『スプラトゥーン3』の追加DLC「エキスパンション・パス」で第2弾のコンテンツとして配信された「Side Order(サイド・オーダー)」について、ストーリーや時系列、テンタクルズなどの解説や考察をまとめています。
『サイド・オーダー』と『スプラトゥーンシリーズ』のネタバレを含む、解説・考察記事となっています。
概要
出典: www.nintendo.com
「サイド・オーダー」は何度も繰り返して挑戦する、ひとり専用モードです。
「秩序の世界」と呼ばれる「スプラトゥーン2」に登場した「ハイカラスクエア」に似た場所が舞台となっており、挑戦するたびに変化する「秩序の塔」を「カラーチップ」を使って強化し、塔の最上階を目指すモードとなっています。
あらすじ
秩序の世界から脱出せよ――――
目が覚めた8号(主人公)の瞳に映ったのは住人が消え、色が失われた「ハイカラスクエア」と中央にそびえたつ「秩序の塔」だった。
8号は、襲いくる不気味な敵を撃退しながら「ヒメ」と共に事の真相を探るべく、塔の最上階を目指すことになる…。
※公式サイトより引用
ストーリー解説
ストーリーを全て大雑把に解説するので、多大なるネタバレを含みます。
ハイカラスクエアへ
最近の「ハイカラスクエア」は「すりみ連合」たちもウワサしている通り、ボーっとしたヒトだらけになっているとのこと。
原因不明ながらも、今作のヒーローモードで主人公である「3号」はハイカラスクエアへ向かう途中、電車内でうとうとしていると、世界が歪み「色のない世界」に飛ばされてしまいます。
秩序の世界
飛ばされてしまったのは「秩序の世界」。
ヒメ「アタシはヒメ!」
「オマエのダチのヒメだ!」
主人公は気がつくとなぜか「オクトリング」の「8号」となっており、8号に話しかけていたのはドローンの姿になっている「テンタクルズ」の「ヒメ」でした。
「秩序の塔」の上層からヒメの相方である「イイダ」の声らしきモノが聞こえたので、ヒメとともに秩序の塔を登ることになります。
ヒメとミズタとともに塔を登る
ミズタ「ボクはミズタ」
「イイダとは…ムカシの知り合いってとこかナ」
秩序の塔のエレベーターに入ろうとすると、イイダの旧友である「ミズタ」と出会います。
ミズタ「あのホネのサカナ…スケルトーンにジャマされて エレベーターに閉じ込められてたってワケ」
ミズタもイイダを助けるために秩序の塔を登ろうしたものの、途中で「スケルトーン」にやられてケガをしてしまいました。しかし、8号にサポートすることを惜しまないと言ってくれたので、ヒメとミズタとともに秩序の塔を登ることになります。
イイダとの戦い
秩序の塔を最上階まで登っていくと、機械によって操られているイイダ「イイダ・エジタンド」と戦うことになります。
オーダ「私はオーダ」
「秩序を求める あまたの心から生まれた知能」
イイダを倒すと、イイダを操っていた人工知能「オーダ」が姿を現します。オーダは「”秩序を求めるあまたの心から生まれた知能“」と自称するコンピュータウィルスです。
完全な個となったため器となっていたイイダは不要とされ、イイダごと8号たちを塔を暴走させて秩序の塔から追い出してしまいます。
秩序の世界が誕生した理由
秩序の塔から吹っ飛ばされた8号たちですが、何とか事なきを得ます。ヒメもドローンの姿から元の姿に戻り、イイダがこの秩序の世界が誕生した経緯を説明してくれるのです。
秩序の世界は、イイダが作った「ネリバース」という仮想現実の世界であり、8号たちは精神だけがこの世界に留まっている状態です。
オーダはイイダを支配し、ネリバースを暴走させて現実世界にいるヒトたちをネリバースに無理やり取り込んでしまいました。
ミズタや他の住人たちなどは、無理やり取り込まれたヒトの中の一人だったというわけです。
オーダの目的
オーダの目的は「”色のない秩序の世界”」をネリバースで実現することです。
「自分の意思を持たず、同じことを繰り返すような永遠に変わらない世界」というのがオーダの思う秩序の世界だそうです。
現実世界への影響
ネリバースで「色のない秩序の世界」を実現しようとしていますが、現実世界には何も関係ないわけではありません。
オーダは取り込んだヒトから意思を奪うために、ネリバースで「ノンカラ処理」ということを行っており、ノンカラ処理されてしまうと現実でも気力を失ってしまいます。
たくさんのヒトがノンカラ処理されてしまうと、現実世界で気力を失ったヒトで溢れ返ってしまい、実質的な世界の滅亡となってしまいます。
そんなことを止めるため、再び秩序の塔を登ってオーダを登ることになります。
秩序の塔を再び登る
オーダが塔を暴走させた影響なのか、秩序の塔は30階まで大きくなり、難易度も上げてしまっています。
イイダのハッキングやカラーチップなどを駆使して何度も挑戦し、ようやく秩序の塔の最上階にたどり着くことに成功します。
オーダとの戦い
オーダ「秩序の世界 それは 絶対的な安定 欲望のない世界 争いのない世界」
「すべてのものが『今』を受け入れ 変化を望まない世界 すべてのものが 心安らかに生きる世界」
「おだやかな世界 それを否定する理由 …… エラー 理解不能」
「色のない秩序の世界」を実現するためにジャマな8号たちを排除しようと、秩序を守らんとする「秩序の守護者”オーダコ”」として戦うことになります。
オーダコ「おそるべき 混沌の力……」
「しかし たった今 プログラムは完了シタ」
「世界にあまねく 秩序の平穏ヲ…」
死闘の末、8号はオーダコを倒すものの、オーダコのが作っていた現実世界からたくさんのヒトたちを無理やりネリバースに取り込み、強制的にノンカラ処理をするプログラムを実行します。
現実世界から色が失われていき、まるで時間が止まってしまったかのように、世界中がグレー一色に染まってしまいます。
ぬりたく~る…テンタクルだッ!
現実世界が「色のない世界」になってしまいました。しかし、倒れている8号の「心臓の鼓動」のようなビートがゆっくりと流れ出し、ビートが最高潮に達した瞬間に8号、そしてヒメも立ち上がります。
「”こんなトコで止まってらんねー”」というグルーヴのような強い気持ちを持っていたからこそ、動くことができるし抗うこともできたのです。
ヒメの「マ゛ーーーーーーーーーッ!!!!」という叫びで秩序の塔の30階は崩壊、白い秩序の空が青空になります。
ヒメ「へッ! プログラムされた世界なんざ つまらねぇ!」
「アタシらの色で…」
「ぬりたく~る…テンタクルだッ!!」
「『フルスロットル・テンタクル』!」
「フルスロットル・テンタクル」をミズタがリミックスした「オンリー・オブリガート」がこのセリフとももに流れ始め、オーダコとの再戦となります。
青空の下、オーダコとの再戦
再びオーダコとの戦いとなります。
ポータルに封じられたカラーチップを開放して強化していき、超強化されていく8号の能力、そして…
ヒメ「いくぞっ、メガホンセット!」
ミズタ「HAHA、スゴイナ、メチャクチャな出力ダ!」
イイダ「センパイ…お願いしますっ!!」
ヒメが改造され強力になったメガホンレーザーこと「センパイキャノン」を発動、オーダコにトドメを刺します。
トドメを刺されたオーダコは爆散、秩序の塔は解放されました。
エンディング
倒されたオーダはダメージにより力の大半を失ってしまい、真っ白な小さい姿の「コダコ」になってしまいました。
コダコ「くしょ〜!あとちょっとでチツジョな世界をつくれたですのに〜!!」
よく分からない口調とともに、性格も幼くなってしまいます。
しかしヒメは、
ヒメ「オマエにも特別にチケット送ってやっから、ライブはマナーよく参加しろよな!」
と、人工知能だったモノをヒトとして、1人のファンとして迎えるのです。
そして、ハイカラスクエアに帰るためのエレベーターが現れ、8号たちはそれに乗って帰るのでした。
世界観・設定・考察など
時系列はどこ?
「サイド・オーダー」の時系列は定かではありません。
しかし、「イイダの開発日記」と前作「スプラトゥーン2」を見ることで大体の時系列がわかります。
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「開発者に訊きました」でも語られていることですが、「スプラトゥーンシリーズ」は我々のいる現実世界の時間とリンクしており、「スプラトゥーン3」の発売時点ではイカ世界も2022年となっています。
「サイドオーダー」の作中のヒメの発言や「イイダの開発日記」において、8号を知っていたり8号の名前が出ていることから、前作の「オクトエキスパンション」の出来事の後ということも推測できます。
つまり「スプラ3」が発売され、ヒーローモードが始まる前、もしくはヒーローモードの出来事が終わった後のどちらかとなっています。
時系列の矛盾
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バンカラ街が発展した理由として、前作のファイナルフェスにおいて「混沌」が勝利したためなのは、「開発者に訊きました」でも語られていることです。そして、もう一方の「秩序」はこうして「サイドオーダー」にて回収されることになりました。
しかし、「イイダの開発日記」に書かれている日付と照らし合わせると矛盾が生じることになります。
ファイナルフェスが開催されたのは「2019年7月」、スプラ3が発売されたのは「2022年9月」、3年の年月が経っています。ですが、「イイダの開発日記」によるとテンタクルズの世界進出が決まったのが4年以上前となっています。
「サイドオーダー」が配信された現在「2024年2月」から計算すると、ファイナルフェスは5年前なのでこちらでは矛盾しません。
しかし、「イイダの開発日記」にあるワールドツアー開幕が5ヶ月前と書かれているので、「サイドオーダー」配信後の現在「2024年3月」から5ヶ月前と計算しても、スプラ3発売時点ですでに開催されていたテンタクルズのワールドツアーと矛盾が生じます。
スクープだ!
ワールドツアー中の大人気ユニット「テンタクルズ」の新たな展開が判明した。
無名だが活きのいいプレイヤーたちをスカウトして、なんと二人自らバンドをプロデュース。
本人たちも参加し「ビジー・バケーション feat. テンタクルズ」としてバトルを盛り上げる楽曲で参加するぞ。 pic.twitter.com/TPrX4lTgx5— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) June 24, 2022
「2022年6月」時点で「スプラトゥーン公式SNS」でもこのような情報が公開されています。
少しややこしいことになっていますが、これらを解決することが出来ませんでした。イカ世界の時間はどうなっているのでしょうか…
ネリバース開発の経緯や目的
イイダがネリバースを開発した経緯は「イイダの開発日記」にて語られています。
元々、深海メトロで「消毒」され、洗脳されていた「オクタリアン」の心を修復するために開発していました。
どうやって心を修復するのか?
結果だけで言えば、「消毒」されてしまったタマシイに「ネリメモリー」を返すと元に戻るとイイダは推測しています。
しかし、ここで問題が発生します。8号やアタリメが収集していたネリメモリーや、「ネル社」の倉庫にあった大量のネリメモリーをイイダが解析したものの、どのネリメモリーが誰のものなのかがわからないため、ネリメモリーを返そうにも返せないということが判明します。
そして、イイダは逆転の発想で返し方を思いつきます。「“ネリメモリーにタマシイを見つけてもらう”」こと、
ネリメモリーにネリ込まれた想いや記憶を全部ごちゃ混ぜにし、タマシイがなくなっている被害者に「骨組みだけのタマシイ」を与え、ネリメモリーに元の持ち主を見つけてもらうということ。
しかし、このこと実行するには現実世界では難しいため、ネリメモリーをデータ化して仮想世界「ネリバース」上で行えばできるのでは?と思いつくのです。
「ネル社」のメインフレームを借りて演算能力を確保、イイダが元々開発していたネリバースのプロトタイプをベースに、ネリメモリーのデータを集積して仮想世界を構築することになります。
そして、「ネル社」の社内ならどこからでも社内ネットワークでアクセス可能、社外からのアクセスには「ナマコフォン」を経由することでアクセスを可能にしていました。
タマシイへの記憶の定着には「困難を乗り越えた経験」、要するに課題を繰り返し与えて定着させることが必要なため、これらの課題を「塔を登っていくこと」という形で落とし込むことにしています。
つまり、
- 「消毒」されてしまった被験者に「骨組みだけのタマシイ」を与える
- ネリメモリーをデータ化し、ネリバースへ送る
- 記憶の定着には「困難を乗り越えた経験」が必要
- これは塔の最上階まで登ることが「困難を乗り越えた経験」となる
- 塔の最上階に到着すれば、被験者のタマシイは元の想いと記憶で完全体に修復される
以上の手順を行うことで理論上、心を修復することができるとイイダは理論付けました。
ネリバースの運営
ネリバースの運営は特別な権限を与えられていた専用のアバターを行うことになっていました。
- ネリバースのシステム管理=イイダ
- 被験者の先導=ヒメ
- 治安維持=4号(スプラトゥーン2のヒーローモードの主人公)
以上の3人によって運営を担われる予定でした。
ちなみに、治安維持が4号なのは「イイダの開発日記」にて、イイダが「アタリメから紹介された人物」とだけ書かれているだけなので、明言されているわけではありません。
ネリバースのリスク
イイダが一人で開発していたこの「ネリバース」ですが、テンタクルズのワールドツアーも始まり、忙しさも相まって進まなくなってきます。だからこそ、「エンジニアコミュニティ」のタコたちの協力を仰ぐことになります。
今回の事件1ヶ月前、ワールドツアーの中休み中に「プロジェクト・ネリバース(仮)」改め、「トキメキ★秩序世界の大冒険!」が完成します。
しかし、イイダは「トキメキ★秩序世界の大冒険!」へアクセスをするための「ナマコフォン」に、セキュリティホールがあることに気づいていました。それは、悪用すればナマコフォンを持っているヒトを無理やりネリバースに接続できるかもしれないということ、開発会社に連絡することと日記内に留めています。
つまり、オーダはこのセキュリティホールを悪用し、ヒメやイイダ、8号、さらには世界中のヒトをネリバースに無理やり取り込んでしまうことに…
サイドオーダーの黒幕
「サイド・オーダー」での黒幕、今回の事件の元凶はオーダであり、「”秩序を求めるあまたの心から生まれた知能“」となっています。
オーダを操っていた誰かのような人物はいませんが、「秩序を求めるあまたの心」から生まれているため、その心が黒幕であるとも言えます。
オーダ誕生の経緯
オーダが誕生した経緯は、2回目以降クリアしたことがないパレットで倒した後に「コダコ」から話してくれるようになります。
イイダが「ネリバース」を作っている時に協力を仰いだ「エンジニアコミュニティ」のタコたちの想いが大元だったのです。
昨今の流行りでもあるイイダや8号を含めた、同族のタコたちの地上進出が急速に進んだことで、地下に住んでいたタコたちの世界が大きく変化し、「変わらない世界」を欲しがってしまったこと、実はイイダも内心で同じ望みを抱いていたこと、これらが「集合的無意識」のようにネリバース内でネリ上がって誕生したということです。
ミズタについて
本名は「ミズタアハト」。ミズタ=ミズダコ、アハト=ドイツ語で「8」が由来だと推測できます。
ミズタの初登場は「スプラ2」の「オクトエキスパンション」でのBGMを担当するDJです。サイドオーダー開始前は「ネル社」の被害者の一人、要するに「消毒」されて深海メトロでBGMを奏でていました。
サイドオーダーの事件当日、オーダによって「ネリバース」が暴走させられ仮想現実に取り込まれることになります。しかし、ネリバースが「消毒」されたオクタリアンの心を修復するために開発されていたこともあり、ミズタだけはイイダの計画通り、自我を取り戻すことに成功していたのです。
そして、8号とテンタクルズの2人とともに秩序の塔を登り、オーダの計画を打ち砕くことに協力することになります。オーダとの最終戦でも、DJだった頃の名義である「Dedf1sh」としてテンタクルズとコラボし、「オンリー・オブリガート」「フルスロットル・テンタクル(Last Order)」を流します。
ミズタとイイダの関係
『イイダの開発日記?』にミズタがイイダに送ったと思われるメールと写真が載っており、ミズタとイイダの過去の関係が少し見ることができます。
昔はミズタとイイダは同じ「タコゾネス」の学校の生徒であり、不良でサボり魔のミズタ、真面目でエリートなイイダと、学校では真逆な立ち振る舞いだったのにも関わらず、「ヤバい音源」をイイダが持っていることを知っていたり、お互いに借りたままになっているレコード、イイダが「DJタコワサ将軍」の部隊に抜擢される前にツーショットの写真も撮っていることから、かなり仲が良さそうだと思われます。
しかし、『”イイダのようなエリートが不良な自分と関わって大丈夫なのか“』というちょっとした疑念も抱いていました。
イイダからの思いとして、誰に対しても敬語で話すイイダが唯一ミズタと話す時だけはタメ口で会話していることや、エレベーター内でも二人で話していることがあったりと、イイダからしても仲の良い友達として認識されていたようです。
ミズタの過去
イイダと別れた後はミズタは後方で警備担当をしており、イイダが地上に出た後は兵長にも見つからない深層の基地にあるクラブでDJをしていました。音楽しかすることがなかったからと言っていますが、どんどんハマっていって音楽のことしか考えられなくなった、そしてその時の記憶がないと日記に書いています。
これはおそらく、音楽のことしか考えられなくなっていたのも記憶がないのも、「消毒」の影響だと思われます。
【オクト】彼女はDedf1sh(デッドフィッシュ)。
将来を有望視されていたDJだったが、理想の音楽を追求した結果、地下の実験施設に足を踏み入れて「消毒」されてしまった。
自らの意思は失いながら、今もなおビートを刻み続け、施設内には彼女のミックスが流れている。https://t.co/h4btz8Dhf7 pic.twitter.com/IRyYh0vyBG— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) May 21, 2018
ミズタが「深海メトロ」に行った理由として、「スプラトゥーン公式SNS」での紹介文で『”理想の音楽を追求した結果、地下の実験施設に足を踏み入れて「消毒」されてしまった。“』と説明されています。
しかし、当のミズタは「あんな世界は二度とゴメン」だったり、「何者かに意思を奪われ、DJとして音楽をかける作業をさせられていた」と語っており、実際の経緯は不明となっています。
サイドオーダー後のミズタ
深海メトロで意識を取り戻し、自力で地上に脱出したそうです。
「Dedf1sh」名義の曲の使用料を回収したことで生活費は問題ないそうで、テンタクルズや8号の助けを借りつつ、ハイカラ地方でDJ活動や楽曲制作しており、ミズタの好きなことをミズタなりに楽しんでいそうです。
これらは、「3月28日」に公開された「ファミ通」のインタビュー記事にて判明しました。
秩序の世界にいるユメエビと謎の生物たち
ネリバース(仮想世界)を構成しているノードが生物の姿として表れているそうです。
見た目のデザインが魚類やクラゲ、小型甲殻類の幼生であるプランクトンなのは、イイダやタコたちの過去の記憶を元に様々なものが作られているため、幼い子どもの象徴としてプランクトンの見た目をしているのだと思われます。
ユメエビについて
ユメエビはこのノードとして生きているプランクトンの中で唯一、この秩序の世界が仮想世界であることに気がついている存在です。
ネリバースに生き物の意識が集合した際、あらゆる地方の生物の意識が混ざりあったモノがユメエビに流れ込んだため、支離滅裂で変な訛りがあるそうです。
これらも、「3月28日」に公開された「ファミ通」のインタビュー記事にて判明しました。
未回収の伏線
ヒーローモードやヒーローモード内の収集要素として前作からある「ミステリーファイル」などで、張られていた伏線が未回収のままとなっているモノがあります。
コジャッジくん
「スプラ2」から登場している「ジャッジくん」の小さいバージョンのようなネコです。
本作では少し汚れていたり毛もケバケバしくなっていますが、やさぐれて毛づくろいをしなくなったのが原因らしいです。
ミステリーファイルには「目指せ 判定権の奪取!」と書かれているため、前作同様にジャッジくんのポジションを狙っていそうです。
「イカすアートブック3」には、眼帯と救命胴衣を身に着けたコジャッジくんのイラストが載せられていますが、その眼帯には「クマサン商会」のマークが描かれています。ヒーローモードクリア後にはインカムを付けるようになるため、コジャッジくんはクマサン商会で働いているのかもしれません。
マザー
バンカラ街やハイカラシティ、ハイカラスクエアにいる「金魚」の女将です。
ある時はさんぽ案内所に、またある時はナワバトラー道場に、ある時はロビーの売店に…と、バンカラ街のあらゆる場所で目撃されている女性がいる。
姿の似た他人なのか、同一人物なのか定かではないらしい。
ナゾが多いが、バンカラ街のあらゆることに精通していることは確かなようだ。 pic.twitter.com/xSHxmMtfkP— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) September 6, 2022
売店の店員やさんぽのガイド、ナワバトラーのスタッフをやっていたりします。他にも「クマサン商会」の報酬所から声だけするので、ここでも働いているかもしれません。
種族名として「マザー」という名があり、ミステリーファイルで初めて3匹とも偽名が判明しています。
- ラン=チーユウ
- アズマ ニシヨ
- ポワソン・ルージュ
という偽名ですが、どの個体がどの名前なのか、なぜ正体を隠して偽名を名乗っているのかは不明となっています。
他にバンカラ街やハイカラシティではさんぽ案内所とナワバトラーの場所を同時に見てみると、片方はいなくなっています。つまり、これは3匹いるのではなく同一人物なのではないかということです。
ミステリーファイル上では3匹とも顔が違っているので、同一人物ではない可能性もあり、確定情報ではありませんが謎は深まるばかりです。
共通点について
コジャッジくんとマザーの共通点は「クマサン商会」で働いているかもしれないということであり、前作の「タルタル総帥」やスプラ3のヒーローモードのラスボスである「熊三号」などたちとの関係性があるのかもしれません。
そもそもコジャッジくんは「ジャッジくん」と「タルタル総帥」を作った博士と関係性があるので、そこにマザーたちも関わっているのかも…?
タルタル総帥
先述した「タルタル総帥」についてです。
前作「スプラ2」のDLC「オクト・エキスパンション」での事件の黒幕であり、「サイドオーダー」での事件の元凶でもある「ネル社」を管理していた人工知能です。
1万2千年以上前に「博士」と呼ばれるニンゲンによって作り出され、滅亡した人類に変わる新人類が生まれるの期待してオクトリングに「消毒」という名の実験を繰り返していました。
博士について
タルタル総帥を作った博士ですが、「ジャッジくん」の飼い主でもありました。
人類滅亡を予測した博士ですが学会でも信じてもらえず、飼い猫である「ジャッジくん」だけでも生き残ってほしいと願い、不死の薬を与えてコールドスリープさせました。
その時に「ジャッジくん」のクローン細胞も入れられ、それが「コジャッジくん」として誕生します。
そして、新たに生まれるであろう知的生命体が人類と同じ過ちを繰り返さないように観測する役目を与えられた人工知能も開発、その人工知能こそが「タルタル総帥」です。
これらの情報は前作のミステリーファイルやポータルサイトの「スプラトゥーンベース」にて語られていることです。
8号の謎
これは妄想も入っている考察となっているので、話半分として読んでいただきたいです。
インクリングやオクトリングが「やられた」ら、タマシイのようなイカやタコが上へとふわふわと上がっていきます。
▲イカのタマシイ |
しかし、「秩序の塔」で8号が「やられた」ら、イカのタマシイが上がる時があるのです。それは、「スプラ3」の主人公「新3号」をインクリングとしてプレイしている時にイカのタマシイが上がっていくのです。
つまり、「サイドオーダー」の主人公である8号は8号ではなく、器が8号なだけであり、タマシイは新3号ではないかということです。
初めて「秩序の世界」に電車で行く時は新3号なので、そのまま新3号のタマシイだけが秩序の世界へと取り込まれ、理由は不明ですが8号の器に定着してしまったのではということでもあります。
これが真実だとすると、8号のパレットは存在しておりロッカーに入っているので、8号のタマシイが秩序の世界のどこかにあるのは事実ですが、一体どこにあるのか…それも不明です。
ちなみに、ヒメやイイダ、ミズタと「ナワバトラー」で勝利すると、どのヒトからも『アタシのダチに雰囲気が似ている』や『「ハチ」と何か近いモノを感じる』など言われます。これも何か関係があるのか…まだまだ不明です。
新3号ではなく8号だった場合
上記の考察が間違いで本当に「8号」だった場合ももちろんあります。
「サイド・オーダー」での事件も8号が解決し、最終的に「ハチのパレット」で30階に到達することで、「消毒」でなくなった記憶も元に戻ってすべて解決したということの方があり得ます。
イカイノカノンについて
「スケルトーンずかん」に載っているイカイノカノンの先頭や、初登場ムービーの先頭のイカイノカノンのみ、ゲソが生えています。
そして、そのゲソを持つイカイノカノンを倒すとタマシイが上がっていきますが、ゲソがないイカイノカノンは頭部のみがコロコロと床に転がります。
つまり、ゲソがある個体は何者かのタマシイが定着、もしくは定着させる過程の状態なのかもしれません。
イカイノカノンは4号?
さらに、ゲソがある個体は前作「スプラ2」のセーブデータがあるのなら、スプラ2の主人公のキャラクリが反映されます。ということは、このイカイノカノンは前作主人公の4号のタマシイなのかもしれません。
4号もパレットが存在しているため、4号のタマシイが秩序の世界のどこかにあるのは事実ですが、一体どこにあるのかが不明となっています。
イカイノカノンは4号のコピー
3月28日に公開された「ファミ通」のインタビュー記事にて、ゲソがある個体は「”4号のデータがコピーされ、ペースト状になった存在“」と明言されました。
つまり、4号そのものではなく、「4号のコピー」というのが真実だったのです。
「4号のパレット」についてのコダコのコメントにて、「”この強さ、チツジョな世界を守るために利用しない手はない“」と明言されていることもあり、ネリバースに取り込んだ後に「オーダ」によって、4号のコピーを作ったのだと思われます。
そして、他のゲソがない個体は「4号のコピーのコピー」ということもインタビュー記事にて明言されております。
まとめ
以上が筆者の解説と考察となります。いかがだったでしょうか?
解説に至ってはゲーム内のものをまとめただけではありますが、考察についてはあくまでも筆者の考察なので、鵜呑みにしないでいただきたいと思います。
皆さんの考察、ご意見などもコメントで聞かせていただけるとより盛り上がると思うので、ぜひよろしくお願いします!
記事の間違いやご意見・ご要望はこちらへお願いします。