『ポケットモンスタースカーレットバイオレット(ポケモンSV)』の対戦で強力な戦法のひとつ、「受けループ」や受けポケモン(耐久ポケモン)に対しての対策を纏めて掲載しています。
目次
耐久ポケモンの対策
高い耐久に加えて回復技を持ち、突破出来なければそのまま負けに繋がってしまう場合もある耐久ポケモン。対戦においてもその対策を行う事は非常に重要となっている為、有効な手段のいくつかをご紹介します。
どれか1つでもやっておけば必ず勝てるというものではなく、複合的に行いつつ最終的にはお互いの立ち回りによっても突破の可否が分かれてしまう点はご留意ください。
▼主な物理受けポケモン
▼主な特殊受けポケモン
みがわり
みがわり はHPを1/4削って身代わりを出し、削ったHP分の攻撃を身代わりに受けてもらう技ですが、 どくどく あくび ダメージを伴わない状態異常技や技の追加効果、能力変化技のほとんどは無効化する事が出来ます。
受けポケモンは耐久が高い代わりに低耐久である事が多くダメージを与える技を採用していない場合もある為、身代わりを破壊出来なければそのターン分一方的に動く事が出来て非常に有利である為受けポケモンへの対策の1つとして使用が可能です。
ただし みがわり だけでは相手を倒す決め手にはならない為、相手の動きを変化技をカットした後に使える積み技や火力技などをしっかりと持っておきましょう。
また、音技やポケモンを対象にしない技(場を対象にする天候技や ステルスロック などの設置技)の他、ポケモンを対象にする場合でも一部 みがわり を貫通する変化技もある為注意しましょう。
▼わざマシン素材の効率的な集め方は以下から
みがわりを貫通する主な変化技
※場が対象のもの以外を掲載しています
※厳密には場が対象 |
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その他、 みがわり を使用する前に受けてしまった しおづけ やどりぎのたねなどの定数ダメージ、 あくび の眠気状態などは みがわり 後も受けてしまいます。
ちょうはつ
3ターンの間変化技を使用不可能に出来る為、回復技や状態異常技をメインとする受けポケモンを封殺する事が出来ます。
こちらの方が速い場合は ちょうはつ が切れたら再び ちょうはつ を使用すればいい為同じ対面である限りこちらが一方的に有利な状況を作りやすいです。
受けポケモンに限らず積み技を封じたり起点作りの為の技を封じたりと便利に使える技である為、1体 ちょうはつ 持ちを入れておくだけで相手のトリッキーな動きを阻害する事が出来ます。
ただし攻撃技の追加効果として定数ダメージが発生する しおづけ や ほのおのうず などは防げない為注意しましょう。
▼わざマシン素材の効率的な集め方は以下から
積み技
受けポケモンは耐久面のステータスが非常に高いですが、こちらが火力上昇の積み技を使用する事でそのステータスでも受けきれない火力を出して受けを崩壊させるという方法です。
積みアタッカーは状態異常対策で ラムのみ などを持たせる場合も多く、毒状態や火傷状態にも1ターン分対応可能な為その隙に可能な限り積んで行きます。
ただし特性 てんねん のポケモンはこちらのステータス変化を無効化出来る為それらの対策が欲しい場合は別の手段を選びましょう。
▼物理アタッカーの育成論まとめ
▼特殊アタッカーの育成論まとめ
こだわりトリック
1つの技しか出せなくなる代わりにステータスが大きく上がる こだわりスカーフ こだわりメガネ こだわりハチマキ ですが、お互いのアイテムを入れ替える トリック すりかえ などで耐久ポケモンに押し付ける事で1つの技しか使用出来ないロック状態を作る事が出来ます。
また、 たべのこし くろいヘドロ しんかのきせき など持ち物によっては耐久ポケモンの安定性を大きく削ぐ事にもなる為、一手で二つの対策を講じている場合もあります。
こだわりアイテムや+ トリック などは耐久ポケモン対策だけでなく通常の構築の勝ち筋やコンセプトとしても入れやすく、場合によっては耐久ポケモン相手でも こだわりメガネ こだわりハチマキ で上がった火力によってゴリ押しが成立する場合もある為汎用性は非常に高い方法だと言えます。
主な使用ポケモン |
使える該当技 |
主な育成論 |
---|---|---|
定数ダメージ
毒状態や火傷状態を始めとした状態変化や状態異常には毎ターンHP割合でダメージを与えるものが多く存在します。
相手からのダメージソースさえ防ぐ状況を作っていればこちらが時間を稼ぐだけで相手が疲弊していく為耐久ポケモンの脅威を削ぐ事が可能です。
特に どくどく や どくびし ×2で行えるもうどく状態、ゴーストタイプの のろい で行える呪い状態は削れる割合も非常に大きく受けの遂行が不可能になるレベルの為おすすめと言えます。
状態異常は手持ちに戻っても継続ですが、状態変化は手持ちに戻ると解除されてしまう為注意しましょう。
状態異常 |
最大HPに対する割合 |
備考 |
---|---|---|
どく |
1/16 |
毒タイプには無効 |
もうどく |
1/16、2/16、3/16…と増加 |
毒タイプには無効 |
やけど |
1/16 |
おにび など |
状態変化 |
最大HPに対する割合 |
備考 |
やどりぎのたね |
1/8 |
草タイプには無効 |
のろい |
1/4 |
ゴーストタイプの使用した のろい 。テラスタルでタイプ変更した場合も可 |
▼のろいを使うポケモンの育成論
▼もうどくを使えるポケモンの育成論
一撃必殺技
受けポケモンはその性質上長期戦前提のような形で試合を進めていく為お互いに行動出来る回数が非常に多いです。
一撃必殺技は命中率が30%と低い代わりにその名の通り当たれば耐久に関わらず一撃で倒せる為、試行回数を稼ぎやすい耐久ポケモンに対しては有効な技となりえます。
相手が みがわり を使用してきた場合は身代わりに当たってしまい本体を倒せない、特性 がんじょう には効果が無いなどの弱点もある為注意しましょう。
一撃必殺技 |
無効にされる相手 |
---|---|
飛行タイプ、特性 ふゆう |
|
氷タイプ |
|
ゴーストタイプ |
受けループの対策
定数ダメージソースを与えた後物理受けと特殊受け、特性 てんねん などを切り替え続ける事で相手を倒して勝利を目指す受けループですが、耐久ポケモンで構成されている為大まかな対策としては上と変わりません。
ただし上記は1体にしか行えない対策も多い為、耐久ポケモンだけでなく受けループ単位への対策となる方法をご紹介します。
交代不能
受けループは相手に対応した耐久ポケモンを対面させる事で突破困難にするのが主な為、交代自体を封じて目の前の相手にだけ対応すれば崩せるような状況を作り出すという対策方法です。
交代不能状態はゴーストタイプには効かず、 きれいなぬけがら を持っている相手にも逃げられてしまう点で注意が必要です。
主な使用ポケモン |
使える該当技 |
主な育成論 |
---|---|---|
かげふみ ※特性 |
|
ステルスロック
交代を多用してくる為、交代の度にダメージを与えられる ステルスロック は少しずつですが確実な削りになると言えます。
回復技を持っている場合がほとんどの為この一手だけでは物足りませんが、交代合戦になっても相手はいつか回復を挟まなければならないという状況になりやすい為立ち回りに絡めて活用していきましょう。
また、 ステルスロック は耐久ポケモン以外にも味方抜きエースの火力補助やサイクル戦での有利など多くの構築で使いやすいのも特長と言えます。
特性 さいせいりょく を持つ相手は手持ちに戻るとHPが回復する為、ターンを消費する事なく ステルスロック の削り分を帳消しにされてしまいます。別の手段も用意しておくと万全です。
▼ステルスロックや起点作りに長けたポケモンの育成論まとめ
特性さいせいりょくの主なポケモン
主な使用ポケモン |
主な育成論と対策 |
---|---|
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サイコショックサーフゴー
サーフゴー は特性の おうごんのからだ によって変化技を受けない為、耐久ポケモンからのダメージソースをほとんど受けつけません。
わるだくみ で特殊火力を大きく上げる事で最終的なダメージレースにも勝ちやすい他、 サイコショック を採用する事で相手の防御を参照して特殊ダメージを与えられる為物理受け特殊受けのどちらにも有効なダメージを与えやすいと言えます。
じこさいせい や みがわり も覚える為対応したい相手や持ち物、環境と相談して育成してみましょう。
▼積めるサーフゴーの育成論
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