『ポケットモンスタースカーレット・バイオレット(ポケモンSV)』 DLC第1弾『碧の仮面』のストーリーのネタバレ解説,後編となる『藍の円盤』での展開を予想した記事となります。
この記事はDLC『碧の仮面』ストーリーのネタバレを含むので未クリアの方は特にご注意ください。
目次
碧の仮面のストーリー解説
ストーリー概要
主人公は林間学校のメンバーとして選ばれ、イッシュ地方の学校「ブルーベリー学園」の教師「ブライア」に連れられて「キタカミの里」へと向かうことになります。
林間学校の目的は、キタカミの里の歴史を解き明かすオリエンテーリングです。里に着くと強気な姉「ゼイユ」と引っ込み思案な弟「スグリ」と出会うことになります。
※ゼイユが主人公に対し当たりが強いのは「よそもの」に対しての態度。
気が強く身勝手に振舞っているように見えるが弟のスグリを思って行動していることも多い。
オリエンテーションで「スグリ」と一緒にキタカミの里各地にある3枚の看板を巡り、歴史を紐解くことになります。
最初の2枚の看板には村を襲った悪い鬼と、村を守り抜いた英雄「ともっこ」たちのストーリーが記されています。 スグリは、引っ込み思案な自分を変えたいと考えており、『たった一人で村を守る英雄たちに立ち向かった』孤独でも強い鬼への憧れを主人公に伝えます。
※実際は鬼(オーガポン)は孤高の存在ではなく、一緒にキタカミの地に迷い込んだ男がいるから迫害されても幸せに過ごせていた。
強いという解釈も誤りで本来は争いを好まず、さみしがりなポケモン。
男との平穏な生活を壊したともっこへの怒りが原動力となっており、男を殺めた(と解釈できる)3匹を死に至らしめた(?)のが真実。
1枚目の看板の内容 |
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むかしむかし キタカミの里に 恐ろしい鬼が おったそうな
鬼は 村の裏山を 根城にし 山へ 入った人を 驚かしておった |
2枚目の看板の内容 |
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鬼は 不思議な 四つの かがやく面を 持っておった
かぶる面に よって 鬼が振るう 棒の力が 変わったそうな |
3枚目の看板に行く前に、鬼が棲んでいるとされる「恐れ穴」に行こうとスグリに誘われます。恐れ穴の前でバトルしていると鬼(オーガポン)が一瞬ちらりと現れます。
バトルを終えると、夕暮れ時になったので残り1枚の看板巡りは次の日にという流れになります。そこでキタカミセンターで行われる「オモテ祭り」に行こう!とスグリに誘われます。
スグリとゼイユの家に着くと、お祭りの準備としておばあちゃんに甚平を着せてもらい髪型もアレンジしてもらうことになり、祭りに持っていくお面を探しに倉庫へ行くのですがなぜか2枚しかなく、主人公はお面なしでオモテ祭りに行くことになります。
※ゼイユはよそものである主人公に対して嫌がらせをしているように見えるが、実は3枚目のお面を探してくれていた。
お面がなくなっていた理由は謎。
もらったお小遣いでりんごあめを買ってくれたりとオモテ祭りを楽しみ、伝統行事「鬼退治フェス」に挑戦することになります。
フェスを終え、裏山に走っていく謎の子供(=オーガポン)を追いかけると緑の仮面が落ちて欠けてしまいます。この仮面はゼイユが回収する運びとなります。
また、この場面にはゼイユと主人公しかおらず、弟のスグリには伝えるなとゼイユに念押しされます。
※弟を嫌って隠しているのではなく、鬼に強い憧れを抱くスグリが夜遅くに山に探しに行かないようにあえて伝えないようにしている
翌日ゼイユが公民館まで迎えに来て、昨日の仮面の件について詳しい祖父に話を聞きにいくことに。
鬼の伝承について教えてもらうことになり、真相は”欲深いポケモンたちが、私利私欲を満たすためにオーガポンから仮面を奪い、異国の男も殺害した(?)”というものです。
▼オーガポンの伝承について
伝承の真相を知ったスグリがこの内容を里の人たちに話すことを危惧したゼイユは、スグリの立場を守るためにスグリを冷たくあしらいます。しかし、隠れて聞いていたスグリにとっては堪えられないことで軋轢が生まれたまま3枚目の看板へ向かうことになります。
3枚目の看板の内容は後々見返すとかなり違和感を感じるものになっています(※正しいオーガポンの伝承に魂を抜き取る描写はないため、別のポケモンの可能性がある)。
3枚目の看板の内容 |
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黄昏時 村の外で 向こうから 歩いてくる影が あったなら 気をつけよ 二度と お面 忘れるべからず 真の面を 覗き込まれたなら |
翌日、オーガポンのお面をゼイユとスグリの祖父が直そうとしますが材料が足りず、てらす池にある
けっしょうのかけら
を取りに行くことになります。
お面について話している最中スグリがやってきますが、”やることがある”と拗ねてしまい同行はしてくれません。
てらす池に着くとミロカロスが現れバトルとなります。倒すとけっしょうのかけらが入手でき、ブライア先生が現れ「てらす池の水はテラスタルエネルギーと同じ波長を持っている」ことが判明します。
家に戻るとスグリがお面を持ち去ってしまい、ともっこの像が置かれているともっこプラザに向かったことを祖父から聞きます。
スグリとの会話で、内緒で話していたはずの伝承を聞いていたことを追求され、鬼と内緒で会っていたと誤解が生まれてしまいます。
バトルに勝ち、スグリが仲間外れにされたと感じた辛さから、ともっこ像の柱を殴りつけてしまいます。その瞬間像が吹き飛び、ともっこたちが復活します。
ともっこ3匹はキタカミセンターへと向かい、センターの職員から仮面を持ち去りオーガポンの巣穴へと向かいます。
巣穴へと向かうとともっこ達が今にもオーガポンに襲い掛かろうという局面に遭遇し、マシマシラとのバトルに。
マシマシラを倒すとゼイユとスグリが駆けつけてきて、分が悪くなったともっこたちは逃げていきます。
その後はスイリョクタウンへ向かい、マシマシラたち3匹の行方を村人に聞くことになります。
この間オーガポンは村に近づかないように待機し、スグリはともっこの悪行を村人に知らしめています。
ともっこの居場所を突き止めた主人公とゼイユが共闘し、3匹を打ち倒して全ての仮面を回収します。
村では既にスグリによってともっこたちこそが悪でオーガポンは被害者と広められています。
その後、住処へ戻すため、恐れ穴へ行くことになりますが、オーガポンは帰ろうとせず主人公についていきたそうに振舞います。
スグリは自分がオーガポンに認められないのを心の中ではわかっていながらもどうしても諦められず、主人公とバトルで勝った方がオーガポンと一緒にいれるようにしようとバトルを挑んできます。
※検証しましたが、ゲームの進行上譲ってあげたくなって負けた場合もスグリに譲ることはできません。
スグリは主人公の『強さ』こそがオーガポンを惹きつけると考えていたのでしょう。
しかし、異国の男とどこか重なる「よそもの」という要素に加え、忌み嫌われているはずなのに親身になって助けてくれた『優しさ』に惹かれていたと考察します。
スグリとのバトルに勝利すると仮面の力をフルに使った4連戦のちからくらべとなり、このバトルで認められて正式にオーガポンと仲間になります。
スグリは辛くなって泣きながらその場を去ってしまいます。
オーガポン捕獲後はオリエンテーションに参加していたメンバーたちが公民館前に集められ、オリエンテーションの終わりが告げられますがそこにスグリの姿はありません。
大穴に関わる進展があったためブライア先生は調査へ。ブルーベリー学園の生徒は先生と共に学園に戻ることになります。
『碧の仮面』登場 主要キャラクター
オーガポン
伝承では狂暴な鬼とされていましたが、さみしがりなメスのポケモンです。
ともっこ
キタカミの里の英雄として祀り上げられていた イイネイヌ ・ マシマシラ ・ キチキギス のことです。
実は私利私欲のためにひっそりと暮らしていたオーガポンから仮面を盗み、オーガポンとともに暮らしていた異国の男も殺害したと解釈できる描写がありました。明確な悪役として描かれている珍しいポケモンです。
主人公たち(主にスグリ)の活躍によって里の人間たちに悪党だったことが伝わり、ストーリークリア後は村に近寄れなくなったのかキタカミの里の荒れ地などでひっそりと過ごしています。
ゼイユ/スグリ
仮面職人の子孫で、ブルーベリー学園の生徒です。
ゼイユは身勝手なように見えますが弟思いの姉で、スグリはおっとりしていて少し引っ込み思案な弟です。
スグリは物語の最後に自室で「強くなりたい」、「待っててな… 〇〇(主人公)」と呟く描写があり、ブルーベリー学園の生徒なのでDLC続編『藍の円盤』で2人の再登場が予想できます。
ブライア
ブルーベリー学園の教師で、キタカミの里へ引率してくれます。
彼女はブラック・ホワイトの舞台である「イッシュ地方」出身で、テラスタルやエリアゼロに関する調査に情熱を燃やしています。
『碧の仮面』のストーリー最序盤の会話で「スカーレットブック」「バイオレットブック」の著者「ヘザー」が彼女の先祖であることが判明し、ヘザーの正しさを証明するためにテラパゴスを探していると伝えられます。現時点では、テラパゴスの謎に最も近いキャラと言えます。
彼女はオリジナルのスカーレット/バイオレットブックを持っており、塗りつぶされて読めないページの内容を明らかにしてくれます。円盤のポケモンとされる「テラパゴス」についての内容がより鮮明に分かるようになりました。
彼女がテラスタルのアイコンのピアスを身に着けていることから、後編DLCの重要人物になると予想します。
また、前編DLC『碧の仮面』の終わり際には「パルデアの大穴関連で進展があった」とだけ伝えて謎を残していきました。
碧の仮面の舞台、キタカミの里
キタカミの里について考察
DLC解禁前から、地形を見るに東北地方だと言われていました。
岩手県の『北上市』と同じ名前で、北上市の伝統芸能「鬼剣舞」(おにけんばい)は、鬼の仮面をつけて踊るため、仮面をつけてフォルムが変わるオーガポンとの共通点もあります。
カジッチュ がいるリンゴの果樹園や、電影風景など東北らしい要素もあり、東北地方が元ネタであると言えるでしょう。
また、スグリたちの発する方言「わや」、「けっぱる」は、東北の方言「わや」(とても)、「けっぱる」(がんばる)と一致します。
青森ねぶた祭にオーガポンが登場していた
DLC発売を記念して8月3日~6日の間、青森ねぶた祭りにオーガポンの姿がありました。このことからも、東北地方を元ネタとしていると言えるでしょう。
碧の仮面の伏線,藍の円盤で判明しそうな内容
テラパゴス
「円盤のポケモン?」と示されるポケモンで、DLCの名前「藍の円盤」と合致する青い円盤のような姿をしています。
新たなテラスタイプの持ち主?
出典: www.youtube.com
以前公式Youtubeチャンネルに掲載されていた動画に映っていた新たなテラスタイプの持ち主のようです。オーガポンと同様、特殊な固有テラスタルとなるのでしょうか。
上記のスカーレット/バイオレットブックに描かれているポケモンの上部に同じような形が見えることからテラパゴスと関連するのは間違いないでしょう。
願望を具現化させる能力の可能性
パラドックスポケモンであるウネルミナモは、観測隊のスケッチ担当が「幻のポケモンが居るなら」と想像で描いたポケモンとしてブックに記載されているポケモンです。
実在したものをスケッチしたものではありませんが、実際にテラレイドイベントに登場したり、新ポケモンとして公開されていることから、想像で描いたはずのポケモンが現実に出現していることになります。
また、テラパゴスとてらす池との関係は不明ですが、池の伝承「亡くなった人に会える」というものも願望の具現化と言えるのではないでしょうか。
ホラー的な描写であるとも言えますが、“会える”と前向きな表現がされているところがポイントかと考察しています。
謎のポケモンの姿が既に出ていた
ともっこは3匹なのですが、あえて『数匹の欲深いポケモン』と語られているところに違和感を感じます。
また、よく見るとイイネイヌの耳の上あたりに腕のようにも見えますがもう1体のポケモンがいるようにも見えます。
ともっこたちは桃太郎モチーフですが、「けらいポケモン」である3匹のみが登場しており、「主人」に相当するポケモンが出現していないことから、この謎のポケモンの登場を予想しています。
寄生や洗脳する能力?
ストーリーで訪れることになる3つ目の看板だけ、明らかに異質な内容が記されています。
オーガポンは村を襲った悪鬼とされていますがともっこ3匹に対して攻撃したとされる描写しかなく、顔を覗き込んで魂を乗っ取るような能力は持っていません。
看板の右下にあるイラストには ともっこ3匹+飼い主らしき人間の姿があります。謎のポケモンの姿はないため、人間に何かしらの力が働いていると考察します。
ウルトラビーストの「ウツロイド」のように、人間に作用する神経毒などで意のままに操る能力があるのではないでしょうか。
看板の内容 |
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黄昏時 村の外で 向こうから 歩いてくる影が あったなら 気をつけよ 二度と お面 忘れるべからず 真の面を 覗き込まれたなら |
スグリがアカデミー最強に…?
前述した通り、スグリはひたすらに強さを追い求めている描写があり、更に強くなりブルーベリー学園のチャンピオンにもなりうると予想します。
最終バトルでは オオタチ 、 ウッウ が手持ちからいなくなっていたところからも強さへの執着がうかがえます。
後述するカミッチュの進化後も使用してくるのではないでしょうか。
カミッチュが進化!?
なぜか最終進化であるはずの
カミッチュ
に
しんかのきせき
が適応されています。
ガチグマ が実装される以前、 リングマ にも同様の仕様が起きていたことから、DLC後編『藍の円盤』で進化が予定されていると考察します。
BWリメイクの可能性も?
2023/09/18に、ポケットモンスター ブラック ホワイトが13周年を迎えました。
ダイヤモンド・パールがリメイクされたため、次のリメイクはブラック・ホワイトとなるでしょう。
ブライア先生およびブルーベリー学園はイッシュ地方に関連する人物・学校で、特にブライア先生がパルデア地方以外でのテラスタルに関する研究を進めていることから、テラスタルが使えるようになったブラック/ホワイトのリメイクへの伏線となっているかもしれません。
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