『ポケットモンスタースカーレットバイオレット(ポケモンSV)』の対人戦で有用なポケモンの1匹「ヘイラッシャ」の育成論やおすすめのテラスタイプ、対策方法を掲載・解説しています。
ヘイラッシャの基本情報
タイプ | みず |
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特性 | 相手の「のうりょく」の変化による影響を受けない。 |
以下の効果が適応されない。「ちょうはつ」「メロメロ」「ゆうわく」 | |
みずのベール 夢特性 「やけど」にならない。 夢特性の入手方法 |
ヘイラッシャの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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150 (10位) |
100
(200位) |
115
(63位) |
65
(417位) |
65
(440位) |
35
(723位) |
530
(169位) |
ヘイラッシャのタイプ相性
4倍 | なし |
2倍 | でんき くさ |
0.5倍 | ほのお みず こおり はがね |
0.25倍 | なし |
無効 | なし |
ヘイラッシャの解説
今作初登場のヘイラッシャは、金銀の準伝説「スイクン」(H100/B115)より物理方面の耐久が高いみず単タイプのポケモンです。とくせいも受けとして優秀な「てんねん」で相手の積み技を無効にでき、不利対面での引き先や積み技を使うポケモンの対策として優秀な性能を持っています。
一方で安定した回復技を持たず、扱い方を間違えると疲弊しやすい受けポケモンだと言えます。
ヘイラッシャの育成論
物理受け型
特性 |
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性格 |
わんぱく(ぼうぎょ↑とくこう↓) |
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努力値 |
H(HP)252 B(ぼうぎょ)252 S(すばやさ)4 |
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実数値 |
257-120-183–x-85-56 |
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持ち物 |
パーティで持ち物が競合した際などのその他の候補は下記で解説 |
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テラスタイプ |
くさ
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技構成 |
・ あくび (遺伝技) ・ まもる (わざマシン07 まもる) ・ アクアブレイク ( わざマシン110 アクアブレイク ) ・ じわれ (遺伝技) |
物理受け型の努力値調整
- HP/耐久
↳物理受けとして運用するのでHP/ぼうぎょに全振り、HP実数値は257になります(16n+1となりたべのこしの効率が最高に!) - 素早さ
↳同族+4(ミラーでじわれ合戦になった際に先にじわれを撃てるように)
物理受け型の解説
性格/努力値振りを考察
両受けとして機能させたいならしんちょう(とくぼう↑とくこう↓)HD振りや、Bを少し削りDに振り分ける形で育成してください。
HP252振りで、たべのこしを持たせた際の回復効率が最も高くなる16n+1となるため、基本的にはとくぼうを削ることをオススメします。
持ち物を考察
・
たべのこし
→毎ターンHPの1/16(切り上げ)回復します。HP252振りでHP実数値が257なため、毎ターン17ずつ回復します。
あくびループや、まもるとの相性が良く、ヘイラッシャはねむる以外の高速回復技を持たないので競合してしまった場合も基本的にヘイラッシャに持たせることをオススメします。
・
オボンのみ
→HPが半分以下になった場合に、最大HPの1/4回復(HP252振りの場合64)回復します。
一度しか回復できませんが瞬間的な回復量が多い点が優れています。
・
ゴツゴツメット
→回復ソースは無くなってしまいますが、安定したダメージソースが増えます。ターン数を稼ぐ必要が無い為、 まもる を切って ねむる を採用する事でバランスを取りましょう。
テラスタイプを考察
・くさ
苦手なキノガッサの「キノコのほうし」を無効化でき、環境に多いロトムやマスカーニャのくさ/でんき弱点を突かれなくなるというメリットがあります。同じくキノコのほうしの使い手として強力なモロバレルには「ヘドロばくだん」で弱点を突かれてしまう為注意しましょう。
・じめん
くさ弱点は共通していますが、でんきタイプの技を無効化できます。「じしん」を採用する場合や、構築ででんきが重い場合はオススメです。
・ひこう
受け系の構築が流行している場合や、お互いに確実な打点がない試合もあります。先ほど紹介したじめんテラスタルと同様、変化前と共通ででんきが弱点になるというデメリットがありますが、ミラーやキョジオーン対面で「じわれ」を無効化できる点が優秀です。
技構成の考察
・オススメ
あくび |
相手に交換を強制させることができます。 (ラムのみ持ちや催眠が効かないポケモンを除く) |
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まもる |
たべのこしでの体力管理に役立ちます。 居座ってくるタイミング/とんぼがえり/ボルトチェンジのタイミングで守ることで相手を眠らせることもできます。 タイミング次第では相手のテラスタイプを確認できるので、有利なポケモンを後投げすることもできます。 |
アクアブレイク |
一般的な水技で、「ウェーブタックル」と比較すると反動がない点で優れています。場持ちを良くしたいのでこちらを採用しています。 |
じわれ |
処理しづらいヘイラッシャミラーや、キョジオーン対面で一撃必殺を狙うことができます。 |
・その他の技
その他の技の選択肢を紹介します。
ダイビング |
アクアブレイクとの選択 2ターンかけて行動する技なので、たべのこしの効果をより活用できます。 |
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じしん |
じわれとの選択 後投げされやすいサーフゴーを確定2発で倒すことができます。 |
ゆきなだれ |
いずれかの攻撃技との選択 こおり4倍弱点のガブリアス、ボーマンダへの遂行速度が上がります。 |
のろい |
こうげき/ぼうぎょを上げつつ居座ることができます。 環境に物理ポケモンが多い場合や、ヘイラッシャを要塞化させ全抜きする構築では選択肢に入ります。 |
ボディプレス |
ぼうぎょ実数値で攻撃できる技です。 のろいを採用する場合は合わせて採用してください。 |
テラバースト (くさ) |
いずれかの攻撃技との選択 くさ技を持っていないので、くさテラスタルする場合は採用の余地があります。 |
物理受け型の運用方法
高い物理耐久を活かしてあくびを入れてサイクルを制する能力が高いです。抜群を取られない物理ポケモンや、積み系のアタッカーに対して後出してあくびを撃ちましょう。
あくびが入った後は交代先を読んで弱点技で攻撃したり、交代を合わせて有利対面を作ることでバトルのテンポを取ることができます。
耐久ポケモンに対しては「 じわれ 」を採用しているので有利を取りやすくなっています( みがわり 持ち、がんじょう キョジオーン 除く)。
後出しで出てきやすい サーフゴー などに確実にダメージを与えサイクル戦で疲弊させたいなら「 じしん 」を選択しておきましょう。
あくびで眠らないポケモン
これらのポケモンはあくびで眠らないため注意が必要です!相手のパーティにこれらのポケモンがいて、選出が予想される場合あくびを連打するのではなく攻撃技を選択した方がテンポが取りやすい場合が多々あります。
とくせい「きよめのしお」で状態異常にならない |
とくせい「やるき」でねむり状態にならない |
とくせい「おうごんのからだ」で相手の変化技を受けない |
(※その他にも「ふみん」「やるき」のデリバード、「ぜったいねむり」のネッコアラなどがいます)
また、ねごとを採用しているポケモンや、ラムのみを持っているポケモンなどにはあくびを無効化され突破されてしまうことがあります。
注意点
とくこうが2段階ダウンする「 リーフストーム 」や「 りゅうせいぐん 」などの技は、てんねんが逆にデメリットとして働いてしまいます(能力ダウンを含めずダメージ計算が行われます)。
特に サザンドラ やカットロトムは リーフストーム や りゅうせいぐん を採用していることが多いため、これらのポケモンと対面した際の引き先を選出しておくことも大切です。
物理受け型と相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
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アタッカー型(CS振り)など サーフゴーと組ませるとキノガッサ/モロバレルのキノコのほうしを対策できます。この場合テラスタイプをくさ以外にしたり、他のポケモンにテラスタルを切ることができます。 |
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カイリューなど |
りゅうまい型など あくびで起点を作ることでカイリューの積み起点を作ることができます。カイリューの4倍弱点であるこおりタイプの技を半減で受けることができます。 |
その他積みアタッカー |
カイリューと同様、あくびで起点を作ったり相手の選出を把握した上で積んでいけるので相性が良いです。 ▼物理アタッカーの育成論まとめ ▼特殊アタッカーの育成論まとめ |
ヘイラッシャの対策
ヘイラッシャの対策方法
特性の てんねん でステータス変化を無効にされてしまうので、積み系の戦術(りゅうのまいやつるぎのまい)に依存するポケモンかつ打点のないポケモンで倒しに行こうとするのは無謀です。
物理に対する受け性能が非常に高いポケモンですが、物理方面に努力値を振っている場合、特殊方面の受けは物理ほど強力ではないため、特殊アタッカーを選出しておく必要があります。
また、テラスタイプの選択肢が多く選出した特殊アタッカーが刺さらないこともありますが、あくびを連発してくることが多いため、先発や偶発対面でちょうはつやこだわりトリックで補助技を封じるのも有効です。
▼特殊アタッカーの育成論まとめ
▼耐久ポケモン・受けループの対策まとめ
ヘイラッシャ対策におすすめポケモン
ポケモン |
型 |
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こだわりスカーフ型(HS振り),(HC振り)など とくせい「ふゆう」で地面技が効かず、みず技は半減で受けることができます。 おにびで総合的な耐久力を低下させたり、トリックでこだわりスカーフを押し付けて機能停止させることができます。 |
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こだわりメガネ型(CS振り) りゅうせいぐんのとくこうダウンもてんねんで無効となります。 こちらもとくせい「ふゆう」で地面技が効かず、みず技は半減で受けることができます。 |
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