『ポケットモンスタースカーレットバイオレット(ポケモンSV)』の対人戦で有用なポケモンの1匹「ドラパルト」の育成論やおすすめのテラスタイプ、対策方法を掲載・解説しています。
ドラパルトの基本情報
タイプ | ゴースト ドラゴン |
---|---|
特性 | 「のうりょく」を下げる技や特性の効果を受けない。 |
以下の効果を無視して攻撃ができる。「しろいきり」「しんぴのまもり」「ひかりのかべ」「リフレクター」「みがわり」 | |
のろわれボディ 夢特性 攻撃を受けた時、30%の確率でその技を「かなしばり」状態にする。 夢特性の入手方法 |
ドラパルトの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
88 (208位) |
120
(80位) |
75
(340位) |
100
(157位) |
75
(326位) |
142
(9位) |
600
(37位) |
ドラパルトのタイプ相性
4倍 | なし |
2倍 | こおり ゴースト ドラゴン あく フェアリー |
0.5倍 | ほのお みず でんき くさ どく むし |
0.25倍 | なし |
無効 | ノーマル かくとう |
ドラパルトの解説
全ポケモンでもトップクラスの素早さと高めの攻撃・特攻を持ったポケモンです。
特殊型物理型は勿論、味方をサポートする補助技や相手を弱体化させる技など様々な選択肢が取れる為カスタマイズ性が非常に高く、欲しい役割や環境に合わせて育成を行う事が出来るポケモンです。
先制して行動出来るのは対戦において非常に重要となっており、型も一辺倒ではない為構築に入っているだけで圧力がある反面、高い素早さを活かせなかった場合はほとんど仕事をせずに退場してしまう事も少なくありません。
特性について
特性 クリアボディ は能力低下を受けず、特性 すりぬけ はリフレクターなどを無視して攻撃できます。
夢特性の のろわれボディ は30%で攻撃してきた相手の技を使用できなくすることができますが、耐久面が控えめなので耐久振りの個体や、 リフレクター ひかりのかべ 、 おにび などを採用した起点作り寄りの個体にオススメと言えます。
ドラパルトの育成論
物理型
特性 |
|||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
性格 |
陽気(素早さ↑特攻↓) |
||||||||||
努力値 |
攻撃252 防御6 素早さ252 |
||||||||||
実数値 |
163-172-96-108-95-213 |
||||||||||
持ち物 |
|||||||||||
テラスタイプ |
ドラゴン
|
||||||||||
技構成 |
・ ドラゴンアロー (基本技) ・ サイコファング (わざマシン63 サイコファング) ・ ふいうち (遺伝) ・ とんぼがえり (Lv36) ↳その他の候補 ゴーストダイブ |
物理型の解説
高い素早さを最大限に生かした育成です。こだわりスカーフを持たせ、素早さを限界まで高めることで、多くの相手に先手で行動することができます。不利対面の場合はとんぼがえりで交代することもできます。
ドラゴン技をメインで使用するため、タイプ一致でテラスタルできるようテラスタイプはドラゴンです。不利対面では交代するため、他タイプのテラスタイプは採用しません。
陽気と意地っ張りでどれだけ素早さに差が出るか
陽気スカーフの素早さ実数値[319]
意地っ張りスカーフの素早さ実数値[291]
先制できる:○ 先制できない:✕
名前 |
陽気 319 |
意地っ張り 291 |
---|---|---|
最速ミミッキュ |
○ 162 |
○ 162 |
最速(1.5倍)サザンドラ (スカーフなど) |
○ 247 |
○ 247 |
最速(1.5倍)ファイアロー (スカーフなど) |
○ 292 |
✕ 292 |
最速(1.5倍)サンダース (スカーフなど) |
○ 300 |
✕ 300 |
準速 ランク+2 ウルガモス (ちょうのまい2積み) |
○ 304 |
✕ 304 |
最速 ランク+2 ウインディ (こうそくいどう、おいかぜなど) |
✕ 322 |
✕ 322 |
最速スカーフにすることで、準速2舞ウルガモスのラインを余裕をもって抜くことができます。また、ドラパルト同士の対面で、相手も最速スカーフ以外であれば上を取れるようになります。パーティ単位でこれらのポケモンに対して強く出れる場合は性格を意地っ張りにすることも考えられるでしょう。
物理型の運用方法
初手で選出し、有利対面なら居座り、不利対面ならとんぼがえりで控えのポケモンに交代します。相手がどのポケモンでも有利対面で戦うことができます。対面不利なミミッキュに対して、ばかのかわをはがして交代することが可能です。
相手の交代読みのとんぼがえりで、相手の交代先を見て有利なポケモンを出し、有利対面を継続させることで相手に負荷をかけられます。
アタッカー兼威力偵察として運用するよう意識しましょう。ドラパルトは無傷で交代できるため、戦力の温存ができます。
こだわりスカーフを持たせるため、同じ技しか使えなくなります。有利対面でもないのに無理に居座ろうとすると、耐久がそこまで高くないため、最悪の場合落とされてしまうことがあります。無理な戦闘はしないよう注意しましょう。
物理型と相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
ドラゴン技で弱点を突いてくる相手に対して有効。ばけのかわによる行動保証はなくなる。 |
その他に、耐久力の高いポケモンもおすすめです。
両刀アタッカー型
技名後の括弧内は習得方法です。青文字のものは入手方法にジャンプ可能です。
特性 |
|||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
性格 |
むじゃき(素早さ↑特防↓) |
||||||||||||||||||||
努力値 |
攻撃156 特攻100 素早さ252 |
||||||||||||||||||||
実数値 |
163-160-95-133-85-213 |
||||||||||||||||||||
持ち物 |
|||||||||||||||||||||
テラスタイプ |
ドラゴン
または はがね
|
||||||||||||||||||||
技構成 |
・ だいもんじ ( わざマシン141 だいもんじ ) ・ シャドーボール ( わざマシン114 シャドーボール ) ・ ふいうち (遺伝) ・ ドラゴンアロー (進化時) |
※努力値の端数は6ですが、4振りでも実数値が変わらない為合計値を508として記載している場合があります。
両刀アタッカー型の努力値調整
- HP
↳奇数 - 素早さ最速
↳ミラー意識などの最速 - 特攻
↳HP振りアーマーガアを抜群+等倍で確定2発
アーマーガア が炎半減のテラスタイプでない場合は だいもんじ 2発で倒せる調整です。
両刀アタッカー型の解説
物理型の火力と特殊型の対応力を両立した型です。
ドラゴンアロー によるスイーパーとしての遂行力をなるべく落とさずに、はがねタイプへの対応力を上げています。
特殊物理どちらも扱え、技の撃ち分けも可能な事から通常よりも止まりづらいドラパルトです。
こだわりスカーフ を持った高速アタッカー相手にも ふいうち で纏まったダメージを与えやすい為汎用性は非常に高くなっていますが、火力を物理特殊に振り分けている事から超火力のようなものは望めない点に注意しましょう。
対面操作を行える とんぼがえり は優秀な技ですが、使用した瞬間に持ち物がバレてしまう為他の型程強力に扱えるとは言えません。
テラスタイプはスイーパー性能を落とさないドラゴンとしていますが、はがねにする事でドラゴン対面のテラスタル合戦にも強くなり、 テラバースト を採用してフェアリー対策も行える為こちらもおすすめです。
両刀アタッカー型の運用方法
先手、後発、スイーパーなど非常に幅広いポジションで活躍が見込めます。
抜群を突いてくるような相手でなければ2回以上の行動を行える可能性がある為積極的にダメージを出していきましょう。
相手を一撃で倒せずこちらは一撃で倒されてしまうような不利対面では素直に退き、裏のポケモンで対応していきます。
抜群が突けず極端に数値が高い受けポケモンである ヘイラッシャ ドヒドイデ キョジオーン などの物理受けポケモンは苦手としている為、それらの耐久ポケモンを狩れるポケモンを用意しておくとより試合全体を有利に運べます。
両刀アタッカー型と相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
きあいのタスキ型など 特殊高火力広範囲で ドラパルト の非対応範囲にダメージを出しつつ、 どくげしょう によって相手に削りを入れられる可能性もある |
鬼火祟り目
技名後の括弧内は習得方法です。青文字のものは入手方法にジャンプ可能です。
特性 |
|||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
性格 |
おくびょう (すばやさ↑こうげき↓) |
||||||||||
努力値 |
H(HP)236 B(ぼうぎょ)20 S(すばやさ)252 |
||||||||||
実数値 |
193-x-75-120-95-213 (A0の場合A実数値112) |
||||||||||
持ち物 |
|||||||||||
テラスタイプ |
はがね
など |
||||||||||
技構成 |
・ たたりめ (Lv18) ・ おにび ( わざマシン107 おにび ) ・ みがわり ( わざマシン103 みがわり ) ・ かなしばり (遺伝技) |
※努力値の端数は6ですが、4振りでも実数値が変わらない為合計値を508として記載している場合があります。
鬼火祟り目型の努力値調整
- HP/耐久
↳たべのこしの回復量を最大にするため16n+1になるように調整しています。物理アタッカー対策として残りはぼうぎょに振っています。 - 素早さ最速
↳ミラー意識などの最速
鬼火祟り目型ドラパルトの解説
その他の育成方法や技の選択肢を紹介しています。
特性を考察
すりぬけの場合、相手のリフレクターやひかりのかべ、みがわりを無視して攻撃することができます。
のろわれボディの場合、攻撃された際に30%の確率でかなしばり状態にすることができます。
すりぬけの方が汎用性は高いですが、のろわれボディで運勝ちできる局面もあるためお好みの方を選択してください。
努力値振りを考察
素早さ252振り(実数値213)はミラーや、スカーフ最速コノヨザルと同速です。過剰に感じる場合、下記の素早さ調整や、仮想敵+1となる数値まで振り、残りはぼうぎょに振るのもオススメです。
素早さ212振り(実数値207)まで落とすと、最速テツノツツミ(206)抜きとなります。(準速フォルムチェンジロトムと同速になるため、そこまで抜きたい場合は220振りをオススメします)
素早さ132振り(実数値195)まで落とすと、準速ドラパルト(194),最速マスカーニャ(192)を抜くことができます。
テラスタイプを考察
あまりテラスタルを切りませんが相手の選出の偏り次第で完封できることがあるため紹介しています。
・はがね
→耐性面が優秀で、弱点であるこおり/ドラゴン/フェアリー技を半減できるようになります。
・ノーマル
→弱点であるゴースト技を無効化でき、ミミッキュ対面で負けなくなります。
・ゴースト
→たたりめの威力が上昇し、フェアリー/ドラゴンが等倍となります。
技構成の考察
・オススメ/確定枠
たたりめ |
素の威力は65ですが、状態異常の相手にダメージが2倍になります。 |
---|---|
おにび |
やけど状態のポケモンは物理技のダメージが半分になるため物理アタッカーを機能停止させることができます。 実質的に耐久ポケモンのたべのこしを無効化することもできます。 |
みがわり |
テラスタルの様子見や、やけど状態のポケモンに対してみがわりを残せることがあります。 キョジオーン の使用するしおづけの定数ダメージを防いだり、じわれなど一撃技を対策できます。 |
かなしばり |
みがわりと合わせて有効打を封じることができます。 |
・その他の技
のろい |
|
---|---|
リフレクター |
おにび と併せて物理技に対して更に強くなります。 |
ひかりのかべ |
特殊技をケアできます。 |
とんぼがえり |
不利対面から退きつつ削りたい場合に採用してください。 |
でんじは |
おにびはほのおタイプや セグレイブ に通らないため、これらのポケモンに対して同じ動きをする場合にでんじはを採用してください。 |
その他りゅうせいぐん等、特殊技も必要であれば採用してください。
鬼火祟り目型の運用方法
自分より遅い物理アタッカーにはおにびを撃ち、火力2倍のたたりめで攻撃していきましょう。
一撃で倒される可能性のある相手(スカーフを持っている可能性のある マスカーニャ 、 ドラパルト など)や、特殊アタッカーに対しては上から みがわり →次のターンに かなしばり で有効打を封じましょう。その後は同様に おにび → たたりめ や、交代読みで みがわり を置くことでテンポを取っていくことができます。
鬼火祟り目型と相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
など積みアタッカー |
カイリュー→りゅうまい型(AS振り,HAS調整) セグレイブ→りゅうまい型(AS振り,HAS調整) はがねテラスタル/ノーマルテラスタルでフェアリー/ゴーストの一貫を切ることができます。 ドラパルトで物理アタッカーを機能停止させ、カイリューで起点にすることができます。 |
アタッカー型(AS振り)など ドラパルトが苦手なドラゴン技に後出ししたり、こだわり系に倒されても起点にすることができます。 |
|
ラッキー→特殊受け型(BD振り) ハピナス→特殊受け兼アタッカー型(BC振り)などドラパルトで物理を見て、ラッキーやハピナスで特殊を見ることができます。 タイプ面でも補完が取れています。 ラッキーとハピナスの違いとして、ラッキーはちきゅうなげの定数ダメージでじわじわと削る動きがメインで、ハピナスは特殊アタッカーとして動かすこともでき、こだわりトリックに対しても なげつける で解除することができます。 |
ドラパルトの対策
ドラパルトの対策方法
環境トップの素早さを持ち、技の選択肢や型も豊富な為普遍的な対策は難しいポケモンです。
流行や相手の構築を見て型を判断していきましょう。
最も被害が大きいのは こだわりハチマキ を持ってドラゴンテラスタルによって大火力を押し付けてくる物理アタッカーである場合が多い為、ひとまずアタッカーとして見ておくと被害を抑えやすいです。
相手の構築に他に高速アタッカーや積みアタッカーが採用されている→起点作り型(鬼火、でんじはたたりめ型)
セグレイブやカイリューなど物理竜がいたり、物理アタッカーが多いと感じる→特殊型
など傾向であたりをつけていく方法もあります。
ドラパルト対策におすすめポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
ドラゴンを無効に出来る為アタッカードラパルトの場合選出自体をさせづらく、仮に対面した場合でもテラスタルを考慮しなければフェアリー技→ かげうち などで倒す事が出来る |
ドラパルト対策におすすめポケモン
※こちらは鬼火祟り目型と判明してから有利を取りやすいポケモンたちを紹介しています
ポケモン |
型 |
---|---|
アタッカー型(CS振り)など サーフゴードラパルト対面は読み合いが発生し難しいですが、おにびたたりめ型と判明している場合は「おうごんのからだ」で変化技を全てシャットアウトでき対処できます。 |
|
りゅうまい型(AS振り,HAS調整)など 特性「ねつこうかん」のため鬼火が通りません。 こおり技/ドラゴン技で倒すことができます。 |
記事の間違いやご意見・ご要望はこちらへお願いします。