去と未来」など対極にある概念が一区切られていると考えられます。
橋渡し・連結の象徴
「-」のもうひとつの側面には「橋渡し」や「連結」といった意味合いを持つ記号なので、物語のキーワードでもある「再開発」や「進化・継承」といったテーマとも深く関わっていると考えられます。
都市開発自体が古きもの(Z)と新しきもの(A)を繋ぎ直し、本作に登場するジガルデやAZも破壊されたもの(終わり)と創造するもの(始まり)を繋ぐ役割があります。
このように「-」はただの記号ではなく、本作の物語やテーマ性、登場人物たちの役割を暗示しているのではないでしょうか。
ポケモンXYとの関係性
XYで未完成だったジガルデストーリーの完結
ポケモンXYでは洞窟の最深部に固定シンボルとして登場し、ストーリーにはまったく関与せず、フォルムチェンジもなくバトルするだけのポケモンでした。
当時は50%フォルムのみの登場で、本作のPVにも登場した10%フォルムやパーフェクトフォルムは次回作の「サン・ムーン」まで持ち越されていました。
本作では、この未完成だったジガルデの物語が完結することが期待されます。
メガシンカの再登場とその意味
本作におけるメガシンカの復活は、単なるシステムの再導入以上の意味を持ちます。
野生のポケモンがトレーナーなしでメガシンカする「暴走メガシンカ」により、苦しそうに暴れまわる現象が確認されています。
この暴走メガシンカは都市再開発による環境変化がポケモンに影響を与えていると予想され、タイトルのように終わり(破壊)と始まり(創造)からポケモンの生態の破壊とジガルデによる「秩序の監視者」としての活躍が描かれるのではないかと予想されます。
最終兵器とフラエッテの物語
最終兵器とフラエッテの物語は、ポケモンXYのメインストーリーでも重要な位置にありました。愛するフラエッテを戦争で失ったカロス王AZはフラエッテを蘇らせる機械を制作し、それを最終兵器へと転用させて戦争を終わらせた物語です。
最終的にAZとフラエッテは再開を果たしますが、最終兵器が引き起こした問題は解決されないままなので、本作のテーマでもある都市再開発は、この「破壊と創造」「科学技術と自然の調和」という最終兵器の物語と深く関わるのでないかと注目されます。
ZAの時代設定
どちらともまだわかっていませんが、筆者自身は過去説を推しています。
XYよりも過去説
本作の時代設定は「XYよりも過去」ではないかと予想されます。
公式サイトでは「人とポケモンが共存する街を目指し、都市再開発が進むミアレシティ」が舞台となっているので、すでにポケモンとの共存が実現されたXYよりも前の時代ではないかと考えられます。
しかし、PVなどではホログラムや未来的な都市デザインから単純な過去設定ではないとも捉えられる映像も多いです。
そこから、ZAの時代設定は「AZの古代技術が残っていた時代」と予想でき、3000年前でありながら最終兵器に使われていた技術の一部が都市にも活用され、過去設定でありながら未来的なデザインになったのではないかと思われます。
XYよりも未来説
未来の可能性もあると思われます。公式サイトやPVからもわかるように、ミアレシティの中ではホログラム技術やドローンが飛んでいたり、先進的なデザインのビルがあったりと、未来都市を連想させるような描写があります。
さらに、探偵事務所の2代目所長であるマチエールは、XYにも登場しているキャラクターであり、当時は少女の姿だったが、本作では大人の成長した姿になっています。
AZとフラエッテが再会していることからも、ZAの時代設定は未来ではないかと考えられます。
ポケモンZAの発売情報
発売日と対応機種
タイトル |
Pokémon LEGENDS Z-A |
---|---|
発売日 |
2025年10月16日 |
価格 |
パッケージ版:7,128円(税込)
パッケージSwitch 2 Edition版:8,128円(税込) |
対応機種 |
Switch/Switch2 |
CERO |
A |
ジャンル |
アクションRPG |
プレイ人数 |
1人(通信時2~4人) |
会社 |
株式会社ポケモン |
公式サイト |
|
公式X |
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