『ポケットモンスタースカーレットバイオレット(ポケモンSV)』 DLC前編『碧の仮面』で追加されたポケモンの1匹「グライオン」の育成論やおすすめのテラスタイプ、対策方法を掲載・解説しています。
グライオンの基本情報
タイプ | じめん ひこう |
---|---|
特性 | 「こうげき」を下げられることがない。 |
天気が「すなあらし」の時、相手の命中率が4/5になる。「すなあらし」のダメージも受けない。 天気が「すなあらし」の時に、野生のポケモンと出会いにくくなる。 | |
ポイズンヒール 夢特性 「どく」「もうどく」状態になってもダメージを受けず、ターン終了時に最大HPの1/8のHPを回復する。 夢特性の入手方法 |
グライオンの種族値
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
75 (319位) |
95
(251位) |
125
(38位) |
45
(637位) |
75
(326位) |
95
(165位) |
510
(238位) |
グライオンのタイプ相性
4倍 | こおり |
2倍 | みず |
0.5倍 | かくとう どく むし |
0.25倍 | なし |
無効 | でんき じめん |
グライオンの解説
グライオンは今作のDLC前編『碧の仮面』で再登場したポケモンで、毒・猛毒状態でダメージを受けずに回復するという優秀な特性 ポイズンヒール を持っているため相手の状態異常にも強く出ることができます。
タイプは珍しいじめん/ひこう複合で、4倍弱点こそ存在するもの半減以下で受けられる相手が多く優秀なタイプと言えます。 同タイプのポケモンはPokemon HOME連携によって解禁された ランドロス-れいじゅうフォルム のみとなります。
種族値は使わないとくこうが45と非常に低く無駄な部分がほとんどなく、すばやさ種族値は95と高めで無振りでも実数値115とそれなりの素早さがあります。
グライオンの下方修正について
スカーレット/バイオレットでは上記の2つの技は使用できなくなりました。
▼DLCで強化・弱体化されたポケモン
グライオンの育成論
ポイズンヒール型
特性 |
|
---|---|
性格 |
ようき(すばやさ↑とくこう↓) など |
努力値 |
H212 B4 D212 S80 |
実数値 |
177-115-146-x–122–137 |
持ち物 |
|
テラスタイプ |
みず など |
技構成 |
・ どくどく ( わざマシン175 どくどく ) ・ まもる ( わざマシン007 まもる ) ・ みがわり ( わざマシン103 みがわり ) ・ じしん ( わざマシン149 じしん ) |
ポイズンヒールグライオンの努力値調整
ポイズンヒールグライオンの解説
その他の育成方法や技の選択肢を紹介しています。
性格/努力値振りを考察
意識しておくべきポケモン/すばやさライン |
|||
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コノヨザルなど
※90族 |
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最速 |
準速 |
最速 |
準速 |
149 |
136 |
156 |
142 |
当記事で紹介している育成論では上記の”準速サーフゴー”抜きとしています。
それ以外にも、上記で紹介しているポケモンたちを抜けるような努力値振りに修正するのもオススメです。
※ コノヨザル 抜きなのは ちょうはつ 個体を意識しています
調整案① |
|
---|---|
性格 |
ようき(すばやさ↑とくこう↓) |
努力値 |
H212 D44 S252 |
実数値 |
177-115-145-x-101-161 |
より多くのポケモンの上から みがわり まもる でハメることができます。
この場合みがわりの耐久力が低くなるので テツノドクガ や ドヒドイデ 、 キラフロル などの どくびし ギミックと組み合わせる場合に特にオススメです。
調整案② |
|
---|---|
性格 |
しんちょう(とくぼう↑とくこう↓) |
努力値 |
H212 B44 D252 |
実数値 |
177-115-151-x–139-115 |
こちらは素早さ無振りのためハメられる範囲が減り、後攻 みがわり となる場合が増えますが、特殊耐久を高めているため特殊受け寄りの運用としてはオススメと言えます。
持ち物を考察
・
どくどくだま
→ ポイズンヒール 型のため確定。効果発動前に はたきおとす を受けたり、他の状態異常を受けると発動しないのでご注意ください。
特性 ポイズンヒール は HP実数値177のため、毎ターン終了時に23ずつ回復していきます。
計算式:(177÷8=22.125→切り上げで23)
テラスタイプを考察
・みず
→耐性面が優秀で、元のタイプの弱点であるみずこおり技をどちらも半減できます。
また、 ウーラオス-れんげきのかた 、 セグレイブ 、 ラウドボーン などから飛んでくる みがわり 対策になりうる技( すいりゅうれんだ 、 つららばり 、 フレアソング )を全て半減できるようになります。
・フェアリー
→耐性が優秀で無効タイプ1つに加え、 ウーラオス-いちげきのかた のメインウェポンをどちらも半減できます。
技構成の考察
・オススメ/確定枠
どくどく |
相手ポケモンをもうどく状態にする技です。 グライオンはどくタイプではないので命中率が90%となります。 |
---|---|
まもる |
みがわり
と合わせてターン稼ぎに。
初手で どくどくだま を発動させるために使うこともあります。 |
みがわり |
同上。 交代のタイミングで まもる 択が発生する点にご注意ください。 |
じしん |
タイプ一致のじめん技で扱いやすい攻撃技です。 無効タイプが存在するので後述の選択肢から採用するのも手です。 |
・その他の技
その他の技の選択肢を紹介します。基本的にオススメ枠の上3つの技は確定枠となります。
どくびし |
『碧の仮面』で習得した技です。 |
---|---|
すなじごく |
相手ポケモンをバインドする技です。 倒したい相手をキャッチし どくどく と合わせて倒すことができます。 |
じならし |
相手の素早さを下げるじめん技です。 |
がんせきふうじ |
相手の素早さを下げるいわ技です。 不一致のためダメージは低いですが、 じならし と異なり無効タイプがありません。 |
はたきおとす |
相手のもちものを無効化できます。 2発目以降は火力が下がってしまいますが、こちらも無効タイプがありません。 |
ポイズンヒールグライオンの運用方法
グライオンは 特性 ポイズンヒール を発動させ、毎ターン最大HPの1/8を回復し続けることができるポケモンです。
初手で出した場合は
まもる
で安全に
どくどくだま
を発動させたいところですが、非常に安直な立ち回りで読まれやすいため
みがわり
を選択するという選択肢もあります。控えにいる場合は半減以下で受けられる技に対して繰り出していきましょう。
基本的には、自身より遅いポケモンや有効な技を持たない相手に対し どくどく を入れ、 みがわり → まもる を繰り返しつつ ポイズンヒール で毎ターン1/8回復して一方的に定数ダメージで削っていきます。また、PPが少ない技に対して みがわり まもる を繰り返すことでPPを枯らしてしまうこともできます。
受け系の構築に入れやすいポケモンですが、グライオンだけに役割が集中してしまわないように他の特殊受けポケモンを用意しておくのも良いです。
ポイズンヒールグライオンと相性のいいポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
どくびし
を
展開できるポケモン |
サイクルを回していくだけで相手ポケモンが定数ダメージで削れていく 特に どくげしょう で展開がしやすい キラフロル が適任だと考察
※どくタイプのポケモンが相手の場に出た場合 どくびし を消されてしまうので注意 |
とつげきチョッキ型 (HBベース)など 相性補完に優れており、対面性能が高めなので受け出ししやすい |
|
物理受け型(HB振り)など こおりの一貫が厳しいが、どちらかにテラスタルを切ると受けサイクルを回しやすい。 |
|
物理受け型(HB振り)など 相性補完に優れており、物理受け/特殊受けの役割も互いに補うことができる。 特性 てんねん なので、万が一グライオンが起点にされても受けがききやすい |
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起点作り型(HB振り)など 相性補完に優れており、エンペルトの弱点を全て半減以下で受けることができる。また、 ステルスロック あくび クイックターン での場作りやサイクル戦も得意
※現在のレギュレーションでは未解禁です |
ポイズンヒールグライオンと似た役割のポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
特殊受け型(HD振り) , 物理受け型(HB振り)など じこさいせい による高速回復、 じこさいせい や交代時に発動する さいせいりょく での耐久が得意 タイプ面や種族値で差別化ができているが、 どくどく の定数ダメージでの削りがダメージソースとなる点が共通している |
|
ポイズンヒール型 |
ポイズンヒールグライオンの対策
ポイズンヒール型グライオンの対策方法
ポイズンヒール型のグライオンは どくどく でもうどく状態にした相手を みがわり + まもる でハメつつ定数ダメージで削る動きがメインとなります。
この戦法を攻撃で簡単に突破できるポケモンは ウーラオス-れんげきのかた 、 セグレイブ 、 パルシェン などで、いずれも連続技で みがわり を貫通可能です。
中でも ウーラオス-れんげきのかた は 特性 ふかしのこぶし で まもる を貫通することができる点が優れています。
ハイパーボイス フレアソング などの音技を習得したポケモンも みがわり を貫通してダメージを与えることができるため対策になりえます。
また、変化技で突破するには アンコール で技を固定したり、 みがわり でグライオンの変化技を止めることができるポケモンがオススメです。
これらの技を習得できる中では4倍弱点を突ける テツノツツミ や、 みがわり + アンコール 型の カイリュー などは汎用性が高いのでパーティのパワーを落としづらいです。
少しピンポイント気味の対策となりますが、 ふうせん 持ち/特性 ふゆう 持ちのポケモンがはがねタイプ / どくタイプにテラスタルすることで じしん どくどく をどちらも無効にできます。
上記の対策法と似通っていますが、汎用性の高い対策ポケモンとして おうごんのからだ で どくどく を無効にし、ひこうテラスタルで じしん 無効のるサーフゴーも良い選択肢です。
ポイズンヒールグライオン対策におすすめのポケモン
ポケモン |
型 |
---|---|
りゅうのまい型(AS振り) 、いかさまダイス型など タイプ一致連続技 つららばり で みがわり を貫通しつつ本体に大ダメージを狙える。 いかさまダイス 採用の場合 つららばり の威力が安定する |
|
とつげきチョッキ型(HAベース),アタッカー型(ASベース) など はがねタイプなのでどくを無効にできる |
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物理受け型(HB振り),アタッカー型(HCベース) など |
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変化技を アンコール で固定でき、タイプ一致こおり技で上から大ダメージを与えられる |
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sサーフゴー |
ひこうテラスタル個体 |
バトンタッチ型
特性 |
|
---|---|
性格 |
ようき(すばやさ↑とくこう↓) など |
努力値 |
HP212 攻撃4 防御4 特防36 素早さ252 |
実数値 |
177-115-146-x–122–137 |
持ち物 |
など |
テラスタイプ |
みず など |
技構成 |
・ バトンタッチ ( わざマシン132 バトンタッチ ) ・ つるぎのまい (Lv.50) ・ みがわり ( わざマシン103 みがわり ) ・ じしん ( わざマシン149 じしん ) |
ポイズンヒールグライオンの努力値調整
- HP/耐久
↳HP実数値:8の倍数+1( ポイズンヒール の回復効率の最大化) - すばやさ
↳最速
ポイズンヒールグライオンの解説
持ち物を考察
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どくどくだま
ポイズンヒール 型のため確定。効果発動前に はたきおとす を受けたり、他の状態異常を受けると発動しないのでご注意ください。特性 ポイズンヒール は HP実数値177のため、毎ターン終了時に23ずつ回復していきます。計算式:(177÷8=22.125→切り上げで23)
-
きあいのタスキ
役割の遂行力が大幅に上がります。競合しやすい持ち物である点、耐久に振っている場合やや無駄になってしまう点などが難点と言えます。
テラスタイプを考察
・みず
→耐性面が優秀で、元のタイプの弱点であるみずこおり技をどちらも半減できます。
また、 ウーラオス-れんげきのかた 、 セグレイブ 、 ラウドボーン などから飛んでくる みがわり 対策になりうる技( すいりゅうれんだ 、 つららばり 、 フレアソング )を全て半減できるようになります。
・フェアリー
→耐性が優秀で無効タイプ1つに加え、 ウーラオス-いちげきのかた のメインウェポンをどちらも半減できます。
技構成の考察
・オススメ/確定枠
バトンタッチ |
能力変化を交代先に引き継ぎつつ交代する技です。 つるぎのまいやみがわりを後続に引き継いでいきましょう。 |
---|---|
つるぎのまい |
攻撃を2段階上げる技です。 そのまま殴る、味方に引き継ぐなどの使用をしましょう。 |
みがわり |
ポイズンヒール、バトンタッチと相性がいい技です。 みがわりが残せればその後の選択が大きく拡がります。 |
じしん |
つるぎのまいで攻撃をあげて殴れる他、最低限地面タイプとしての遂行が可能になります。 |
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