『ポケットモンスタースカーレットバイオレット(ポケモンSV)』の対人戦で有用なポケモンの1匹「マリルリ」の育成論やおすすめのテラスタイプ、対策方法を掲載・解説しています。
マリルリの基本情報
タイプ | みず フェアリー |
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特性 | ほのおとこおりタイプのわざを受けた時のダメージを半分にする。 |
「こうげき」が2倍にアップ。 | |
そうしょく 夢特性 くさタイプの技を受けると、ダメージや効果を受けずに「こうげき」が1段階上がる。 夢特性の入手方法 |
マリルリの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
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100 (81位) |
50
(680位) |
80
(272位) |
60
(474位) |
80
(271位) |
50
(576位) |
420
(491位) |
マリルリのタイプ相性
4倍 | なし |
2倍 | でんき くさ どく |
0.5倍 | ほのお みず こおり かくとう むし あく |
0.25倍 | なし |
無効 | ドラゴン |
マリルリの解説
マリルリは、第6世代(ポケモンXY)でフェアリータイプを追加されたみず/フェアリータイプのポケモンです。
合計種族値は420と低く、100を上回る種族値ががHPのみで、とくにこうげき種族値は50しかないためパッと見は貧弱なポケモンに見えますが、攻撃実数値が2倍になるとくせい「ちからもち」の場合、実数値は130族をも上回る非常に高火力なポケモンとなります。
そのほかの特性はほのお/こおり技を半減する「あついしぼう」、こくさ技を受けた際に無効化しこうげきを1段階上昇させる「そうしょく(夢)」があります。
いずれも強力ですが、今回ははらだいこアタッカーとして育成するので、火力を底上げできる「ちからもち」を選択します。
マリルリの育成論
はらだいこ型
特性 |
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性格 |
いじっぱり(こうげき↑とくこう↓) |
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努力値 |
H(HP)244 A(攻撃)252 S(素早さ)12 |
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実数値 |
206-112-100-x-100-72 |
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持ち物 |
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テラスタイプ |
みず
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技構成 |
・ アクアジェット (遺伝技) ・ じゃれつく (Lv25) ・ ばかぢから (Lv50) ・ はらだいこ (遺伝技) |
はらだいこ型マリルリの努力値調整
- H(HP)244である理由
↳HPに最大まで振ると、実数値が207(奇数)になり、はらだいこ後にHPが半分にならずオボンのみを食べられないので偶数になるように調整しています。248振り/244振りともに実数値が206になるので、無駄が少ない244振りにしましょう。 - A(こうげき)252
↳はらだいこ後のアクアジェットや、タイプ一致技などの火力を高めるため最大まで振っておきましょう。 - S(すばやさ)12
↳実数値が72になります。無振りマリルリ+2です。
はらだいこ型マリルリの解説
はらだいこ型マリルリは、名前の通り、自分のHPを半分失う代わりにこうげきのランクを最大である6段階にする「はらだいこ」を使う型のマリルリです。
攻撃実数値が2倍になるとくせい「ちからもち」と相まって非常に高い火力を出すことができます。
性格を考察
先制技「アクアジェット」の火力を少しでも上げるためにいじっぱりで確定です。
テラスタイプを考察
テラスタイプは「アクアジェット」のタイプ一致補正をさらに高められるみずがオススメです。タイプ一致補正が1.5倍→2倍になります。
はらだいこマリルリの運用方法
基本的には有利対面で「はらだいこ」を使い(HPが半分になりますが、「オボンのみ」でHPの1/4回復できるので残りは3/4となります)、その後はタイプ一致の先制技「アクアジェット」で攻撃していきます。
相手がアクアジェットを受けられるポケモンを後投げしてくることが読める局面では、受け出しされるポケモンを「じゃれつく」や「ばかぢから」、「アクアブレイク」などで攻撃できると一気に有利になります。
アクアジェットの火力について
ちからもち+いじっぱり+A252+こうげき6段階上昇のアクアジェットの火力指数(こうげき×技の威力×タイプ補正×他の補正値)は53760です。
みずテラスタルを合わせると71680となり、禁止伝説の カイオーガ が、C特化(252)+雨補正で放つ しおふき の火力指数74925に近しい火力が出せます。
ドラゴンに受け出しも可能
ドラゴンタイプを無効にできるため、こだわり系アイテムでドラゴンタイプの技で固定されているポケモンに後投げして「はらだいこ」→攻撃という流れも強力です。
はらだいこマリルリと相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
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テクニシャン型(HA振り)など 型を問わずタイプ相性の補完で優れています。 こちらも強力な先制技「バレットパンチ」を持っており、互いに削れたポケモンを処理する能力があります。 「とんぼがえり」でマリルリを安全に着地させることができ、有利対面を作ってから「はらだいこ」につなげやすくなります。 |
とつげきチョッキ型
特性 |
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性格 |
いじっぱり(こうげき↑とくこう↓) |
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努力値 |
H(HP)92 A(攻撃)252 S(すばやさ)164 |
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実数値 |
187-112-100-x-100-91 |
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持ち物 |
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テラスタイプ |
ほのお
など |
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技構成 |
・ アクアジェット (遺伝技) ・ じゃれつく (Lv25) ・ アクアブレイク (わざマシン110) ・ テラバースト (わざマシン171) ↳その他の候補 アクアテール , たきのぼり , アイススピナー , ばかぢから , かわらわり , くさわけ , じならし |
とつげきチョッキマリルリの努力値調整
- HP/耐久
↳余りを振っています。 - A(こうげき)252
↳チョッキを持っているため、フルアタ(全部攻撃技)になります。技の火力を高めるため最大まで振っておきましょう。 - S(すばやさ)
↳こちらの育成論で紹介する164振りの場合、実数値が91(当サイトで紹介している28振りラウドボーン抜き)となります。必要に応じて(仮想敵に応じて),調整してください。
とつげきチョッキマリルリの解説
とつげきチョッキマリルリは、チョッキ型と比較すると最大火力は低く、素早さに振っているため物理耐久面では少し劣るものの、特殊ポケモンに対しての受け出し回数が増える点や、必然的にフルアタとなるため技範囲が広くなる点で優れています。
はらだいこ型は抜きエースとして使用することが多く、対してチョッキ型は補完枠としての適性が高めになっています。
性格を考察
先制技「 アクアジェット 」を持っているので先手を取れます。技の火力を少しでも上げるためにいじっぱりで確定です。
努力値振りを考察
H(HP)92 A(攻撃)252 S(すばやさ)164
上記の振り方で素早さ実数値が91となります。4振り アーマーガア (実数値87)、無振り ハッサム (実数値85)、28振りラウドボーン(実数値90)より素早くなるためオススメします。
仮想敵に応じて素早さを調整してください(252振りで102、無振りで70となります)。
テラスタイプを考察
・ほのお
→弱点であるくさ技を半減でき、やけどにならないため機能停止しづらくなります。
テラバースト(ほのお)で安定したくさ、はがねに対する打点にもなります。
・みず
→アクアジェットで倒せる範囲が広がります。
・フェアリー
→じゃれつくの火力が上がり、対ドラゴン性能が上がります。
技構成の考察
・オススメ/確定枠
アクアジェット |
タイプ一致の先制技です。 |
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じゃれつく |
タイプ一致フェアリー技です。 |
アクアブレイク |
タイプ一致水技で命中率100%,最高打点です。 他の水技については下記の”その他の技”をご覧ください。 |
テラバースト(ほのお) |
ほのお技打点が必要な場合に。 |
・その他の技
その他の技の選択肢を紹介します。
アクアテール |
アクアブレイクより威力が5高いものの、命中率が90%と少し不安です。 |
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たきのぼり |
アクアブレイクより威力が5低い代わりに、20%のひるみ効果がついています。 上から殴れる相手は少ないものの、上振れ次第で遅いポケモンからのダメージを抑えたり完封することができます。 |
アイススピナー |
主にこおり4倍弱点のガブリアスなどへの打点として。 |
ばかぢから |
かくとう弱点への最大打点です。 主にバンギラスや鋼に対してダメージが見込めますが、使用後にこうげき/ぼうぎょが1段階低下するため撃ち逃げを徹底しましょう。 |
かわらわり |
かくとう弱点への安定した打点となります。 リフレクターやひかりのかべを破壊できるため、オーロンゲやクレッフィなど壁貼り要員を機能停止させやすくなります。 |
くさわけ |
くさ打点ですが威力は低めのため、自身のすばやさを上げる手段として。 1段階上昇であれば実数値136となり、最速 キノガッサ などを抜けます。 |
じならし |
じめん技です。 威力は低めですが後続へのサポートとして使えます。 |
チョッキマリルリの運用方法
はらだいこ型のマリルリと比較すると、技範囲を広く持つことで等倍以上を取れる相手が増えています。
チョッキでとくぼうが上がっているため、特殊技やマリルリの弱点を突けない特殊アタッカーに対する後出し性能が高くなっています。
積み技こそないものの、対面で通りのいい技や、交代先を読んで攻撃していくことでテンポを取れる他、削られてしまっても終盤まで残しておくことでアクアジェットで削れたポケモンを処理する役割も担う事が可能です。
ドラゴンに受け出しも可能
ドラゴンタイプを無効にできるため、こだわり系アイテムでドラゴンタイプの技で固定されているポケモンに後投げして攻撃という流れも強力です。
チョッキマリルリと相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
テクニシャン型(HA振り)など 型を問わずタイプ相性の補完で優れています。 こちらも強力な先制技「 ハッサム 」を持っており、互いに削れたポケモンを処理する能力があります。 「 とんぼがえり 」でマリルリを安全に着地させることができ、有利対面を作ってからチョッキ型につなげやすくなります。 |
マリルリの対策
はらだいこマリルリの対策法
HB(HPとぼうぎょ)に厚く振った物理受け系のポケモンで受けてしまいましょう。はらだいこを積まれてしまった場合もとくせい てんねん のポケモンは能力変化を無視できるため、安定して受けることができます。
また、高火力アタッカーで大ダメージを与え、はらだいこを阻止することも有効です。
マリルリをエースに持ってくる構築の場合ほぼ確実にはらだいこ型ですが、相性補完としての採用だと思われる場合、チョッキ型であることも予測した上で立ち回る必要があります。
▼物理アタッカーの育成論まとめ
▼特殊アタッカーの育成論まとめ
▼物理受けの育成論まとめ
マリルリ対策におすすめのポケモン
ポケモン |
型 |
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物理受け型(HB振り) はらだいこ で上がったAをとくせい「てんねん」で無効化できます。 |
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アタッカー型(HC振り),(CS振り)など ほとんどの場合でマリルリより素早さが速いため、でんきタイプの技で弱点をついてはらだいこを使えないようにできます。 |
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へんげんじざい型(AS)など 上からくさタイプの技でマリルリを削り、はらだいこの発動を阻止できます。こおりタイプの技を持っている場合には気をつけてください。対面すると基本的に裏のポケモンに下がることが多いので交代先を読むことも大切です。 |
努力値はHPだけでなく防御と特防に分けた方が耐久高くなるのにそうしないのは育てやすいからですかね?
素早さも明確な理由が無さそうなので個人的にはHP228、攻撃252、防御12、特防12、素早さ4振りの方が良いのではないかと思ってしまう。